みんなが大好きなカレー。
しかし、その味は家庭によっても様々で、同じルーを使っていたとしても全く同じ味にならないのが面白いところです。
使っている具材の種類だけでなく、その切り方でさえも味を左右する大きなポイントになっています。
ほんの一手間で、いつものカレーをもっと美味しく仕上げようと思うなら、具材を細かく刻むことにチャレンジしてみましょう。
口の中で具材が主張しすぎない環境を作る
カレーの具は大きい方がいい、とこだわっている人も中に入るかもしれませんが、具が小さくなることによる味の変化は結構大きなものです。
具材を細かく刻むという一手間は、スピーディーに作りたい料理としては面倒な工程になるかもしれませんが、特別なものは必要とせず、お金もかからないのでやってみる価値はあるのではないでしょうか。
中に入れる具材は基本的な玉ねぎ、にんじん、ジャガイモですが、そこに新たに何かを加えてもいいかもしれません。
ただし、同じ大きさに切りそろえる、ということを守ってください。
細かければ細かいほど、舌触りが良くなり、口の中でそれぞれが主張しすぎずまとまった味になっていきます。
よく大食いの芸能人などが、カレーは飲み物、などといいますが、ある意味これは事実です。
ルーが滑らかであればあるほどご飯との相性も良くなり、ソースのように絡まりあい、口の中で余計な力をかけずに広がっていくことができるというものです。
具材が大きいことは食べごたえを与えるという部分ではいいのですが、味の調和や食感を考えると滑らかなルーのメリットは大きなものに感じます。
具材を細かく刻む一手間でその味を確かめてみましょう。
大きい具と小さい具の味の違いとは?
具材を細かく刻んで作ったものとそうでないカレーを想像してみると、具の大きい方のルーの方が滑らかで、具材を細かく刻んだ方のルーの方がザラザラした見た目をイメージするのではないでしょうか。
確かに、具材がルーに溶け込んだ分、見た目にはザラついたような印象です。
実際に口の中に入れてみると、具材を細かく刻む方法で使ったルーの方が口の中でとろけるような食感を与えます。
そうでない方はサラッとしていてカレーのとがった味が強く感じられるはずです。
これは野菜の繊維や甘味がルーに溶けだして口の中に入れるとほろっと崩れる、という工程を与えているからです。
特に玉ねぎは煮込むことでとろけるような食感が表れやすくなります。
ひとつ気を付けたいのは、ジャガイモや肉は長時間煮込むことで溶けるように柔らかくなるのですが、にんじんは逆に小さすぎると柔らかく煮ることが難しいのです。
にんじんに関して言えば、刻むのではなく、グレーターなどですりおろすようにするとうまくいきます。
具材を細かく刻む一手間はルーに野菜や肉のエキスを溶け込ませるのに最適な方法です。
ルーを美味しく仕上げるために、色々な味のエキスを存分に溶け込ませることで複雑で深みのある味になっていきます。
煮込む時間をたっぷりと取ることでその効果が何倍にもなりますので、ぜひ休みの日の一仕事としてカレー作りに没頭する時間を設けてみてはいかがでしょうか。
家族みんなが大好きなメニューなので、家庭の味を作り上げるときのヒントとして具材を細かく刻む方法を覚えておくとよいでしょう。
作るときの注意点とボリュームを出す方法
具材を細かく刻むことで、いつものカレー作りにはない注意点があります。
まずは、具材が細かいことで野菜の水分が多く出てきます。
使う野菜にもよりますが、野菜は煮込まれることで甘味が増すようになりますので、スパイシーでしっかりした味を好む場合はスパイスを足す、水分を少なめに調整するなどの工夫が必要です。
カレー全体がライスを包み込むソースのような役割をさせたいので、ルーそのものにしっかりとしたおいしさを詰め込むのがポイントになります。
水の代わりにトマトを使う、リンゴやにんにく、しょうがなどの隠し味的に作用するものはすりおろすなどの一手間をさらに付け加えるのがおすすめです。
全体がドロっとした濃厚なソース状になればカレーは完成しますが、食べ盛りの若者や男性には食べごたえがないかもしれません。
そうしたときのアレンジ方法として、カツを乗せたり、チキンソテーなどを別に用意して乗せる方法がぴったりです。
具材のおいしさを詰め込んだ滑らかなルーはカツなどと合わせると絶妙なおいしさを表現できます。
ソース状だからこそ、別盛の食材が生きてくるとも言えます。
他にも、翌日の残ったルーをカレーうどんにしたり、マッシュポテトと合わせてコロッケにしたりすることも可能です。
細かく刻む具材はどんなものでも構わないので、色々な食材を組み合わせて味の変化を楽しみましょう。
ただ具材を細かくしただけなのに、食べた時の食感は大違い。
食材の持つ味が絶妙に混ざり合ってまとまりのあるルーが完成するはずです。
手間をかけた分だけ美味しくなるのが家庭料理の醍醐味なので、ぜひ試してみましょう。
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