ダンスで楽しむ世界!「バレエ」を通して学べる文化と歴史

バレエというと、日本では女の子の習い事として広く定着しています。
最近では、有名な国際コンクールで優秀な成績をおさめたり、世界の名だたるバレエ団で活躍する日本人が増え、ますます注目を集めています。

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バレエを通して学ぶ、ヨーロッパの歴史

バレエの歴史は古く、西ヨーロッパで発祥し、広がったとされています。

西ヨーロッパとは、エルベ河よりも西側の諸国で、フランスやイギリス諸島などがそれにあたります。

ルネッサンス期のイタリアでは、貴族たちによってバロという宮廷ダンスが行われていました。
これがバレエの起源と言われています。

その頃はまだ、原型というほどのものではありませんでしたが、16世紀に入ると合唱曲に合わせて踊られるバレッティと呼ばれるものが作られました。

そのころには、舞踊教師という者も登場しています。
西ヨーロッパからフランスにもたらされたバレッティは、バレと呼び名を変え、綴りも本来のバレエの形であるBALLETとされていました。

記録に残っている最初のバレエ作品は、1581年の「王妃のバレエ・コミック」という作品で、16世紀末から17世紀初頭にかけて、約800もの作品が上演されたといわれています。

バレエにゆかりを持つルイ14世

バレエにゆかりある人といえば、フランスのルイ14世の名前を耳にしたことがある方のいるのではないでしょうか。

ルイ14世は、バレエに熱中するあまり、自らも舞台に立つなどかなり心酔していました。
そのかいあって、1661年には王立舞踊アカデミーが設立され、バレエがダンスとして位置付けられるようになっていきました。

1671年、オペラ座が作られ、舞台は宮廷から劇場へと移っていきます。
それまで男性ダンサーしかいなかったバレエに、女性ダンサーが登場するのは1681年の事です。

1713年にオペラ座に学校が設立され、ダンサーの育成に力が入れられました。
それまで、オペラの付属品であった、バレエが独立した芸術として広がっていきます。

18世紀後半になると、歴史的にも大きなポイントである、フランス革命が起こり、人々は妖精や亡霊などロマンティックなものを求めるようになっていきます。

そこで、ジゼルやラ・シルフィードなどのロマンティック・バレエが誕生します。

このころ、ポワントで華麗に舞うバレリーナが世間を魅了していましたが、バレリーナはパトロンを抱えて生活する、身分の低い職業ととらえられていました。

そのころ描かれたドガの踊り子は、パトロンとバレリーナを描いた作品として知られています。

当然、パトロンは男性であることが多いため、男性ダンサーは減少。
西ヨーロッパから広がりフランスで熟成されたバレエは、ロマン主義の衰退とともに消えていきます。

ロシアでさらなる進化を遂げる

ところが、西ヨーロッパを超えてロマン主義の真っただ中であったロシアでは、バレエはさらに独自の進化を遂げていきます。

1730年ごろには、サンクトペテルブルグにワガノワバレエ学校として知られている、今も数々の素晴らしいダンサーを輩出している学校が作られます。

クラシック・バレエという物語とは別に、ダンスシーンを取り入れた新しいスタイルの演目が次々と生まれていきます。

クラシック音楽としても、最高の作曲家であるピョートル・チャイコフスキーが作曲した、白鳥の湖やくるみ割り人形、眠れる森の美女などは、現在でも絶大な人気を誇る名作です。

バレリーナの短いスカートであるチュチュ、高度なテクニックが必要とされる連続の回転技、男女の踊りを構成したグラン・パ・ド・ドゥなどの様式が、ロシアで整えられていったのです。

ロシアによって息を吹き返したバレエは、新たな芸術としてもう一度世界に広がっていきます。

ロシアを始めとした各国では、選ばれた子供だけが選ばれた学校で専門的な教育を受けることが許されます。

その中からさらに優秀な者だけが、世界最高の舞台に立つことが許されるという、大変厳しい世界なのです。

そのため、厳格なダンサーの水準が保たれ、世界中の子供たちの憧れの職業として、今のバレリーナ、ダンサーは位置づけられています。
プロへの足掛かりとして、世界のコンクールに若い日本人が多数挑戦するのもうなずけます。

日本での歴史

そんな日本に、クラシック・バレエがもたらされたのは、遅く20世紀になってからのことです。

帝国劇場にイタリア人の舞踊指導者が要されたのが始まりです。

また、日本最初の学校は、ロシア革命によって亡命したエリアナ・パブロワが、1972年に鎌倉で開校したのが始まりです。

このように、日本での歴史は非常に浅く、体型的にも畳や着物で生活してきた日本人には、難しい部分があったことは間違いありません。

しかし、研究熱心で努力家の日本人の気質は、やがて開花し、世界中に素晴らしいダンサーを送り出すバレエ大国となっています。

最後に

日本に国立の学校がないことは非常に残念なことですが、いつか本格的な公的教育機関が誕生することを願わずにはいられません。

美しいものは、たとえ長い年月が流れても恒久的に美しいものです。

この芸術が未来にも受け継がれるように守っていきたいものです。

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