初詣にもおすすめな「伏見稲荷大社」の歴史

伏見稲荷大社は、平安京が造営される前の奈良時代に創建された、たいへん古い神社です。

日本全国に、約3万社あるとされる稲荷神社の総本社です。伏見稲荷大社の旧社格は官幣大社で、格の高い神社のひとつでもあります。御神体は、背後にある稲荷山で、山頂に至る参道沿いには、多くの塚や末社があります。

稲荷山の登山道は、舗装または石段が整備されているので、誰でも登ることができ、山頂まで鳥居が続いています。

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伏見稲荷大社の紹介とアクセス方法

伏見稲荷大社は、商売繁盛・五穀豊穣・家内安全のご利益があるとされ、庶民の神様として人気があります。このため毎年正月になると、三が日だけでも270万人もの参拝客が初詣に訪れます。

境内は、1月3日の午後まで初詣客で大混雑します。本殿に至る参道沿いには、多くの屋台が出て、初詣を終えた客で賑わいます。

境内は無料で入場することができ、参道沿いに街灯が設置されているので、夜間も頂上に登ることが可能です。近年は外国人観光客にも人気があり、2014年から2016年にかけての「外国人に人気の日本の観光スポット」で、3年連続1位を獲得しています。

境内の見どころは、独特の建築様式の本殿と、本殿裏の千本鳥居とおもかる石、稲荷山頂上に続く道に建てられた多数の鳥居です。

伏見稲荷大社へのアクセス方法ですが、鉄道を利用する際の最寄駅は、JR奈良線「稲荷駅」または、京阪電鉄「伏見稲荷駅」です。

路線バスを利用する場合には、京都駅前(塩小路口)または、近鉄竹田駅東口から南5系統に乗車して「稲荷大社前」で下車します。12月31日~1月3日にかけての時期は、初詣の参拝客で大混雑するため、周辺の道路が交通規制が行われます。

初詣のために、自家用車やバイク・自転車でアクセスする場合には、離れた場所に駐車して、徒歩またはバスでアクセスするようにしましょう。

伏見稲荷大社の創建と隆盛の歴史

伏見稲荷大社が創建されたのは、和銅年間(西暦708年~715年)とされています。京都に都が遷されるよりも前の奈良時代に、既にこの地に鎮座していました。

実は神社が創建される以前(古墳時代)から、稲荷山は地元の人の信仰の対象とされていました。稲荷山の3つ峰には、それぞれ上社・中社・下社と呼ばれる社が祀られていました。

伏見稲荷大社が神社として創建されたのは、奈良時代に日本に多くの技術を伝えた渡来人である、秦氏の祖霊が築かれたのが最初です。

稲荷社(伏見稲荷大社の当時の呼び名)は、秦氏の私社として創建され、秦氏が当社の社家となりました。社伝によると、奈良時代に全国的な天候不順が原因で作物の不作が続いたため、山背国の稲荷山に大神を祀ると、五穀が豊かに稔ったことに由来します。

このため、今でも五穀豊穣の御利益があるとされています。

平安時代になると、稲荷社が隆盛を迎えます。平安時代初期の天長4年(827年)に、淳和天皇が病に倒れたため病の原因を占わせたところ、稲荷山の木を伐採して、当時の塔を建てた祟であることが判明しました。

このため、秦氏の私社に過ぎなかった稲荷社に、従五位下の神階が与えられ、格の高い神社となりました。例祭である稲荷祭が始まったのも、平安時代です。

古墳時代には、地元住民の崇敬の対象であった稲荷山が、奈良時代に秦氏の私社となり、平安時代になってからは神階が授与されることによって、格の高い神社になりました。

伏見稲荷大社を訪問すると、今でも「お山巡り」で稲荷山の3峰に祀られた社を訪問することができます。参道沿いには、朱色の鳥居が建てられていて、山頂まで続いています。

途中の四ツ辻にある大きな鳥居は、京都市内からも眺めることができます。伏見稲荷大社の中世から現在までの、歴史天皇や貴族が支配する平安時代が終わって、武士が支配する鎌倉時代を迎えても、稲荷社は多くの人の信仰を集めていました。

鎌倉幕府初代将軍の源頼朝や、室町幕府初代将軍の足利尊氏といった権力者も、当社に武運を祈願したことが伝えられています。鎌倉時代になると神仏習合により、境内に多くの仏殿や寺院が建てられました。

しかし、1467年から10年間続いた応仁の乱に巻き込まれてしまい、社殿が焼失してしまいました。山頂の社も含めて、多くの社も焼失してしまいましたが、本殿と祠は1494年に再建されました。

その後、1589年に時の権力者である、豊臣秀吉が母の病気回復を願って楼門が造営されました。1635年に権殿が建てられ、北廻廊・南廻廊が1694年に造営されました。

幕末に、京都は鳥羽・伏見の戦場となった際にも、伏見稲荷大社がある場所は戦場に巻き込まれなかったので、多くの建物が現存しています。

明治維新後に起こった神仏分離・廃仏毀釈運動により、鎌倉時代以降に境内に作られた多くの仏教寺院・仏殿や仏像が処分されてしまいました。

幕末の戦乱から免れることができたものの、廃仏毀釈運動によって鎌倉時代以降の歴史的に価値のある仏像などの、文化財が多く失われてしまいました。

さらに明治政府により、神社が所有する領地の多くが没収され、境内地が4分の1に縮小されました。

明治4年に、近代社格制度が制定された際に、稲荷社の正式名称として稲荷神社となり、官幣大社に列格されて「官幣大社稲荷神社」となりました。

戦後の昭和21年に、神社本庁から独立して、宗教法人伏見稲荷大社となりました。

伏見稲荷大社は、稲荷社として創建されてから昇格や戦乱などを経て、現在に至りました。

伏見稲荷大社は古墳時代から現在に至るまで、多くの人の信仰を集め続けているのです。

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