フィギュアスケートの基礎知識:スケートリンクのサイズについて

フィギュアスケートの国際機関であるISUでは、どれぐらいの大きさでやるべきかというものを決めていますが、これでなければならないと、細かく決まっているわけではありません。

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フィギュアスケートの基礎知識

60メートル×30メートルのスケートリンクが理想

60メートル×30メートルが望ましく、これより大きくしない、56メートル×26メートルより大きくするという条件だけです。

この26メートルというのは、北米のスケートリンク事情と大きく関係しています。
基礎知識として知っておきたいのは、北米の場合、アイスホッケーがとても有名であり、アイスホッケーをするためのスケートリンクが多数あるため、それに合わせた形となっています。

2013年の世界選手権では、会場がアイスホッケーのところであったため、61メートル×26メートルのところで行われ、壁に激突する選手も多くいました。

たった4メートルの違いでも、計算が大きく狂うのがフィギュアスケートの繊細さであり、フィギュアスケートを見る際には、そのあたりも基礎知識として知っておくことをおすすめします。

日本で、56メートル×26メートルのスケートリンクを探すと、1953年に開業し、日本の超有名選手を多数輩出した名古屋スポーツセンター、大阪府守口市にある守口スポーツプラザ、荒川静香選手や羽生選手なども通っていたアイスリンク仙台など、かなり限られています。

しかし、いずれの場所も超有名選手を輩出しており、大きさは特に関係ないことがわかります。
また、それだけ大きなものを作ったとしても、スケートを楽しみにしている人もいるため、フルに活用できないという事情も散見されます。

60メートル×30メートルは他の競技も同じ

フィギュアスケートだけがこの大きさになっているというわけではなく、別の競技でも応用できるようになっています。

例えば、スピードスケートのショートトラックは、60メートル×30メートル以上の広さであり、1周が111.12メートルの楕円形のトラックを作ることが求められます。

アイスホッケーは、北米では56メートル×26メートルとなっていますが、国際規約では最大61メートル×30メートルとなっています。

つまり、フィギュアスケート、ショートトラック、アイスホッケーは、いずれも同じような場所でできるように設計されているものであることがわかり、基礎知識として知っておきたい部分です。

60メートル×30メートルという広さは、バスケットコート2面分、フットサルコートよりも一回り大きいところになり、その中でかなりのスピードを出して滑走するのがフィギュアスケートです。

実際に、60メートル×30メートルのスケートリンクを見てみると、その大きさに圧倒されますが、実際はそこまで余裕があるということではありません。

そんな中で、幅を4メートル削られるとかなりの狭さになることがわかります。
大会などで、体育館に仮設のものを建築するケースがあります。

防水シート、断熱材を組み合わせ、冷却管を入れ、フェンスを組み立て散水し、完成させていきます。
解体する場合も、氷を溶かすなどの作業があります。

作業時間だけで1日近くかかり、氷を作り上げるのにかなりの時間を要するなど、ひとえに60メートル×30メートルといっても、相当な労力がかかることになります。

基礎知識として覚えておきたいリンクの違いによる選手の苦労

世界大会を毎年のように見ていると、時折、選手がフェンスに激突する光景を見ることができます。

あまりフィギュアスケートを知らない人からすれば、なぜそんなところでぶつかるのだろうと疑問に思うことがあります。
フィギュアスケートの基礎知識として知っておきたいのは、フィギュアスケートではスピードが何より大事であり、高くジャンプをする際に、必要不可欠な要素であるという点です。

また、ジャンプを飛ぶタイミングによっては、かなり遠心力が働き、外に持って行かれます。
1991年の世界選手権では、伊藤みどり選手がジャンプの際に場外に飛び出るというアクシデントもありました。

幅を削る、狭いところでやるというのはそうしたリスクをかなり背負うことにもなります。

一方、幅が狭いことによるトラブルも存在します。
それが6分間練習です。

1つのグループで滑る選手が、1つのスケートリンクでそれぞれ練習を行います。
衝突しないように、細心の注意を払いますが、それでもぶつかってしまうことがあります。

特に幅が狭いとなると、ぶつかる可能性はさらに高まり、結果として激突してしまい、ケガを負うことも考えられます。
お互いにスピードが出ており、その勢いのままぶつかるため、かなりの衝撃が加わってしまいます。

もちろん、幅の狭いところでも結果を出せるように努力をし、調整もしていますが、それでもぶつかるときはぶつかります。

これを知っているだけでも、きっと幅の狭いところなのだろうと知ることができ、同じような疑問を持っている人に、実はこうした理由で、選手が衝突するということを教えることができます。

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