模型屋に行くと、ガンダムやクルマなどのプラモデルが所狭しと並んでいる中で、隅っこのほうにひっそりと並んでいるガレージキットと呼ばれる模型があります。
組み立て模型の中でもコアなフアンが多いガレージキット
様々なキャラクター系フィギュアを中心に、ミニカーサイズのクルマなどもあります。
プラモデルとは全く別物のこのガレージキットを初めて手にした人は、いったいどのように作るのだろうと思ったに違いありません。
プラモデルのキットと比べるとパーツはほとんどなく、ほぼ出来上がった状態で箱詰めされています。
口の悪い人から言わせると、ガレージキットは塗装がメインの立体塗り絵のようなものと表現されてしまうほど、プラモデルなどの組み立て模型と比べると簡素なものです。
しかし、プラモデルとは全く異なる素材感や質感、ショーケースに展示しても鑑賞に堪えうる完成度の高さ、そして程よいサイズなどプラモデルにはない魅力が色々とあり、コアなフアンが少なくありません。
少量生産ということもあり、価格がプラモデルと比べると非常に高いので子どもの趣味というわけにはいきませんし、組み立て模型のように組み立てる楽しさには少々欠けますが、しかしガレージキットにはガレージキットにしかない魅力と楽しさがあります。
ガレージキットは難しいというイメージを持っている方も少なくないようですが、塗装まで含めてプラモデルを作ったことがある人なら、コツさえつかめばそれほど難しいということはありません。
確かに、組み立てに際しては極小パーツを扱うことが多かったり、塗装も非常に繊細ではありますが、これは慣れの問題でしょう。
プラモデルとの様々な違いについて
プラモデルのような組み立て模型の素材はその名の通りプラスチックでできていますが、それに対してガレージキットの素材は、ベースとなるのが主にレジンと呼ばれる合成樹脂やホワイトメタルと呼ばれる金属です。
レジンは軽くて頑丈なのが特徴であるのに対して、メタルはずっしりと重量感があるのが特徴です。
レジン製、ホワイトメタル製共に、ガレージキットは原型を元に複製が作られ、それが販売されています。
その原型は原型師がモチーフを元にハンドメードで一つひとつ作っていきます。
原型師のモチーフに対する解釈やデザイン性がそのまま作品に反映されてくるので、同じモチーフでも原型がかなり異なるということも多いです。
また、原型師の中にはカリスマ的な人気を有する人も存在していて、ネットオークションなどで高額で売買されることも珍しいことではありません。
また、ユーザーがガレージキットを手にした際、デザインが気に入らなければ、パテで自由に手を加えていくことができるのもガレージキットの醍醐味の一つです。
原型に手を加える場合は、レジンであればラッカーパテやエポキシパテ、光硬化パテなど複数の種類があります。
ホワイトメタルの場合はこれらのパテを使うこともできますが、ハンダごてを使って同じ素材感のハンダを盛っていくことも多いです。
ガレージキットの製造メーカーについては、キャラクターのフィギュアは完全に日本製が市場を圧倒していますが、クルマのガレージキットなどはヨーロッパからの輸入品が少なくありません。
ただ1万円を超えるような高額であり、ネットオークションでも数多く出回っています。
ガレージキットの作り方の基本とは?
ガレージキットをパッケージから取り出すと、そのパーツの少なさに驚かれることでしょう。
しかし、全くパーツがないわけではありませんので、少なくとも組み立て模型の一つとして分類されることがわかります。
レジンとエッチングパーツのように素材が異なるものを使う場合も多いです。
通常、接着方法はプラモデル用の接着剤では弱いので、瞬間接着剤など強力なものを用いると安心です。
組み立て自体はそれほど難しいことはありませんが、パーツが非常に細かいので拡大鏡が必要になったり、パーツを無くさないように注意が必要になってきます。
1/43サイズのクルマなどは、ピンセットを使って一つひとつのパーツを組み立てていくことになりますし、パッケージに含まれていないパーツを自分で作って組み立てることも少なくありません。
組み立てが終わったら塗装に移ります。
レジンもホワイトメタルも、最初に塗装の食いつきと発色を良くするためにプライマーサーフェイサーを塗布します。
この際、レジンは油が大量についているので油を洗剤などでしっかり除去する必要があります。
これをしないとプライマーサーフェイサーが食いつきません。
ホワイトメタルはそのまま塗布しても大丈夫です。
次に塗装に入ります。
サイズがプラモデルと比べて小さい場合、塗装が厚くならないように注意しましょう。
クルマの塗装の場合はこのあとクリアーを塗布し、磨きをかけてツヤを出していきます。
最後に
自分で丁寧に作り上げていくのがガレージキットの楽しさですが、飾ってコレクションをするのがメインであれば、プロのモデラーが作った作品を購入するのも手です。
ただし、一体数万円から数十万円と非常に高額で、誰でも簡単に手に入る品物ではありません。
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