若い世代は、リアルタイムでの共感、大人世代は青春の懐かしさからの共感で、どの世代も楽しめる学園ドラマ。
しかし、そこはフィクションの世界ですから、思わず突っ込みたくなるような場面も、しばしばみられます。
誰もが感じた青春の甘酸っぱさと、華々しいフィクションが融合した学園ドラマの、あるある場面を見付けてみましょう。
あからさまな不良グループ、問題児たち
主人公のクラスにいる、あからさまな風貌の不良グループは定番です。なぜか、きちんといつも学校に来ておきながら、やたら暴れたがる、しかし絶妙にクラスにマッチしている彼らは、現実ではあまり見かけません。
しかも大抵、席は後ろのほうで固まっています。学園ドラマの不良グループと言えば、屋上で飲酒喫煙というのも定石です。不良グループに限らず、学園ドラマにおいて学校の屋上というのは、重要な舞台のひとつと言えるでしょう。
しかし現実には、近年の学校は事故防止などのため、屋上は封鎖されており、簡単には出られないことが多いのです。
不良グループや問題児たちを、ひとつのクラスにまとめて学校の隅に追いやるというのも、あるあるです。学校中から嫌われているこのクラスを、新任の教師が担任し、更生させていくストーリーはテッパンでしょう。
そのクラスの周辺だけ、窓ガラスが割れていたり、落書きにまみれていたりします。これは現実的には学校側の運営方針に問題がありますし、教育の放棄と見なされても仕方ありません。
保護者からのクレームもありそうですし、世間体を考えてもフィクションの世界というのが常識です。
圧倒的な権力を持つ生徒会
学園ドラマで、生徒がメインのストーリーでは、絶大な権力を誇る生徒会がしばしば登場します。時には、教師たちより権力が上で、とても10代の若者たちとは思えないほどの、圧力が発生します。
現実には、生徒会は教師や学校側の意向を受けて動く程度で、生徒会や生徒会長単体の権力や影響力はほとんどありません。
ドラマの世界での生徒会や生徒会長は、時に学校という国の王のように、校内の全てを取り締まり、あらゆる決定権と行使する権力を持っています。学校内の政府組織のような位置にあり、主人公を時に助け時に邪魔する存在です。
また、生徒会長や生徒会の人間が、ハイスペックな人ばかりということもあるあるです。家柄が良く、ルックスも抜群で成績優秀な人間が集まっており、学校のスター集団と化している場合があります。
フィクションの世界において、圧倒的権力を持つ生徒会は、ストーリー上のスパイス要因であるのでしょう。
ストーリーがダイナミックで華々しくなるために、生徒会という存在を心強い味方やラスボスとして、もしくは唯一の良心として位置付けることが効果的だということです。
部活間での激しい闘争心
学園ものには、部活動も欠かせない要素のひとつです。そこで多くみられるのが、部活間の抗争です。あるあるな場面としては、できるだけ多くの部員を確保するため、しのぎを削る新学期の新入生歓迎の様子です。
新入生の前で、あからさまに各部活単位で火花を散らすようなことは、なかなか現実的ではありませんが、賑やかなドラマには良き華を添える役割で欠かせません。
また、体育祭で部活間で競ったり、グラウンドや体育館の使用で争ったりというシーンもあるあるです。
このあたりは、陰口でなら実際にありそうですが、練習場所の調整や決まりは、学校側が担うほうが公平なので、部活間どうしで、もしくは生徒会の判断のみで決まることは珍しいでしょう。
部活動は、学生生活ならではの特殊なものなので、学園ドラマとしては是非組み入れたい要素です。
しかし、スポーツもののストーリーではないのであれば、スポーツ自体よりも、部活間の衝突でそれぞれの個性を引き出すほうが、展開しやすいということでしょう。
各部活でくっきり表れる個性は、ストーリーを鮮やかに彩るのに役立ちます。
やたら大規模な学園祭
学園もので、思わず突っ込みたくなるあるあるとして、代表的なものが大規模なイベントごとです。特に文化祭では、やたら本格的な準備と仕上がりで、ただの学校の、ただの行事としては収まりきらないレベルであることが目立ちます。
主人公のクラスでは、喫茶やお化け屋敷、そして劇といった出し物が定石で、その完成度は、およそ生徒たちの力や学校行事の予算では、追いつかないような大規模なものです。
出し物が大規模であれば、来客も大規模で、実に華やかで賑やかなものになっています。例えばクラスの出し物でメイド喫茶を選ぶことが多いですが、給仕役の生徒たちの衣装は本格的で、部屋の装飾や提供される食品も豪華です。
どこから、その予算が出されるのか、しかも学校行事でそこまで再現する必要性があるのかという点は、疑問になります。
現実的には、学校行事はすべて何かしらの教育目的が設けられており、文化祭においても例外ではないからです。
こうした文化祭などのイベントも、部活動と同じく学校生活ならではの要素です。ここでも大々的なシーンにすることで、ストーリーはいっそう盛り上がります。
最後に
学園ドラマはあくまでフィクションですから、現実に生きて現実を経験している身としては、思わず突っ込みたくなるような場面はもちろんあります。
そうしたあるあるは、程よく突っ込みつつ、フィクションのストーリーを存分に楽しみたいものです。
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