海技士はどんな仕事?適正や収入など

海技士は別名航海士とも呼ばれる職業で、船舶などが安全に海を航行するために重要な役割を担っています。

知識や体力が求められるハードな仕事ですが、その分やりがいを感じられるので海や船が好きな人にはお勧めの職業です。

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海技士の仕事はどんなもの?

海技士が従事する職務内容は、主に船舶の操縦や乗組員への指示管理など運航に直接関わる仕事の他、積まれている荷物の管理など船の管理全体に影響を与える総指揮官としての役割を果たしています。

この中でも最も重要な仕事となるのが、航海を行っている間に船の位置を正しく把握するということです。

肉眼での目視はもちろん、レーダーや方位、星との位置関係に人工衛星などあらゆるツールを駆使して正しく船の現在地を把握することが求められます。

基本的に航海中の船には2人以上の有資格者が乗船することになり、24時間交代で休みなく気象状況などをチェックしながら勤務していきます。

船の位置を正しく判断するのは、目的地へスケジュール通りに到着するということはもちろん、航海中の他の船舶と衝突してしまう事故を防ぐという重要な目的からです。

常に周囲に気を配りつつ気象や波の変化などの自然条件にも的確に対応していく能力が求められるため、高い知識や体力が求められています。

何よりも、船と乗組員の安全を守る非常に重大な仕事だということを理解しておきましょう。

海技士になるためには

海技士として船に乗り込むためには、専門の資格を取得しなければなりません。

海技士免許という国家資格が存在しており、船が航行している海域や規模の大きさなどによって1級から6級までに分かれています。

ひと口に海技士と言ってもいくつかの種類に分かれており、外航船員と内航船員どちらになるかによって資格も変わってきます。

海外を広く航行する外航船員の場合は3級、国内の海域のみを航行する内航船員の場合は4級の資格が必要です。

国家試験であるため18歳以上が受験資格となっており、級ごとに一定期間の実務経験も求められます。

この仕事に就くためには資格を取得するのが大前提となりますが、その先に商社や船舶会社など企業の採用試験をクリアする必要もあります。

免許は有効期間が5年と定められており、失効してしまう1年前から更新手続きが必要です。

更新せずに放置していると資格が失効してしまい、船舶に乗船することはできません。

更新期間に入ったらできるだけ早く更新することが大切ですが、単に更新講習を受けるだけでなく身体的な適性もチェックされるので体調管理はしっかり行っておきましょう。

海技士に向いているのは

この仕事は船の中で活躍するものなので、海が大好きだという点が最も大切です。

海の中で生きている実感を得ることができますし、海の生き物たちを間近で眺められるため陸上では感じられない喜びもあります。

ただ、目的地まで船の安全を守るという特殊な仕事であるため、一度航海に出ると数ヶ月陸上に戻れないこともあります。

船酔いしやすい体質だったり、閉鎖的な空間に強いストレスを感じてしまう人などには厳しい仕事だと言えるでしょう。

大型客船などは安定性も高いのですが、それでも嵐に遭遇した場合などは一日中揺れが続いてしまうため、乗っているだけで非常に体力を消耗してしまいます。

気力体力ともに自身のある人でなければ、長期間の勤務には耐えられない可能性もあるので注意が必要です。

船舶には多くの乗組員が乗っていますし、価値ある荷物も非常に多く積まれています。

船そのものも莫大なコストがかかって製造されているため、万が一事故を起こせば大損害に繋がってしまいます。

自分の仕事が重大な責任を負っているという覚悟を持ち、責任感を持ってやり遂げることが大切です。

海技士の収入や勤務状況は

この仕事を目指すうえで気になるのが収入面ですが、他の職業と比べて非常に高水準となっています。

新卒で就職した若手でも、初任給で30万円以上に達することもあります。

もちろん高収入を得るにはそれなりの責任があり、危険と常に隣り合わせで気が抜けないという海技士の仕事は決して楽なものではありません。

最も責任重大となる船長クラスになれば、最低でも年収1,000万円以上にもなります。

何ヶ月も船の上で過ごすことも多く、生活費や遊興費などもほとんど使わないため、生活しているだけで自然に貯金額が増えていきます。

単純な収入だけでなく、危険も多い仕事なので保険関係も充実しており、万一の事態が起きても安心です。

船員保険といいう独自の保険制度が存在しており、年金も船員独自の制度があるため将来の心配も少なくて済みます。

収入や待遇面は非常に良いのですが、その分勤務中は不便を強いられてしまいます。

家族との連絡も簡単には取れませんし、気晴らしに外出することもできません。

こういった部分で収入とのバランスが取れているので、よく検討するようにしましょう。

最後に

自分達だけでなく周囲の船舶の安全を守り、事故を防ぐことで環境汚染も未然に防ぐという非常に重い役割を担っている仕事は他にはあまり見られません。
色々と制約の多い仕事ではありますが、その分収入や達成感は高いので挑戦してみる価値は十分にあると言えます。

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