クリームシチューの味に、物足りなさを感じるときには、味噌を隠し味として加えるだけで、抜群の美味しさに変化します。
発酵によって生じた旨味成分に加えて、乳酸菌による酸味も加わるためですが、この方法を使えばレトルトであっても美味しくできます。
豆味噌を使ってコクを最大限に引き出す
数ある種類の中で、アミノ酸の量が最も多いのは豆味噌です。
これをクリームシチューの隠し味として加えると、短い調理時間では引き出せないような品質に仕上がるため、熟成させたようなコクを求めているときにも試してみてください。
発酵に関与する豆麹を使った豆味噌は、塩辛さや独特な渋味も強く感じられるため、中京地域を除くと苦手にする人も少なくありません。
ところが、牛乳などの乳製品と合わさることで、塩辛さがマイルドに変化していきます。渋味も変化して、ビーフシチューのようなコクが生まれることになるわけです。
他の種類とは違って、豆味噌は加熱に強い特性を持っていることは、名古屋の煮込みうどんの例を見れば明らかです。そのため、隠し味として加えてからは、10分程度は煮込んでも、風味が損なわれることがありません。
焦がさないように注意して煮込めば、旨味が凝縮して渾然一体の美味しさが生まれます。
この方法にすると、クリームシチューの白色は完全に消えてしまうため、本来の見た目よりは味を重視する場合に試してみてください。
淡い色彩の白味噌を隠し味として使う
クリームシチューの白色を残したいときには、発酵期間が短めの白味噌を使ってみてください。上品な味わいが最大の特徴で、豆だけを使ったものと比較すると、甘味も強くなっています。
クリームシチューに加える段階では、なるべくはペースト状にしたものを加えてください。とろみが付いた状態であれば、混ぜた段階では乳化したような状態になるため、スープの質感が損なわれることがありません。
最初から硬いものを使うときには、牛乳を混ぜてペースト状にしておきます。白味噌は加熱には弱い特性を持っていますので、最後の仕上げとして使うことが基本です。
クリームシチューを温めてからは、火を止めた段階で加えていきます。味噌汁の調理法と同じで、加熱時間を短くすれば塩辛さが際立つことがなく、素直な旨味が活かされる料理になるわけです。
レトルト品を使う場合には、最初には湯煎にかけてから盛り付けして、最後の段階で混ぜ合わせておきましょう。
分量は小さじ1杯程度に抑えておけば、レトルト品であっても塩辛さが強くなることはありませんが、場合によっては少量の牛乳も加えて調整します。
甘味が特に強い麦味噌を使う方法
甘味を最大限に引き出したいときには、麦味噌を使うことで対処できます。大豆と豆麹だけを使えば、アミノ酸の旨味が豊富になるわけですが、麦麹を多くすればデンプンが糖化して甘味が増す仕組みです。
この甘味は、甘酒や麦芽飴と共通するもので、砂糖とは違った個性があるため、隠し味にすれば独自な美味しさになります。
麦味噌にも白系と赤系の種類があり、それぞれに風味やコクが違います。淡い色彩を残したい場合には、短期熟成の白系を選んでください。
こちらも加熱には強くありませんから、最後の仕上げとして加えることが基本です。独特な風味に加えて、乳酸菌による酸味もあるため、淡い色彩であっても適度なコクが生まれるのが特徴です。
長期熟成させた麦味噌は、山間部では猪鍋の材料として使われるだけあって、肉類の油と絶妙に調和します。
クリームシチューの隠し味として加えると、コクも最高潮に達しますが、他の種類とはまた違った美味しさになるのが魅力です。
チーズも一緒に加えておくと、醸された風味が融合して、熟成させたようなコクも楽しめます。
合わせ味噌を隠し味にする方法も使える
味噌が持っている弱点を補うために、合わせ味噌を作ってからクリームシチューを加えてみてください。この方法でブレンドすれば、それぞれの種類が持っている良さが融合して、全く違った個性も生まれます。
この方法を使うことで、多種多彩な旨味成分が合わさることで、美味しさも相乗的に高まる仕組みです。
白系と赤系の味噌をブレンドしてから加えると、メイラード反応による色彩は残しながらも、大豆本来の鮮烈な風味が残る形になります。
甘味と酸味のバランスが良く、クリームシチューの甘味を上手に引き立てるだけの力がありますから、砂糖を入れなくてもマイルドな味に仕上げることが可能です。
強烈なコクを再現したい場合には、豆味噌に対して長期熟成の米味噌を合わせてから隠し味にします。こうすることで、比較的に強い酸味も加わり、肉の油っこさが軽減していきます。
この方法で作ると最上級のコクが生まれますから、ご飯と合わせたときの美味しさも抜群です。
隠し味としての分量で使うことから、コクはあっても塩味はマイルドで、素材本来の美味しさも際立ちます。
最後に
多彩な種類の味噌を隠し味にするだけで、クリームシチューの美味しさは格段にアップします。
白系から赤系も含めて、それぞれに個性がありますので、好みに合わせて選んでください。
地域ごとに特色のある種類を加えて、個性的な料理が作れるのも魅力です。
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