曲の聴き方が変わる!ブラックミュージックの話


ひとくくりにブラックミュージックといっても、R&B、ブルース、ジャズなど非常にたくさんの種類・音楽性があります。

ここでは、ブラックミュージックとはどんなものなのか、その起こりや種類、そして魅力に迫ります。

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普通の人は知らないブラックミュージックの話

ブラックミュージックとは、大きく括ると「アメリカの黒人発祥の音楽」を表すもの。

強調されたビート、繰り返されるシンプルなフレーズとリズムのサイクルによって、独特のリズム・ノリのうねりを生み出す、いわゆる「グルーヴ」を内包した音楽として認識されています。

一般的には、ブルース、ゴスペル、ソウル、R&B、そしてヒップホップやジャズといったように、現在世界中で様々な形で展開されているジャンルを生んでいます。

ひいてはポップスやロック、電子音楽などにも影響を与え、20世紀に生まれた大抵のポピュラーミュージックの源泉となっています。

ことの発端としては、アフリカから奴隷として連れてこられた黒人たちが、アメリカでその優れた音楽を生み出していった20世紀の産物と言われています。

もともとアフリカンミュージックは、ハーモニーやメロディよりもリズムを基調としたシンプルで力強い音楽。

それがアメリカに渡り広まっていくうちに、さまざまな音楽に組み込まれ、色んな形へと発展していったのです。

ゴスペル

まず、ゴスペル。

教会で演奏されるジャンルという認識が強いですが、もともと読み書きができない黒人たちの合図として発明されたもの。

彼らが強制的に連れてこられた、収容されている労働施設から逃げ出す際、のろしをあげたりしては見つかってしまいます。

彼らには読み書きができない者が大勢いました。

そこで、大勢の人々が逃げるためには、特定のメロディ・旋律を歌うことで、それを合図にしたのです。

たとえば「ラララララー」の語尾が上がれば走ってこい、語尾が下がれば見張りがいるから今は来るな、といったような合図として、コミュニケーションのツールとして発明されたのです。

そこから少しずつ自由を勝ち取った黒人たちが教会に入ることを許されたのち、発展していったのがゴスペルの誕生です。
(但し、白人由来のゴスペルも別で存在します)

ブルース

ブルースはもう少し後の世の中で、労働者たちの嘆きが主なテーマ。

女に逃げられた、酒で忘れちまえよ、今日も仕事がきついな、タバコがうまいな、といった男たちのぼやき。

日本の四畳半フォークや演歌と同じと思ってもらえば分かりやすいでしょうか。

そう思うと、渋くておしゃれで…と思っていたブルースの曲たちも、急に親近感が沸きませんか?

R&B

R&Bが最も隆盛したのは60年代後半から70年代にかけて。

偉大なシンガーたちがどんどん出てくるのもこの時期です。

レイ・チャールズ、ルイ・アームストロング、アレサ・フランクリンなどなど。

このあたりがブラックミュージックとしてのイメージが強い方も多いのではないでしょうか。

現代でもブラックミュージックのアーティストがカバーしたり、DJがリミックスしたりと、濃密で歴史的な時期です。

曲で言えばベン・E・キングの「スタンド・バイ・ミー」などは、日本人でもお馴染みの曲ではないでしょうか。

テーマとしては、ブルースの日常的なことを話題にしつつも、恋人への愛を歌ったり、家族への愛や思いやり、未来についてを歌ったものや失恋の歌など、より現代のポピュラーミュージックに近い題材を扱っています。

ファンク

そして、R&Bと同じ時期に興ったのがファンクです。

70年代はゴーゴー、80年代はディスコ、90年代はクラブといった風に、場所の名前こそ変われど、若者が集い、ビートとグルーヴに支配され、楽曲とダンスが密接に繋がった音楽が誕生したのです。

日本人でも知っているアーティストでは、アース・ウィンド&ファイアー、タワー・オブ・パワー、そしてファンクの帝王・ジェイムスブラウンあたりが有名。

しかし、当時のミュージシャンを見て、戦隊ものみたいな格好に不思議に思った方はいないでしょうか。

70年代のファンクのテーマは「宇宙」が多いです。

当時の黒人たちのファンクは明るく楽しいものが多いですが、実は彼らの辛いアメリカ社会からの現実逃避だったのです。

当時はまだ黒人たちへの差別が減ったとはいえ、社会的な問題となるほど酷い差別があり、彼らはその辛さを発散させるために、はるか彼方の宇宙へ行こう、この辛さを乗り越えようという強いメッセージがあったのです。

明るく楽しく踊ってハッピー、という楽曲の裏側には、実はそんな思いも込められていたのですね。

最後に

現在は、音楽が非常に多様化して、ブラックコンテンポラリーやEDM、そしてジャズやポップスにもさまざまな形で組み込まれています。

アイドルソングにも密接に絡みあうファンク、エレクロミュージックが生み出された背景には60年代にマイルスやハービーハンコックがジャズとロックとエレクトロサウンドを融合させようとしたことがあるなど、今の音楽の源流がブラックミュージックと濃密に関わっていることに注目すれば、もっと面白く感じられるかもしれませんね。

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