子どもの可能性を潰さない親の言動とは?


「赤ちゃんは天才だ!」という見解があります。
それはあらゆる事象を偏見なくありのままに受け取る素直さがあり、与えられた環境に適応していかようにも育っていくことができるという資質があるからです。

しかし成長するにつれ、新たに学ぶことは増えますが、様々な制約の中で適応しようとすると、どこかでいびつな思考が形成されていくものです。

言い換えればそれが大人になるということでもありますが、あらゆる自由な価値観を認められる社会が実現すれば、人は本来もっと開放的に生きることができるはずです。

そのため、子どもを育てるということは、その可能性を助ける行為であるのか、あるいは反対にスポイルする行為であるのか、そこを冷静に考える必要があります。

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子どもの可能性を潰さないために

それでは子どもの可能性を拡大する育て方とはどのようなものでしょうか。

大きな役割を担うのは、まず第一に、教育の出発点である「親の接し方」になります。

それをどのように行なうかというのは、反対に何をやってはいけないかを考えることが近道かもしれません。

子どもの可能性を潰す言葉

例えば、あなたは両親からこのように言われたことはないでしょうか?

「小学校を卒業するまで我慢しなさい」「中学校を卒業するまで我慢しなさい」「高校を卒業するまで我慢しなさい」「大学を卒業するまで我慢しなさい」「結婚するまで我慢しなさい」「子どもが修学するまで我慢しなさい」「家を建てるまでは我慢しなさい」などなど。

親にしてみれば、子どもがなにかをしようとする際に慎重さを求めるのは当然です。

しかし、このように我慢の連続を強いたのでは、あらゆることは「親である私が死ぬまで我慢しなさい」ということと同義です。

ですが、その時には子どもも年をとっていて、なにかをしようとする意欲はもうないかもしれません。

子どもの可能性を伸ばす言葉

子どもの可能性を伸ばすには、「我慢しなさい」と言うのではなく、「思う存分やりなさい」と言うことです。

子どもは興味の対象を見つけると、そこに没入し、時間を忘れて夢中になります。

そして、周囲の大人が舌を巻くほど素早くものごとを覚えてしまいます。

しかし一方で、子どもは移り気でもありますから、新しい対象を見つけては次々に夢中になるものに向かうようになります。

大人の常識では「二兎追う者は一兎をも得ず」なのですが、子どもには能力と時間があります。

その場合には、二兎でも三兎でも追わせれば良いのです。

子どもの可能性に蓋をすることはありません。

これが子どもの可能性を引き出す大前提です。

子どもの可能性を伸ばしたくてもジレンマがある

しかし、子どもは普通、学校に行かなければなりません。

健康のためには規則正しい生活をしなければなりません。

また、次々と夢中になる対象を子どもが見つけた場合、それを実現させるためには親の経済力という問題にかかわってくることもあり得ます。

したがって、子どもの可能性に蓋をしないと言っても、何らかの制約をかけない訳にはいかないのも、また当然です。

そこで親はジレンマに陥ります。

子どもにはやりたいことをやらせてあげたい、しかし学校の勉強をしないのはまずいし、やりたい事をやらせるためになにかを買うにも予算というものがある。

そして、現実的な選択肢が、「〇〇までは我慢しなさい」という発言になってしまうのです。

正しい躾がジレンマを解決できる

このジレンマを解決するのは、基本的には「正しい躾」ということになります。

それでは躾とはどういうことでしょうか。

その本質は、子どもに「論理的に正しい判断力」を身につけさせるということです。

その上で、自立を促すこと。

こうすれば価値判断の力が育っていきます。

例えば、やりたいことがあったとしても、宿題はしなければならないのが前提である、と判断できることです。

すると、夢中になってやりたいことの前に宿題を片付けるという習慣が生まれます。

また、学校の授業でも、その場で覚えてしまう、と努力する方向に進みます。

後で覚えれば良いではなく、その場で覚えるという習慣です。

なぜなら、後からやりたい事をやりたいように行なうには、他のことに割く時間がもったいないと思うからです。

この過程で子どもは、時間とは有限であり、無駄に過ごしてはいけないということを学習するでしょう。

これは普遍的な価値観の獲得であり、このようにして有限な時間を自分でやりくりして、やりたいことを行なうように考える子どもは、あらゆる事象を価値判断によって優先順位を決めることができるようになります。

子どもが間違っていることはきちんと教える

しかし、いくらやりたい事だからといって、それが反社会的なものにつながる可能性があれば、そのことをきちんと教えましょう。

これは先の論理的に正しい判断に次いで必要な「倫理的に正しい判断」です。

これは普通、親の影響をまともに受ける性質のものです。

親が保守的であるか進取の気質を持っているかでも大きく変わってきます。

とはいえ、子どもを育てるということは教育を行なうことであり、まず自分自身に照らしてみて正しいかどうかの判断ができなくてはなりません。

親が保守的なら子どもの可能性を潰す、と短絡的には言えませんが、そのような状態に陥らないかどうかを客観的に判断する必要があります。

したがって、教育とは、まず親が自分自身に問うべき性質の事柄なのです。

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