洗濯の基礎知識を学ぶ!取り扱い絵表示(ドライクリーニング)

ドライクリーニングは、衣類を傷めない洗浄方法として、1830年にフランスで開発された洗浄方法です。

このドライクリーニングは、水の代わりに有機溶剤を使用して衣類の洗濯を行いますので、水で洗うことによって生じる型崩れや縮み、色落ちなどの衣類への影響を抑えることができる洗濯方法です。

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洗濯の基礎知識|ドライクリーニング

ドライクリーニングの基礎知識について

この有機溶剤は、水ではなく油を溶かす溶剤が使用されていますので、油汚れは溶剤に溶けて落ちやすくなります。

そして、ウールなどのドライ衣類を家庭で洗濯する場合は、機械力をかけずに手洗いや、つけ置きで洗うのに対して、ドライクリーニングでは、機械力をかけることができますので、不溶性の汚れが落ちやすくなります。

ドライクリーニングの種類
また、ドライクリーニングの取り扱い絵表示には3種類あり、ドライクリーニングを行う際は、衣類によって洗い方や取り扱い方が異なります。

まず、1つ目の取り扱い絵表示は、家庭での手洗い又はドライクリーニングができるとう意味を表している、取り扱い絵表示があります。

次に、2つ目の取り扱い絵表示は、基本的にドライクリーニングでしか洗うことができませんという意味を表している、取り扱い絵表示です。

3つ目の取り扱い絵表示は、ドライクリーニング溶剤の中で、石油系の溶剤を使用して洗うことを表している取り扱い絵表示があります。

また、毛皮や本革のように衣類の素材や作りによっては、ドライクリーニングも水洗いも行うことができないものがあります。

このようにドライクリーニングができない毛皮や本革などの衣類は、構造上、溶剤などが浸透してしまうと素材を傷めてしまいますので、特殊な工程で汚れの除去が行われます。

ドライクリーニングで使用される溶剤について

ドライクリーニングで使用されている溶剤には、いろいろな種類の溶剤があり、衣類の素材や作りなどによって使い分けて使用されています。

これらの溶剤の中で代表的なものは、パークエチレンやフッ素系溶剤、石油系溶剤などがあり、それぞれに特性が異なります。

まず、パークエチレン(テトラクロロエチレン)は、不燃焼で油脂溶解力に優れています。また、比重も大きくて揮発しやすいので、短時間で洗浄や乾燥ができるという特徴があります。しかし、有害物質に指定されていますので、微量の排出も規制されています。

次に、フッ素系溶剤は、不燃焼で油脂溶解力が小さいですが、浸透量や比重が大きいため、短い時間で洗浄することができます。また、沸点が低いので、乾燥の温度が低く、短いという特徴があります。

3つ目に、石油系溶剤があります。この石油系溶剤は、油脂溶解力が小さく、比重も小さいので、デリケートな素材の衣類の洗濯や洗浄に適しています。

この石油系溶剤は、日本で最も普及している溶剤です。この石油系溶剤を使用して洗浄を行う必要がある衣類の取り扱い絵表示には、ドライ・石油系と指定されています。

このように、石油系溶剤でドライクリーニングを行った場合に、乾燥が不十分のままその衣類を着用すると、皮膚障害(化学やけど)を起こすといわれています。特に、お肌に直接触れる合成皮革などの衣類をドライクリーニングする場合には、注意が必要で、クリーニング後に異臭がする場合は、包装紙をはずして自然乾燥を行い、クリーニング店に確認や、相談を行うことが望ましいとされています。

ドライクリーニングの洗浄力とメリット

このように、ドライクリーニングは、ウールなどの水で洗濯することで繊維が膨張して型崩れを生じてしまうデリケートな衣類を、専用の溶剤を使用して、ほとんどシワのない状態で洗浄することが可能な洗濯方法です。

実際に、ドライクリーニングで使用されている溶剤(石油系溶剤)と、家庭洗濯(水)での型崩れの実験が、折り紙でできた折り鶴を使用して行われています。

それによると、折り鶴を石油系溶剤と水にそれぞれ入れて経過をみると、水の方の折り鶴はボロボロになっているのに対して、石油系溶剤の方の折り鶴にはほとんど変化が見られない結果がでており、いかに石油系溶剤によるドライクリーニングが、衣類にやさしいかが証明されています。

また、ドライクリーニングは、洗剤を溶かした水の代わりに、工業ガソリンなどの有機溶剤を使用して洗浄する洗濯方法ですから、水を使用して洗浄を行う家庭洗濯と比較して、油脂系の汚れに大変効果的な洗浄力があります。

さらに、デリケートな素材の衣類の伸縮が生じにくいというメリットがあります。

例えば、水に溶けにくく、通常の水を使用した家庭洗濯では落とすことが困難なオイルの染みや口紅、その他の普通の洗濯では落ちにくい油脂系の汚れも、よく落とすことができます。

また、ウールなどでできた衣料品の繊維は、水によって膨潤したり繊維の表面に変性が生じやすいですが、これらの衣料品に適した有機溶剤を使用することで、このような衣類の傷みを防いで洗浄することが可能です。

このように、有機溶剤は、非常に溶解性が強いため合成色素なども溶かしてしまいますが、衣類に適した溶剤を使用して、正しい洗浄が行われることで、衣類を傷めずしっかり洗浄することができます。

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