日本の夏と言ったら、花火にお盆などを連想しますが、怪談や肝試しといった恐怖を味わう事も、夏の楽しみとして挙げられます。
いわば、猛暑を吹き飛ばす夏の風物詩とも言えるわけですが、ぞくぞくした刺激を楽しむなら、日本のホラー映画がおすすめです。
日本のホラー映画はコレ抜きでは語れない「呪怨」
「呪怨」は、清水崇監督の代表作とも言えるホラー映画ですが、元々は2000年に発売されたビデオ作品でした。この時のビデオは売れ行きが芳しくなかったものの、「怖い」という反響のおかげで2003年に映画化されます。
当時は、神出鬼没かつ正体不明な白塗りの子供である佐伯俊雄と、その母親である佐伯伽椰子に世間は衝撃を受けました。
その後、大ヒットした「呪怨」はシリーズ化されたり、ハリウッドによるリメイクがされたり等、有名な作品として不動の地位を我が物としました。
その功績は、日本のホラー映画として定番中の定番である「リング」に匹敵しており、2016年には「貞子vs伽椰子」という映画が公開されたほどです。
「呪怨」のストーリーは、不幸な出来事のせいで死んでしまった佐伯伽椰子が、生前暮らしていた家に呪いをかけており、その家に引っ越してきた入居者や事件の捜査に訪れた刑事たちが、怪奇現象に巻き込まれていくという内容となっています。
物語の時系列はばらばらになっているので、シリーズ全てを見ないと真相が把握できないギミックが施されており、その点も面白いですが、足元を見たら、白塗りの子供が見上げていたり、自宅の階段で襲われたり等、ホラーの描写には敵いません。
日本のホラー映画の定番と言える作品「リング」
「リング」は、1998年に公開された映画で、 配給収入10億円を記録するほど大ブレイクした作品でもあります。
その大ブレイクの影響は、海外にも及んでおり、海外でも高い評価を得たのちに2002年にハリウッド版として、「ザ・リング」というタイトルで公開されました。
しかし、「リング」の凄さはそれまでに留まらず、ジャパニーズホラーの先駆けとなって、後の時代の作品にも超えられない恐怖を味わえる事です。
「リング」のストーリーは、あるテレビ局のディレクターである玲子が、見た者を1週間後に呪い殺すという「呪いのビデオテープ」が、自分の姪の死とつながっていると気づいた事から始まり、その後ビデオテープを調べていくうちに、玲子と息子の陽一は呪いをかけられてしまいます。
死の運命から逃れるために、離婚した元夫で超能力者である竜司とともに、唯一の呪いの解き方だと思われる山村貞子の遺体を発見しますが、実は呪いの解き方は呪、いのビデオをダビングして他人に見せる事でした。
竜司の命と引き換えに真相を知った玲子は、陽一を救うためにダビングしたビデオを両親に見せる決意をし、車を走らせるという結末で終わります。
貞子がテレビから抜け出して迫ってくるシーンは、作品のなかでもトップクラスの名シーンであり、ホラーのシーンでもあります。
「リング」の監督のデビュー作「女優霊」
「女優霊」は、1996年に公開された作品で、「リング」の監督として知られている中田秀夫監督と、その脚本家である高橋洋が初めてタッグを組んで制作しました。
公開当初は、「怖くない」という手厳しい声もあったものの、そういった批判が「リング」の制作の意気込みになったと言われています。
確かに「怖くない」という意見はありますが、一方で「何度も見る事ができない」や、「繰り返し見ると恐怖が増す」といったコメントもあります。
賛否両論な「女優霊」の舞台は、ある映画撮影所、新人映画監督の村井俊男が自身のデビュー作を製作中、カメラテストしていると別の映像が紛れている事に気づきます。
別な映像はとにかく不気味ですが、どういうわけか村井は映像に見覚えがありました。しかし、その時の村井には分かりません。同時にその日以降、撮影現場では奇妙な現象が発生する事も知る由もありませんでした。
感想は個人によって異なるようですが、映像のホラーを用いた演出にぞくぞくする方には、おすすめだと言われています。
そうでなくとも、中田秀夫監督のデビュー作である以上、一見の価値はありです。
他にもこんな作品はどうですか
身の毛のよだつ映画は「呪怨」や「リング」、「女優霊」以外にもたくさんあります。
例えば2000年に公開された「オーディション」は、「悪の経典」の監督をつとめたで三池崇史監督が手掛けた作品ですが、当時世間に大きな波紋をつくりました。
実際に監督は、映画を見た観客の女性から「悪魔」と罵倒されたというエピソードが語り継がれているほどです。
「オーディション」は、幽霊が呪い殺すホラーではなく、人間の闇が引き起こすサイコホラーというジャンルです。
ストーリーは、主人公の中年男性が友人の提案で、映画のオーディションにやってきた女性の中から再婚相手を探そうとし、そこで出会った麻実という女性の魅力を感じますが、恐怖に苛まれていくというストーリーになっています。
「オーディション」の見所であり、ホラーの演出でもある痛々しい表現は、後半になるにつれて増すので要注意です。
あとは、ドキュメンタリー番組のように作られた「ノロイ」、ホラーだけでなく親子愛も盛り込まれている「仄暗い水の底から」、未知のウィルスに翻弄される患者と医師たちの姿を描き上げた「感染」が挙げられます。
最後に
日本のホラー映画の醍醐味は、「不気味で訳が分からない、正体を掴めたとしても簡単には逃れられない」という理不尽な恐怖に尽きます。
しかしそれは、四谷怪談など怖い話を好む日本人にとっては、夏を感じさせる要因であり、なくてはならないものです。
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