色は人の生活に密接に関わっています。
その色が与える心理的効果や組み合わせなどを学べる資格が、カラーコーディネーター検定試験です。
カラーコーディネーター検定試験とは
カラーコーディネーター検定試験は色に関する知識を問う資格検定です。
東京商工会議所が実施しています。
1級から3級まであり、3級は基本的な内容となりますが、1級はさらに深いスペシャリストです。
資格試験は年に2回行われ、通年6月と12月ころに実施されます。
資格を取得する際は、独学や通信講座、スクールなどで勉強します。
3級は基本的な知識となり、初めての人は3級からチャレンジするのが良いでしょう。
1級はファッション色彩、商品色彩、環境色彩と3つの分野に分かれています。
より専門的知識が必要になり、難易度も高くなります。
1年に1分野の受験となるため、3つの分野を受験するためには3年が必要となります。
カラーコーディネーターの資格は、取得することで就職先が決まったりするようなものではありませんが、今後のスキルアップや別業界への転職などに有利になります。
また、普段の生活の中で色の選択をする場面では、その知識が役に立ちます。
ファッションやインテリアなど、色はさまざまなところで使われています。
それぞれ似合う色というのがあり、似合う色を身につけることで、肌の色がより綺麗に見えたり、表情を明るく見せたりなど、他人へ与える印象が大きく変わります。
最近では企業向けにカラーコーディネートの研修や指導を行うことも多くなりました。
ファッションや美容業界だけでなく、営業職などでも色で他人に与える印象というのを学び、シーンに合わせて色の使い方を工夫すると効果的です。
普段の生活から美容業界で働く人にも役立つ
色が人に与える心理効果に関しては、普段あまり意識はしていないでしょう。
しかし、私たちの生活の中でうまく取り入れられています。
例えば、蛇口の赤いほうはお湯が出て、青いほうは水が出るようになっています。
これは赤い色は温度を高く感じ、青い色は温度を低く感じるという色の持つ印象を利用したものです。
暖かみを感じる色を暖色、冷たさを感じる色を寒色と呼んでいます。
そう感じる人と感じない人がいるというものではなく、多くの人が感じる共通認識でもあります。
また、人には色の好みがあります。
男性は青系、女性は赤系と共通認識がありますが、好みはさまざまです。
しかし、好みの色でも似合う色と似合わない色がある場合もあります。
これをパーソナルカラーと呼び、カラーコーディネーター検定試験ではパーソナルカラーを勉強することになります。
そのため、普段のファッションコーディネートやメイクなどにも活用でき、人にアドバイスすることも出来ます。
また、美容業界でも活用できる知識です。
普段の生活の中で、どのような配色にしたら良いか、自分に似合う色な何かというのを迷ってしまう人は、学術的に知識として学んでみると色合わせに自信が持てるかもしれません。
仕事だけでなく、普段の生活の中でもその知識は役に立ちます。
興味がある人は、2級くらいまで取得すればかなりの知識となります。
1級は難易度も高いので、今後更なるスキルアップをしたいと考えている人はぜひ取得を目指しましょう。
カラーコーディネーター取得後の仕事
ラーコーディネーターを取得することで、特別な仕事が保障されることはありません。
しかし、取得しておくと転職などの際に有利になることがあります。
例えば、インテリア業界やファッション・アパレル業界などでは、資格を取得していることで優遇されたりすることもあります。
他の関連する資格も取得することで、さらに仕事の幅が広がるでしょう。
また、すでに企業に勤めている人は、商品開発や商品陳列の工夫などにも役立つ知識です。
色に関する資格には、ほかにも色彩検定があります。
どちらも色に関する知識を問う資格試験ですが、もしスペシャリストとして活躍したい場合には、それぞれの1級まで取得することが必要です。
色に関してのスペシャリストになると、独立開業も夢ではありません。
スクールでの講師や企業での研修、講演会、プロデュースなどさまざまな分野で活躍できるでしょう。
実際に資格を取得した後にどのような活動を行うかで、収入が大きく変わってきます。
また、仕事は自分で作る必要がありますので、資格に関する知識だけでなくコミュニケーション能力や、行動力も必要になるでしょう。
しかし、成功すれば大きな収入を得ることができる可能性があるものです。
カラーコーディネーター検定試験は受検資格はありません。
年齢や学歴などは関係ありません。
最後に
最近では主婦などが取得することも多くなり、子育てがひと段落した後の社会復帰へのステップとしてもよいでしょう。
特にインテリア業界などでは主婦目線というのは、役に立ちます。
インテリア関連の資格も一緒に取得することで、新しい可能性があるでしょう。