クラブ・ミュージックの目的は、踊れる、盛り上がれる、発散できる、言ってしまえばそれだけです。
クラブで「のれる」曲は、深い歌詞も、絶句するほど美しいメロディも必要としません。必要なのは、良いリズムです。ダンス・ミュージックとして考えてみると、これは昔からそうでした。
リズムが時代を、彩ってきたのです。そして、今は、クラブでのれる曲が、時代を引っ張っています。
まずは、I’m the One
DJキャレドが現在要注目人物No. 1です。本名カリッド・カリッド、ニューオーリンズ出身、パレスチナ系アメリカ人のイスラム教徒という、クラブ・ミュージック界では珍しい、バックグラウンドの大物プロデューサー、DJです。
キャレドのキャリアのスタートは、地元ニューオーリンズのレコードショップ「Odyssey」で働き始めたことです。それが、バードマンとリル・ウェインと出会うことに繋がりました。
1992年に結成された、ラッパーのファット・ジョーを中心とする、ヒップホップグループのテラー・スクワッドの、DJとしても知られています。
彼のキャリア上、本領発揮したと言えるのは、プロデューサーDJとして参加した、ファボラスの「Real Talk」、リック・ロスの「Port of Miami」などです。
2016年のシングルでは、ドレイクをフィーチャーした「For Free」、ニッキー・ミナージュ、クリス・ブラウン、ジェレマイ、フューチャー、オーガスト・アルシーナ、リック・ロスと、何人もの大物アーティストをフィーチャーした「Do You Mind」があります。
そして、最新の彼の話題曲と言えば、「I’m the One」です。ジャスティン・ビーバー、リル・ウェインを始め、これ以上は有り得ないというアーティストたちが、参加した曲です。
当たり前のように、ビルボードでナンバーワンのヒットになりました。旬のプロデューサーが、作ったのれる曲です。
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そして、Something Just Like This
ザ・チェインスモーカーズと、コールドプレイのコラボが凄いです。英国のグラミー賞と呼ばれる「BRIT AWARDS」 の、2017年本番でサプライズ発表された曲が「Something Just Like This」です。
コラボしている2組のグループが、ライブ演奏という本当のサプライズでした。ザ・チェインスモーカーズは、DJデュオです。
メンバーは、アンドリュー・タガートとアレックス・ポール の2人で、ニューヨークを拠点にしています。DJかつプロデューサーで、さらにソングライターの2人は、2014年「セルフィー 」のヒットで世に出ました。
その後の活躍は、破竹の勢いです。2016年7月の「Closer」が全米1位、第59回グラミー賞ベスト・ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス部門と、ベスト・ニュー・アーティスト部門にノミネートされました。
ビルボード・ミュージック・アワードでも、2つの賞にノミネートされています。
「Something Just Like This」は、全世界同時発売が決定した、ザ・チェインスモーカーズ初のフル・アルバムである「メモリーズ…ドゥー・ノット・オープン」からのシングルです。
コラボしているコールドプレイは、説明の必要も無いバンドです。特にボーカルのクリス・マーティンは、EDM に積極的なシンガーソングライターとして知られています。
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キュートなSave A Little Love
「Save A Little Love」は、EDMの新しい波と言われるフューチャー・ハウスを牽引する、DJ、ドン・ディアブロの新曲です。
フューチャー・ハウスには、チャミやオリバー・ヘルデンス等々人気のDJ多数ですが、ドン・ディアブロのメロディアスなサウンドは、確固とした人気を築いています。
ドン・ディアブロは、オランダ出身のDJ、 EDMプロデューサーで、1980年2月27日生まれです。15歳のときから、曲をプロデュースしはじめています。
2005年のおわりには、自分個人のレコード・レーベル、イベント・ブランドのS、ellout Sessionsを設立しました。
それから、「Hooligans」、「Animale」、「Blow」と、ヒット曲を量産し、アメリカのある音楽情報サイトは、彼を「世界で最もブログ記事を書かれているアーティスト」に何度も認定しています。
ラスベガスの人気クラブ「Light」のレジデントDJや、イビサ島の人気クラブ「Departures」のクロージング・パーティーでの、アックスウェル、セバスチャン・イングロッソとの競演、ニッキー・ロメロのUKツアーに参加などなど、華々しい活躍を続けています。
彼の新曲「Save A Little Love」は、楽しく親しみやすい雰囲気の、のれる曲です。MVには、彼のMV常連のギャビー・デヴィッドという女性ダンサーが、ドクロメークでキュートなダンス・パフォーマンスを見せています。
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トロピカルなCame Here for Love
「Came Here for Love」は、トロピカル系サウンドが得意な、DJプロデューサーのシガーラとハスキーボイスの、シンガーのエラエアのコラボです。
シガーラは、イギリス出身で、何と1992年生まれという若さです。彼のは、その若さにも関わらず、ハウスミュージック、R&B、ガレージと先行するムーブメントから、多彩な影響を受けつつ、オリジナルのピアノのサウンドを活かした、現代的なダンスチューンを生み出しています。
音楽好きの両親に恵まれ、ピアノを8歳で始め、ジャズバンドやロックバンドのメンバーとして活動した10代を経て、大学で商業音楽の学士号を取りました。
彼が現在の自分のスタイルを確立するに至った転機は、2014年クリーン・バンディットの「Rather Be」を聴き、ハウスミュージックにピアノのサウンドを取り込むことの効果に気づいたことでた。
シガーラは、2015年にUKのEDMデュオの、シグマと共同でエラエアの曲をプロデュースしたことがあり、この「Came Here for Love」も息の合った作品になっています。
MVもカラフルで、クラブでのれるという意味では、季節を問わず最高の1曲です。
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最後に
多彩なバックグラウンドを持つ人たちが、クラブ・ミュージックを創り出しています。
言語も文化も超えて、「のれる」という一点で世界に広がっていく、それがクラブ・ミュージックです。
才能を持った様々な人たちが、コラボし生み出されるところにも、クラブ・ミュージックの魅力があります。
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