King of swimmer レジェンドを打ち立てた選手 : ジャネット・エバンス

ジャネット・エバンスさんは、1971年8月28日生まれであり、アメリカのカリフォルニア州の出身です。

1987年、わずか15歳の若さで400メートル、800メートル、1500メートルの自由形の世界記録をマークすると、翌年に行われたソウルオリンピックでは、400メートル、800メートルの自由形、400メートルの個人メドレーで優勝し、金メダルを獲得しています。

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20年近く世界記録を守り続けた最強のステイヤー

400メートル自由形では世界記録を更新しましたが、2006年まで破られることはありませんでした。800メートル自由形に関しても、ジャネット・エバンスさんは1989年に世界記録を更新することになりますが、この記録は2008年の北京オリンピックまで破られることはなく、いずれの記録も20年近く守り続ける、まさに最強のスイマー、ステイヤーでした。

当時、不定期に行われていた世界水泳でも、ジャネット・エバンスさんは活躍し、女性では史上初めてオリンピックと世界水泳を連続して制覇した女性になるなど、1990年代前半の水泳界のスターでもあります。

1992年のバルセロナオリンピックでも、800メートルの自由形で金メダルを獲得するなど、オリンピックでは4つの金メダルをゲットしました。

1996年、自国開催となったアトランタオリンピックでは、精彩を欠いてしまいましたが、最終ランナーだったモハメド・アリさんに、聖火をつなぐというかなりの大役を任されるなど、ジャネット・エバンスさんの略歴では語らなくてはいけない、名誉ある功績です。

その後、ジャネット・エバンスさんは、この大会を最後に現役を退きます。

誰もがマネしたジャネット・エバンスさんの泳ぎ方

水泳ではきれいなフォームで無駄のない泳ぎというものが求められますが、ジャネット・エバンスさんの場合、それとは真逆の豪快な泳ぎ方も有名でした。モーター泳法とも呼ばれ、風車のように泳ぎ続ける姿は、当時見ていた人に衝撃を与えています。

ジャネット・エバンスさんは、水泳選手としては小柄な身長163センチであり、体格面でもアドバンテージがあるわけではありません。それを人間離れしたスタミナでカバーし、泳ぎ方も相まって天才と称されました。

こうした泳ぎ方をマネする子供は多く、コーチからそうした泳ぎはやめた方がいいと、諭される経験を持つ人は少なくありませんでした。それだけ規格外の泳ぎ方であり、そうした泳ぎ方もまた多くの人を魅了した要因でもあります。

略歴を振り返ると、水泳選手として世界記録をいくつも獲得するなどの活躍をする傍ら、大学にも通い、文武両道を極めています。

引退後は企業の広報担当者、話をして仕事をしている人のモチベーションを高めるという役割を担っていました。これだけの実績を残しているレジェンドの人の話に、耳を傾けない人はいません。

非常にユニークな略歴を、ジャネット・エバンスさんは持っています。そして、2004年に結婚し、2人の子供を出産しました。

2001年には、国際水泳殿堂の殿堂入りを果たし、偉大なスイマー、コーチに肩を並べる存在となっています。国際水泳殿堂は、日本人でも殿堂入りしている人がかなりおり、ミュンヘンオリンピックで金メダルを獲得した青木まゆみさんや、鶴田義行さんなど、錚々たるメンバーが殿堂入りを果たしています。

15年間のブランクを経て現役復帰

2011年、世間のみならず、水泳界を大きく驚かせた出来事として、ジャネット・エバンスさんの復帰を挙げなくてはいけません。

1996年に引退したジャネット・エバンスさんでしたが、その後結婚し、2人の子供を出産し、子育てをしていました。復帰の理由は特になく、どこかで泳ぎたいと思っていたが、それが今だったと語っています。

ジャネット・エバンスさんが復帰を表明した直後の大会では、400メートル、800メートルの自由形において、35歳から39歳の区分のマスターズ世界記録を打ち破る成績を残しました。

マスターズ水泳での記録は、35歳から39歳の区分であれば35歳が有利なのは言うまでもありませんが、ジャネット・エバンスさんは当時39歳、上限の年齢でマスターズ世界記録を達成しています。

こうした活躍から、2012年のロンドンオリンピックも、もしかすれば代表になれるのではないかという期待が高まりましたが、さすがに15年のブランク、39歳の高齢ではどうにもならず、2012年6月に行われたアメリカの代表選考会では、113人中80位という成績で、自己ベストから20秒近く遅いタイムで落選となりました。

しかし、その顔に悲壮感はなく、溺れなくてよかったというジョークを残し、39歳2児の母の挑戦は終わったのです。

子供といっても過言ではないほどの年齢の選手と泳ぎ、ジャネット・エバンスさんは800メートル自由形では、53位と成績を上げて終えることができました。

挑戦することの素晴らしさ、そして、その清々しさは世界中のスイマー、特に同年代の選手などに勇気を与えるものです。

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