医療系の資格:診療放射線技師になるには

診療放射線技師

もっとも身近な放射線はX線でしょう。
病院での検査や健康診断などで、レントゲンを受けたことのある人は多いはずです。

放射線を使用した検査や治療を行えるのが、診療放射線技師です。

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診療放射線技師とは?

医療現場で使われる放射線の種類

病院ではいろいろな検査が行われます。
病気の根本的な原因を探るために使われるのがレントゲンです。
X線を利用したもので、骨や腫瘍などの密度が高いものは白く映る特徴があります。
健康診断で胸部や消化器官の検査に使われているので有名です。

X線は放射線と呼ばれるものの一種です。
普段何気なく目にしている光は小さな粒が一定の周波数で飛んでいる状態です。

その周波数の違いにより色が変わります。
周波数は1秒間にどれくらい震えるかを数値化したものです。
周波数が高いと赤になり、低くなっていくとだんだんと青色に近づき、目に見えるギリギリの色が紫です。

その紫よりもさらに低い周波数なのがX線やγ線と呼ばれるもので、診断や治療などに利用されています。
これらの放射線は周波数が低いため、物質の間をすり抜けていきます。
だからレントゲンはX線がすり抜けたところが黒に、通り抜けられなかった密度の濃いところが白に表示されます。
このような現象を利用して、体を傷つけずに診断のための体の内部のデータを取得することができます。

放射線を使った検査機器には、CTやMRI、マンモグラフィーなどがあります。
CTは体の輪切りの映像を取得することができます。
MRIも同様に輪切りの映像を取得するのに使われますがX線の代わりに磁場を利用しています。
マンモグラフィーは乳房専用のレントゲン装置です。

これらの検査を操作するためには、診療放射線技師の国家資格が必要になります。
診療放射線技師試験に合格する必要があります。

診療放射線技師試験について

診療放射線技師になるためには、診療放射線技師試験に合格する必要があります。
年に1回、厚生労働省が主幹となって行われます。

受験資格は高校卒業後、診療放射線技師養成所(大学・短大・専門)で修習を終わらせた人か、外国の学校や養成所を卒業して同等の以上の資格があると人も対象になります。
また、診療エックス線技師やその試験を受けることができる人で、1年以上指定養成所で勉強して、必要な知識と技能の修習を終わらせた人も受験可能です。

試験日は2月の下旬の木曜日に実施されています。
合格発表は3月の下旬に各地の診療放射線技師国家試験臨時事務所となっている場所に掲示されます。
試験にかかる手数料は、11,400円で受験願書に収入印紙を貼付して納めます。

試験は、午前と午後の2部構成でお昼に55分間の休憩があります。
午前は9時半から12時まで、午後は12:55から説明が始まり、13時25分から16時までで試験が実施されます。

毎年の合格率は80%弱ですが、新卒の場合は90%を超えています。
受験資格の通り、すでに必要な知識や技能を身につけた状態で受験するので、確認試験の要素が高いことが要因だと思われます。

この資格に合格することにより、総合病院や大学病院などの大きな施設に診療放射線技師として就職することができます。

専門性の高い資格になるので、就職率は高く、医療関連の中では勤務条件も恵まれた職種とされています。

試験に出題される科目について

試験は全部で14科目出題されます。
ただし13科目以上で少なくても1問は正解していないと不合格になります。

試験は午前と午後に分かれていて、午前が98問、午後が102問の合計200問です。
6割以上で合格とされています。

午前に行われるのが、放射線や放射性物質に関する放射化学、CT、MRI、DSA、超音波、眼底撮影などの検査機器の原理に関する診療画像機器学、検査機器で取得したデータの読了に関する診療画像検査学、放射性医薬品の種類や動態、核医学の検査に関する核医学検査技術学、放射線を照射して治療を行う装置について学ぶ放射線治療技術学、放射線写真フィルムやデジタル画像に関する医用画像情報学など計98問6科目が出題されます。

午後は、基礎医学全般と臨床医学に関する内容をまとめた基礎医学大要、放射線が人体にどのように影響するのかその障害のレベルについて学ぶ放射線生物学、放射線の種類や特性に関する放射線物理学、電気工学や電子工学を含む放射線機器の回路を学ぶ医用工学、放射線の測定方法などの放射線計測学、X線に関するエックス線撮影技術学、画像解析や画像診断などの画像工学、法令や安全性、技師の健康管理を知るための放射線安全管理学など計102問8科目で行われます。

それぞれの試験科目についても出題数が決まっています。
最も多く出題されるのが基礎医学大要の30問で最も少ないのが画像工学の5問です。

診療放射線技師試験に関する法律が改正する前の診療エックス線技師試験に合格している人は、午後の科目が免除されます。
その場合、試験地は東京のみに限定されます。

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