大阪市北区天満にある、造幣局には構内に通り抜け通路があり、その道幅は約560メートルもあります。その道幅いっぱいに広がる桜並木は、ただただ美しいです。
他ではあまり見られない品種もあり、約130種類ほどの桜が見られます。まさに、大阪の桜の名所といえるこの造幣局ですが、花見期間はわずか一週間ほどで、毎年80万人から100万人もの花見客が押し寄せて来ます。
どうせ見るなら造幣局の桜の通り抜け
造幣局南門(天満橋側)から、北門(桜宮橋側)まである560メートルの通路には、370本の桜の木が植えられており、正確には124品種あります。
その中には、後水尾天皇が御車を引き返すほど見とれたと言われている、京都御所の「御車返(みくるまがえし)」という名桜をはじめ、金沢兼六園にある「兼六園菊桜(けんろくえんきくざくら)」など、20都道府県自慢の桜が植えられています。
イベント期間中、平日は10時から21時まで、土日は9時から21時まで開催されていて、特に日没から21時まではライトアップがあり、夜もしっかり楽しめます。
通り抜けを見るために、沢山の花見客がごった返しますから、2時間以上かかることもあります。
このイベントですが、祭りや売店は一切ありませんが、トイレだけはありますから大丈夫です。造幣局周辺では交通規制があり、大変混みあう上構内や周辺には駐車場がありませんから、お花見をするならぜひ公共の交通機関の利用をおすすめします。
比較的空いているのは、平日の昼間や雨天時などですが、夜はまた幻想的でロマンチックですから、どちらにするのか迷ってしまいます。
いずれにせよ、彼氏でも彼女でもいいですから、連れとはぐれないようにしましょう。
水の都・大阪ならではのお花見とは
造幣局は、大川(淀川)沿いに面していることから、イベントの期間中、船の上から通り抜けを観ようというスペシャルクルーズが運航されています。
せっかく通り抜けに行っても、あまりの人の多さに身動きが取れないのであれば、たまったものではありません。ゆっくり眺めてみたい人のために、乗船しながら満開のお花見を楽しめる遊覧クルーズなのです。
通常は、大阪ミナミの道頓堀川(湊町船着場)から出発し、木津川・大川・土佐堀川・東横堀川・道頓堀川と、大阪市内の川を巡るというものです。
それが、なにわ「探検クルーズ」と呼ばれる遊覧クルーズで、お花見シーズンになると、特別クルーズとして登場するものです。
さすが水の都・花の都と言われる大阪だけあって、花見クルーズとは洒落た趣向です。料金は、大人2,500円、子ども1,250円で、弁当券1,500円や飲み放題券1,000円で、チケットを販売しています。
この造幣局の通り抜けですが、どうしても歩いてみたい人には、所要時間15分の花のトンネルをじっくり味わってもらいましょう。
混雑時は、一体何分かかるのか予想もつきません。こんな具合ですから、花見をするのも命懸けになります。
何しろ、構内は飲食禁止の全面禁煙のうえ、自転車やペットの入場もできません。うっかり飲み物など持っていたら、前の人の背中が世界地図になってしまうでしょう。
日没後に点灯されるぼんぼりは、夜だけのお楽しみです
そして、飲まず食わずでゴールしたら、出口の外側に沢山の出店が待っています。そうなったら、花より団子で今度は食べ物の争奪戦で、格闘することになります。
くれぐれも、レジャーシートなど敷いてお酒を飲もうなどと、思わないでおきましょう。造幣局の歴史と、大阪の粋を今に伝えるお札を発行しているのは、東京の国立印刷所ですが、貨幣(硬化)をつくっているのは大阪造幣局です。
ここが、本局にあたり明治4年(1871年)に、日本初の洋式工場による貨幣鋳造所として創業されました。
明治初期に、藤堂藩の蔵屋敷から移植された桜が、あまりにも見事であったことから、造幣局員だけでなく大阪市民にも、広く開放したのが始まりです。
120年以上にも及ぶ、長い期間市民に開放されてきた経緯から、大阪の伝統的・歴史的な花見となったのです。
この通り抜けと呼ばれる由来には、花見のルートが一方通行で、引き返すことができないという意味から来ています。もちろん入場は無料なので、時間と体力のある人は、何度でも通り抜けるといいでしょう。
それこそ、通り抜けの花見三昧になるというものです。
花の色はピンクだけでなく、黄色・白色・緑色っぽいものまであります
特に「てまり」のように、密生して咲く「紅手毬」や「大手毬」、「小手毬」、「養老ザクラ」といった品種は、めったに見ることができない貴重な珍種なのです。
全国の名所を見ても、上野恩賜公園では19種類、新宿御苑が75種類ですから、造幣局の品種の多さは群を抜いています。
中には「関山(かんざん)」「普賢象」「松月(しょうげつ)」「楊貴妃(ようきひ)」などの八重咲きの品種もあり、これだけ八重咲きの種類が見られる所はないでしょう。
最後に
時代とともに品種や本数を増やしてきた造幣局ですが、当時の局長が造幣局内の一般公開を始めてくれた心意気が、ホントにうれしい限りです。
大阪の春の風物詩である通り抜けは、どんなに時代が変わっても美しい姿を見せてくれることでしょう。
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