救命艇手はどんな資格?受験資格や難易度など

もし船で不慮の事故やトラブルが起きてしまったら、乗組員や乗客は身の危険に晒されます。

船舶でのトラブルは昔から今に至るまで数多く起きてきました。

万が一船で何かあった時のために待機しているのが、救命艇手です。

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海技士と救命艇手の関係

救命艇手になるためには試験を受ける必要があります。

ただし、資格試験は船舶業務の経験なしに受けることができません。

船舶で業務するには航海士や機関士といった海技士の資格が必要で、これは所定の期間、船舶に乗船経験がある人だけが取得することができます。

逆に言えば、海技士などの資格を持っていれば、救命艇手の資格も試験を受けずに取得できるということです。

これならば船の乗員であればほとんどの人が持っている資格となります。

そのため、資格取得のための難易度は高くはなく、合格率は100%です。

仕事内容は非常時の救命艇の操作、乗客の誘導などで、通常は海技従事者として役割を持ちつつ働いているので、単独で救命艇手としての給料をもらうのではなく海技従事者として受け取ることになります。

船に乗る者である限り、緊急時に乗員や乗客の救命ができないというのは困ります。

過去にも船が沈没するような事故は多数ありましたが、乗員と乗客合わせて100名を超える船舶の場合は救命艇手が条件することが義務(船員法118条)です。

緊急時に冷静に人々を助けられる能力が求められます。

なるための資格試験とは

救命艇手の試験の受験資格は、年齢が18歳以上で健康証明書を持ち、規定された年数以上を船舶業務に関わったこととなっています。

海技士の試験に合格してある程度の期間(規定された年数以上)船舶業務に従事した人は、全員受験資格をクリアすることが可能です。

試験内容は学科と実技に分かれていますが、海技士の資格取得者、海技大学校・海員学校・海上保安大学校・海上保安学校・水産大学校などを卒業した人は実技試験が免除されます。

試験は不定期で行われるため、試験日程や合格発表については所管の地方運輸局へ問い合わせが必要です。

受験料は5000円で一律です。

問い合わせは、北海道、関東、近畿といった各地方の運輸局・海技資格課となります。

なお、5年ごとに更新手続きを行なう必要があります。

資格自体に有効期限があるわけではありませんが、更新手続きを行わないと効力が失われてしまうことが規則に定められているので、忘れずに更新することが大切です。

更新の詳細については、実施先に問い合わせることで確認することができます。

資格試験の内容と難易度

救命艇手になるための資格試験の内容は、学科試験では、非常事態に対処するための訓練および操作、救命艇や端艇および救命いかだに召集された時の措置、船舶に搭載される救命艇の種類、救命艇などの設備と構造および性能、救命艇などの艤装(ぎそう)品の使用法などです。

つまり、非常時に動ける知識や救命艇の種類や設備などの知識、実際に救命に使う時の措置法などについての知識が問われます。

これは学科試験なので知識として座学で身につけることができます。

一方、実地試験は、救命胴衣の着用、水中に飛び込んで救命艇などに乗り込み転覆した救命いかだを水中で起こす、救命艇などの店員に関する表示の識別、救命艇などの浸水および操作並びにこれらに関する指揮です。

この実地試験に関しては、前述のように海技士などの資格を持っている人や海の技術を学べる大学を卒業している人は試験が免除されます。

難易度については公開されていませんが、合格率はほぼ100%と言われているので、船舶で学んできたことを活かして取り組めば問題ありません。

人の命を預かる重要な仕事

船舶が非常事態に陥った時は、乗員も乗客も冷静ではいられない者です。

有名な豪華客船が沈没した時の姿をリアルに表現した映画では、大勢の人たちが我先にと助かろうとして救命艇に乗り込む姿が見られました。

女性や子どもを先に助けろという人もいれば、高いお金を払って乗っていた一等客船の人が先に乗ろうという人もいました。

緊急時は、誰もがその人の本当の姿を現します。命がかかっているとなれば、冷静ではいれません。

そんな状況の中で誰よりも冷静に立ち振舞わなければいけないのが救命艇手です。

もしこの人物がパニックになっていかだの操作方法がわからなくなってしまったり、自分だけ助かろうとしてしまえば混乱はさらに広がってしまいます。

特にお客さんを乗せている客船では、このトラブル時の対処が後で大きな問題になります。

資格を取るための難易度は高くないとはいえ、だから自分は役に立てなかったという言い訳は通用しません。

何かあったときには自分の命を顧みず乗員や乗客を守る勇気を持っている人こそ、この仕事の適性があります。

最後に

救命艇手の資格を取得することは難しくありませんが、人の命を預かる仕事なので生半可な気持ちでなることはできません。
5年ごとに更新が必要なので、その際に改めてちゃんとした心意気で仕事ができているかを考えることが大切です。

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-仕事・資格, 国家資格
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