フィニッシャーズカラーは、模型ショップ Automodeli GTの塗料ブランドです。
カーモデル用として販売されていましたが、最近では店頭販売やネット通販でも見かけるようになり、購入する方が増えています。
自動車模型用として生まれた塗料、フィニッシャーズカラー
フィニッシャーズカラーは、ラッカー系塗料であることから、粒子が細かく塗りがよい、乾燥が早い、乾燥後の塗膜も丈夫という高性能が特徴となっています。
粒子が細かいということは、他のフィニッシャーズカラーと調色させても失敗が少なくなるため、オリジナルカラーの制作にも便利になります。
プラモデルや模型などの塗装では、他のメーカーの同系塗料と混ぜ合わせる混色が行われていますが、フィニッシャーズカラーの場合は、クレオスMr.カラーとガイアカラーとを混色することも可能です。
これらのメーカーであれば、粒子の大きさなどの成分が似ているため、混色させて塗装してもトラブルが起きにくくなっていますし、すでに手元にある場合には効率的です。
ただしこの場合でも、うすめ液の相性が悪い場合があるので、可能な限りフィニッシャーズカラー同士で混色させ、専用うすめ液を使いましょう。
フィニッシャーズカラーはカーモデル向けの塗料として誕生しましたが、その他の一般プラモデル、模型などのプラスティック製のプラモデルを中心に、フィギュアの塗装にも対応しているので、多彩な場面で活躍します。
乾燥後の塗膜を硬くしたい、素早く乾燥させたい、筆塗りだけでなくエアーブラシでも塗装したい、プラモだけでなくフィギュアも塗装したいなら、隠蔽力が高い塗料を探しているなら、高性能なフィニッシャーズカラーをおすすめします。
フィニッシャーズカラーの使い方
塗装に必要なのは、フィニッシャーズカラーの各塗料、ピュアシンナー250cc、筆やエアーブラシ、塗料皿です。
また床や机を汚さないための新聞紙、汚れを拭き取れるキッチンペーパー、紙コップ3個以上、調色するためのパレット、調色スティック、塗装用マスク(塗料臭が苦手な方のため)、土台となるもの(竹串やトイレットペーパーの芯など)があると便利です。
ラッカー系塗料は引火する性質があるので、絶対に火から離れて作業してください。
また作業場所は換気の良い場所でおこないましょう。
新聞紙を敷いてマスクをしたら、作業開始です。
使用するカラー塗料のキャップを開けて調色スティックで塗料を取り出し、塗料皿に乗せていきます。
塗料の粘度が強いと感じたらシンナーを適量入れて希釈します。
筆塗りの場合ではフィニッシャーズカラー1:0~0.5ピュアシンナーの希釈割合が基本です。
希釈が終わったら塗装しましょう。
対象物に筆を一方向へ向けて塗っていきます。往復して塗装してしまうと乾燥後にひつ跡が残ったり、塗膜にムラが生じることがあるため、仕上がりが悪くなります。
塗装が終わったら乾燥させましょう。
フィニッシャーズカラーは、ラッカー系塗料なので10分もあれば乾燥しますので、重ね塗りをする場合には乾燥後に再塗装ましょう。
エアブラシを使用するさいには、フィニッシャーズカラーに対して希釈率を3倍~4倍にすると良いでしょう。
また下地色によっては思ったように色が出ないこともあります。
例えば、フォーミュラレッドとブライトブルーは彩度が高いため下地が透けることがあるので、下地にホワイトを塗装し、その上からフォーミュラレッドのオレンジを4回、次にレッド系カラーを2回塗装するとよく、ブライトブルーもこのように調整してください。
フィニッシャーズカラーのラインナップは豊富
カーモデル用としてはじまったフィニッシャーズカラーは、レッドやブルーといった基本色があまりありません。
例えば、レッドに明るさを加えたブライトレッド、本来のレッドに近いピュアレッド、深みを増したリッチレッド、さらに深く滑らかさも感じられるシルクレッド、最も深い赤であるディープレッドなどになります。
これはスーパーカーやフォーミュラーワンなど、多彩で豊かなカラーリングが施されているカーモデルに対応していることが理由ですが、必要に応じて使い分けしましょう。
また、うまく仕上げるために下地処理としてサーフェイサーとして紙やすりを使って塗装対象物の表面に微妙な凹凸を作るとよく、さらに下地色としてファンデーションホワイトやピュアホワイト、アイボリーホワイトなどを使用することをおすすめします。
それぞれホワイト色も微妙に違っているため、困ったときにはピュアホワイトを利用すると良いでしょう。
カーモデル塗料からはじまったフィニッシャーズカラーには、F1カーモデル塗装に適したフォーミュラグリーンやフォーミュラレッドフォーミュラクロームなどの高性能塗料も販売されています。
クリア塗装に最適化されたクリアーレッド、クリアーオレンジ、クリアーブラックなども用意しているので、エアブラシで塗装・乾燥後に吹きかけると仕上がりをよくできます。
フィニッシャーズカラーのクリアカラーは、ラッカー系なのでデカールへのダメージも少ないため、安心して使えます。
使用後は余った塗料やシンナーを新聞紙やキッチンペーパーに吸収させ、新聞紙で丸めてから燃えるゴミとして出しましょう。