芸能界は、生き馬の目を抜くような厳しい世界だと言われることもありますが、二世タレントがテレビなどに出ている姿を見ると、意外と甘いのではないかと思う人も少なくないでしょう。
二世タレントの中には、親が立派な芸能人であると言うだけ、つまり親の七光りでテレビに出ているような、実力のなさそうな芸能人がいるのも確かですが、七光りを超えて自分の力で輝いている芸能人もいます。
日本を代表するアーティストと言える宇多田ヒカル
歌の世界には、親が有名な歌手だったという二世タレントが大勢いますが、親と同じくらい、もしくはそれ以上にビッグになったと言える人は、極めて少ないと言えるでしょう。
しかしその例外と言える存在が、日本を代表するアーティストと言っても過言ではない、宇多田ヒカルさんです。
彼女はデビューして以来約20年の間に、途中に休業期間をはさみながらも、数多くの大ヒット曲を世に送り出しています。さらに、それらの曲の作詞作曲を自ら手掛けている、たいへん才能豊かな人物として有名です。
彼女のお母さんは、かつて一世を風靡した歌手の藤圭子さんです。しかし彼女は、その娘であることで名前が世に出たというわけではなく、その音楽性の高さでまず大きな話題となりました。
15歳という若さでありながら、大人顔負けの歌唱力や表現力によって注目を受け、デビュー曲がミリオンヒットを記録して、その名前が大きく世に出てから、藤圭子さんの娘だということが明らかになり、さらに大きな話題を呼びました。
なので、彼女のスタートは七光りによるものでは、決してないと言えます。
国民的女優の一人とえる杏
ドラマや映画などで活躍する役者の中にも、親と同じ道を進んだ芸能人は大勢います。
そういった二世タレントの中には、お父さんと面影がよく似ているとか、お母さんと目元がそっくりといったように、容姿が似ていることが売りになる人が少なくないのですが、そういった部分ではなく、本人の実力が高く評価されている人もいます。
そういった役者の代表的な存在の一人が、渡辺謙さんを父に持つ女優の杏さんです。
彼女は元々、ファッションモデルとしてデビューし、その長身とエキゾチックな容姿から、海外の有名ブランドのショーに何度も出演するほどの、成功を収めました。
しかし、後にお父さんと同じ役者の道を歩み始め、そこでもさらに大きな活躍をすることになりました。
いくつものドラマや映画に、主役を始めとして重要な役で出演している彼女ですが、NHKの朝の連続テレビ小説「ごちそうさん」で主演を務めて高い評価を得たことにより、国民的な女優の一人となっています。
彼女が二世タレントとしてではなく、一人の女優として確固たる地位を築き上げることができたのは、その演技力の高さによるところが大きいと言えるでしょう。
結婚、出産という新たな経験を経た、今後の彼女の活躍にも、大いに注目して行きたいものです。
すでに二世タレントというイメージがない田村正和
二世タレントの中には、若いころには親の話題でテレビ番組などからお呼びがかかっても、すぐに仕事が激減してその存在を忘れられてしまう、息の短い芸能人が少なくありません。
しかし、中にはとても長い間活躍しているために、むしろ本人の方が多くの人に強く認識されるようになり、二世タレントであるというイメージがなくなっている人もいます。
大物俳優である田村正和さんは、そういった芸能人の代表的存在の一人です。 田村正和さんのお父さんは、第二次大戦前を中心に二枚目俳優として大活躍をした、阪東妻三郎さんでした。
実は、阪東妻三郎さんの5人の子どものうちの、3人は俳優になったのですが、その中で最もビッグになったのが、次男の田村正和さんです。
彼は、0歳の手前で、時代劇の眠狂四郎でスター俳優となり、二枚目の役を数多く演じていたのですが、40歳を過ぎてからは、コミカルな三枚目の役も演じて演技の幅を広げました。
さらに、50代後半からは頑固なお父さん役も演じるなど、色々な顔を使い分ける名優として、多くの作品で主演を務めています。
その中でも特に多くの人の印象に残っているのは、コミカルながらも鋭い推理力を見せる刑事を演じた、古畑任三郎シリーズでしょう。
ドラマや映画に欠かせない名脇役の香川照之
二世タレントの中には、お父さんかお母さんのどちらかが芸能人の人も多いですが、両方ともが立派な芸能人だという人もいます。
そういった二世タレントの代表例と言えるのが、ドラマや映画でおなじみの香川照之さんです。
彼のお父さんは、スーパー歌舞伎で有名な歌舞伎俳優の二代目市川猿翁さんですが、その名前よりも50年近く名乗っていた三代目市川猿之助の方が、より多くの人に知られているでしょう。
また、お母さんは宝塚歌劇団出身で、後に2時間ドラマの主演を数多く務めて、幅広い層から人気を博した女優の浜木綿子さんです。
つまり彼は、役者界のサラブレッドと言える存在だということになります。 彼はデビュー当時から、両親の偉大さで大きな注目を受けていたため、七光りで売れた俳優だと言えるかも知れません。
しかし彼は、七光りだけで長く芸能界で生きているというわけではなく、それをきっかけとして色々な仕事をしていく中で、彼ならではの魅力を磨き上げて立派な俳優となりました。
現在では、落ち着いた役から、エキセントリックとも言える個性的な役まで、幅広い役を演じ分けられる巧みな演技力により、ドラマや映画に欠かせない名脇役となっています。
最後に
芸能人の中には、テレビに出られるのは親の七光りのおかげだと、軽く見られるような二世タレントが少なくありません。
しかし二世タレントの中にも、本人の素質の高さや努力によって、七光りを超える一流の芸能人に成長する人もいます。
そういった人たちのおかげで、逆に親にスポットライトが当たることも珍しくはないほどです。
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