最近、不倫ドラマがよく流行ります。
といっても、今に始まったことではなく、以前からずっと流行りが続いている状況です。
しかし、ここ数年の流行り方は異常なほどで、爆発的にヒットするまでではないものの、軒並み高い視聴率を叩き出している状況です。
なぜ不倫ドラマが流行るのか?
なぜ、ここまで不倫を題材とした話題が盛り上がるのかというと、その理由は「自分では体験できないことだから」「少なからず願望や好奇心を持っているから」の2点が大きな理由といえます。
多くの人が流行りに乗って不倫をするチャンスはあります。
中には機会すらほとんどない人がいるのは事実ですが、少なくともまったくチャンスがないという人はいません。
ところが、人類は倫理や道徳心などを身に付けたことにより、それを蔑ろにして秩序を乱してしまうことを良しとしません。
その結果、「やってみたいけど我慢しなければいけない」という判断に至ります。
とはいえ、多少なりの興味を持っているのが人間であり、自分自身で体験することはできないまでも、小説や漫画などの媒体を通じて「どんなものか知りたい」という考えを持つことになり、結果として対象のテーマについて多くの注目が集まる状態になります。
さて、それぞれの要因に関する具体的な説明は次項以降でするとして、まずは「やってみたいと思うか思わないか」という1点に注目して考えてみましょう。
おそらく、大衆の中で意見を求められた場合には「思わない、もしくは思ってもやらない」という意見がマジョリティになります。
ただ、個別にプライバシーを守った状況においては、その意見は比較的マイノリティなものになることでしょう。
「普段できないことの疑似体験」がポイント
例えば、海外旅行をしたことがない人が「もしも自分が海外旅行をしたとすれば」ということを考えた時、そこには多少の不安もあるでしょうが、それ以上に大きな期待に胸が躍るのではないでしょうか。
「きっとこんな楽しいことがある」「あれをすればきっと素敵な経験になる」といった期待が前面に出ているため、多少の不安やリスクなどには無意識に目をつぶってしまいます。
ところが、実際に海外旅行をしたことがある人に同様の質問をすれば、必ずしもポジティブな返答になるとは限らなくなります。
自分が経験した海外旅行の印象が素晴らしいものだった場合、この質問への回答は「楽しい経験ができたからもう一度経験したい」といったものでしょう。
しかし、あまり良いことを経験できなかった場合は、「もう二度と行きたくない」といった回答になり得ます。
不倫はもっと身近な出来事ですから、より具体的な期待と不安を想像することができます。
まったく未知の世界を想像する時と違い、具体的にどのようなことが起こるのかがある程度分かってしまうため、その手の話題を聞いた時には無意識に「自分が当事者だったとしたら」という想像ができます。
もちろん、この段階でも「リスキーな行為だ」「背徳行為だ」などのネガティブなイメージを思い浮かべることもあります。
それが現在に至るまでに人類が築き上げてきた秩序であり、人間社会を円滑に回していくために大切なことなのですから、当然といえば当然です。
だからこそ、「現実ではない作り物の話」の中に自己投影し、本来できるはずのない体験を疑似体験しているつもりになる訳です。
誰もが深層心理に願望を持っている
そもそも、「不倫をしたい」という気持ちがあるかどうかは大きなポイントです。
「機会があればやってみたい」と思う人がいれば、「まったくそうは思わない」という人はもちろんいます。
ただ、その考えが何に基づいているのかを考えることは大切です。
すでに繰り返し書いている通り、人類は秩序を維持するために様々な道徳観や倫理を身に付けています。
しかし、これはあくまでも「人間社会を円滑に回すために必要なこと」であり、個人が幸せになる為に必要なことではないものもたくさんあります。
本来、人間は「子孫を残す為に生きている」といっても過言ではない存在です。
事実、人類以外の動物は不倫などという倫理観を持つこともなく、当たり前のように一夫多妻制、一妻多夫制がまかり通っています。
いわばこれは「動物としての本能であり抗えないもの」です。
今でこそ人間には秩序がありますが、もしもカオスな状態になったとすれば、一人の男性が何十人もの女性を囲ってしまう状態が当たり前に起こります。
逆に、一人の女性が何人もの男性を囲っている状態も起こるでしょうが、ここで囲われている男性が必ずしも一人の女性だけに陶酔するかといえば、必ずしもそうではありません。
「不倫は悪いことだ」という認識は正しいものですが、それは人間社会の一員として生きていく場合の話です。
仮に、どこかの無人島を買って住むということであれば、不倫が悪いことだという認識を捨ててしまうこともできます。
深層心理ではゼロにならない願望を表現することができないから、「ドラマ」といった形で表現されているフィクションの世界に強い興味を持つわけです。
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