英語を通して学ぶ文化と歴史


語学はその国の文化を表しています。

日本語は文章を最後まで確認しないと、YESと言っているのか、NOと言っているのかわかりません。

それは日本の国民性が人間関係を曖昧にし、センテンスの最後の方にその人の意思を表出する、ということで人間関係を良好に保っているからなのです。

英語は他のヨーロッパの言語同様、日本語とは全く違う構造です。

センテンスの最初の方に、YESなのかNOなのかハッキリさせなければなりません。

意思をはっきり伝えるための文法構造になっている所以です。

英語を学ぶということは、その言語の背景にある文化や歴史を学ぶということになります。

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英語の文化や歴史に触れてみよう

日本の文化と歴史的背景

日本は島国であり、海を渡らなければ文化交流ができない国で、鎖国という歴史的背景も加味され、同一国民で成り立っています。

同じ人種で同じ感覚、さらに「あ、うんの呼吸」や「場の空気を読む」などとはっきりとした意思表示をしなくてもコミュニケーションが成り立つ歴史と文化です。

だから、YESやNOを最初からはっきりさせる必要がないので、ゆっくりと察知していけば良い訳なのです。

それは、同一民族の所以と言えます。

英語圏の文化と歴史的背景

英語圏の場合は全く状況が異なってきます。

多くの人種や多くの異なった歴史を持つ国民が英語を通してコミュニケーションをとる場合、まず、その人の意思確認が必要になります。

その後、何故?どのように?と意志の裏付けをしていく言語です。

英語を学ぶということは単に語学を学ぶということだけでなく、国民性や歴史、文化を学ぶということになります。

英語圏の人たちは意見を言い、自己主張をします。

意見のない人は能力のない人とみなされ、尊敬されません。

YES,NOの意思を伝え、意見を言い、理由や根拠を伝えます。

「私は害がないですよ」という意思表示のために初めて会った人にもニッコリします。

むやみにポケットに手を入れたりもしません。

銃を持っている危険人物、と誤解されないためです。

自分のことは自己責任。自分で守るという歴史が「銃社会」を支えてきました。

教育の違い

日本では画一的な教育になりがちです。

小学校では、答えの分かった生徒は手を挙げて、指名されないと発言してはいけないと指導されます。

私の息子は小学校5年生からインターナショナルスクールに通い、英語圏の教育を受けてきました。

日本の学校では「手を上げないこと」「指名される前に発言してしまうこと」を注意され続けてきました。

けれど、インターナショナルスクールでは同じことで注意されることはなくむしろ、「すばらしい!」と彼の積極性を褒められました。

日本の教育は「〇〇ができていない」と最初に否定が入りますが、インターナショナルスクールでは、「〇〇が出来ている。でも、××を直せばもっと良くなります」と最初に良いところを褒められます。

同じ英語圏でも、国によっては多少の違いがあるとは思いますが、思考パターンが違うわけです。

息子の小学校6年生の時の作文の課題は「第2次世界大戦が君に与えた影響を書きなさい」というものでした。

日本ではなかなかない課題だと思います。

どちらが良いというのではなく言葉の後ろには歴史的、文化的背景があるのだと理解して習得しなければ、語学習得も表面的になってしまうのです。

言葉そのものの違い

日本には雨にまつわる単語がたくさんあります。

雨を表す単語として
春雨、秋雨、時雨、冷雨、五月雨、喜雨、麦雨、米糠雨、驟雨、宿雨、瑞雨 等 etc

雨にまつわる単語として
雨空・雨垂れ・雨音・雨水・雨漏り・雨露・ 雨傘・雨靴・雨具・雨戸・雨樋・ 雨宿り・雨乞い・雨ざらし・雨間・雨模様・雨上がり・雨脚・雨粒・雨染み 等etc

英語圏にはこれほどの雨関係の言葉はありません。

日本は雨の国であり、四季がはっきりしていて自然を愛でた国だからの言葉です。

自由を戦って手に入れた国、アメリカ

アメリカやイギリスは戦いの国です。

イギリスから独立するためにアメリカは戦い、新天地でネイティブアメリカンと戦いながら文化圏を広げてきた歴史があります。

賛否両論はありますが、そういった背景から銃の文化が形成され、日本人には理解しにくい面です。

言葉を学ぶために

文化や歴史、環境の違いを理解し言語を学ぶということは、思考パターンを学ぶことにつながります。

相手を理解しようとして学ぶことで、相手の文化に合わせた会話ができるようになります。

そのためには、まず自国の文化をきちんと学び理解する必要があります。

自国を理解して初めて、文化の違い、歴史の違いがわかってくるからです。

外国語を学ぶということは、図らずも私たち日本国民の文化や歴史を知っていくという作業を並行していくことになるもなります。

そして、日本のアイデンティティー、日本語のアイデンティティーを得ることにも繋がります。

英語を学ぶことは日本語の美しさや日本語の国民性を学ぶことであり、英語の文化的、歴史的背景を学ぶことであるだけでなく、日本や日本の国の良さの再発見にも繋がります。

英語を始めとする外国語を学ぶということは、その国をまるごと学ぶということに繋がる、深い学びになるのです。

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