つるっとした食感が特徴のババロアですが、なんだか作るのは難しそうという声をよく耳にします。
確かに自宅で作るスイーツというよりは、ケーキ屋さんで買ってきたり、コース料理のデザートで出てきたりするものというイメージがあります。
しかし、このババロアというのは、実は自宅でも簡単に作ることができるスイーツなのです。
ババロアとムースの違い
この2つは、非常に類似しています。
材料はもちろんのこと、その出来上がりや食間、他のスイーツとの組み合わせ方など、ほとんど変わらないのでどういった違いがあるのかを知らない人は少なくはありません。
結論から言うと、ババロアとムースの違いを決定づける違いというのは、存在しません。
作った人がババロアだと言えばババロアになりますし、ムースだと言えばムースとなります。
パティシエ業界においても、定義づけがされているわけではありませんが、無意識にこの2つを区別しています。それは、出来上がりのかたさです。
出来上がりのかたさというのは、作る段階で決まります。
例えばゼラチンをたくさん入れれば、ゼリーのようにかたくなりますし、生クリームをかために立てれば出来上がりもかたくなります。
逆にゼラチンを少なめにしたり、生クリームをあまりたてすぎないように作れば、柔らかい食感になります。
このように作る人のさじ加減1つで、別のスイーツが出来上がるということも珍しくはありません。
ババロアは、比較的かたさのある食感のものを、ムースは気泡が入って柔らかい食感のものを指すことが多い傾向にあります。
簡単なババロアの作り方
どんな味のものを作りたいかで、材料は異なりますが、必ず必要となるのは生クリーム、砂糖、ゼラチンの3つだけです。
ここでは、もっとも基本的なバニラババロアを紹介します。
まず、鍋で牛乳をひと肌まで温め、砂糖を加えて溶かします。少量のバニラエッセンスやバニラビーンズを加えると、よりバニラの風味がついておすすめです。
次に、ふやかしておいたゼラチンを鍋にいれて溶かします。
溶け残りがあってはいけないので、一度シノアなどの網目状のものでこし、生クリームを8分立てくらいにし、少しずつババロア液に加えて混ぜ合わせます。
あとは、お好みの型に液を入れて冷蔵庫で冷やすだけです。大きさや出来上がりの液の温度にもよりますが、大体30分くらい冷やせば出来上がります。
材料を混ぜ合わせて、それを冷やし固めるというだけなので、自宅でも簡単にできます。
バターや粉類も使わないので、キッチンが汚れることを心配する必要もありません。 材料が多くはないので、作るのにそれほどコストはかかりません。
また簡単に作ることができるので、自宅でお子様と一緒に作るということもできます。
作る上で気を付けるべきこと
作り方自体は非常に簡単なのですが、作る上で注意しなければならないことがいくつかあります。
まずゼラチンに関してですが、粉ゼラチンを使用する場合には、水でふやかせば良いのですが、板ゼラチンを使用する場合には必ず氷水でふやかします。
水でふやかしてしまうと、室温によって徐々に温まってくる水の中にゼラチンが溶けだしてしまい、分量のゼラチンを加えたとしても、きちんとかたまらないという場合があります。
そのため、水の温度を上げないためにも、必ず氷を用意するようにしましょう。
次に、ババロア液の温度です。牛乳、砂糖が入っている段階では沸騰してしまっても特に問題はありませんが、基本的には砂糖が溶けるだけの温度で十分です。
しかしあまりにも熱すぎる中にゼラチンを加えてしまうと、凝固しなくなってしまうので注意が必要です。
もし温めすぎたという場合には、氷水に浸すなどして液の温度を人肌くらいまで下げてから、ゼラチンを加えましょう。
最後に生クリームを加える際の注意点ですが、生クリームがかたすぎると液と混ざりません。
かたさには注意が必要ということと、混ざりにくいと感じたら、ホイッパーを使用するなどの工夫を行いましょう。
このように簡単な作り方故に、気を付けなければならないことがたくさんありますし、作り手の技術がよく表れるスイーツと言っても過言ではありません。
プロの味に近づけるためには
自宅で作るものとプロが作るものの違いは、材料の質だけではありません。
お菓子作りの技術であれば、差が生まれても当然なのですが、それ以外にも、プロに近づけるワンランク上のスイーツを作る方法というのがあります。
人間の味覚というのは、嗅覚が大きく関係してきます。
どんなにおいしいものを食べても、鼻をつまんで食べては味がしなくなってしまったり、またかき氷のシロップなどを鼻をつまんで食べたら、どの味のシロップも同じ味にしかならないという現象が起こります。
その秘密は、香料にあります。スイーツに香料を入れるということはありませんが、風味をよくするために必ず洋酒を加えます。
少量しか使用しませんし、一度火にかけるのでアルコールもとぶため、お子様が食べても問題はありません。
ババロアにも洋酒を加えると、一気にプロの味に近づきます。イチゴ味ならストロベリーリキュールを、抹茶味なら抹茶リキュールを加えるなどすると良いでしょう。
何味のババロアを作りたいのかに合わせてお酒を選ぶと、風味の良いスイーツができあがります。
最後に
ケーキを焼こうと思うと、材料や器具を揃えたりするのも大変ですし、焼き上がったものの熱をとるのにも時間がかかります。
しかしババロアであれば、材料も少ない上に作るのも簡単なので、ちょっとしたおやつにもうってつけです。
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