ファッション雑誌でよく見かける「レイヤードスタイル」。
手持ちのアイテムを組み合わせて、コーディネートするレイヤードスタイルは、なんとなくお洒落上級者のイメージがありませんか?
チャレンジしてみたくても「着膨れしそう」「バランスが悪く見えそう」など、不安を持つ方も多いかと思います。
そこで、初心者でも真似できるレイヤードスタイルをまとめてみました。
レイヤードスタイルとは
そもそも、レイヤードスタイルとはどのようなものなのでしょうか。レイヤードとは「積み重ねる」の意味で、いわゆる重ね着のことです。
ニットによるプルオーバーと、カーディガンの組み合わせから始まったと言われており、60年代後半あたりから流行し、今もなお流行が継続されています。
一般的には、長袖のTシャツの上に半袖のTシャツを着たり、透け感のあるアイテムを2枚重ねて透ける効果を狙ったり、色のグラデーションを楽しんだりと、同じアイテムを複数重ねて着るスタイルをレイヤードスタイルといいます。
また、ただ単に重ね着するのではなく、下に着ているアイテムが一部見える状態になって「層」になっていることが特徴です。防寒のためにインナーを中に着こむことではなく、アイテムの色合いやデザインのバランスを楽しみます。
色や柄、素材など、一見バラバラでも、組み合わせ方次第では妙にしっくり見えたりするものです。
組み合わせ次第では、個性的なコーディネートにもなり、オリジナルのファッションを楽しむことができます。
レイヤードといえば、上半身のコーディネートを思い浮かべる方が、ほとんどかと思いますが、最近はハーフパンツの下にレギンスを組み合わせるなど、ボトムスのお洒落に取り入れられることもあり、その組み合わせは流行と同時に広がり続けています。
1枚でさらっと着ても素敵だけれど、重ね着するだけで、無限の組み合わせの可能性を秘めているのが、レイヤードスタイルなのです。
春夏におすすめ!ビスチェを使ったコーディネート
暖かくなるとともに、重ね着する服の枚数が減ってくる春夏。そんな季節に初心者さんがレイヤードに挑戦するなら、ビスチェがおすすめです。
1枚だけでは、露出度が高くてなかなか着ることができないビスチェこそ、下に着るアイテムによって大きく印象を変えられるので、レイヤードスタイルを作るのに大活躍します。
コツはたった一つ、ビスチェのデザインと喧嘩しないインナーを選ぶことです。例えば、シンプルな無地のTシャツの上に、柄物のビスチェを着るだけで、トレンドのこなれ感あるレイヤードコーデを作ることができます。
可愛い印象に仕上げたいなら花柄、モードな印象ならレース柄、大人っぽく仕上げたい時はエスニック柄など、下に着るものをシンプルにすれば、簡単に柄で遊ぶことができます。
ビスチェが透け感のないしっかりとした素材のものなら、インナーは肌が少し見えるような、涼しげなアイテムを着るとよいでしょう。
また、上級テクニックとしては、ワンピースの上にさらっと着るのもおすすめです。1枚では、コーデ全体のバランスを取るのが難しい長めの丈のワンピースも、ビスチェを重ねることで目線を上に持っていくことができ、スタイル良く見せることができます。
もちろん、服の上に重ねて着るだけでなく、ビスチェ自体をインナーとして着て、アウターで調節するコーデも可愛いですね。
肌見せと、トレンド感を両方演出できて一石二鳥なビスチェ。あなたも是非、取り入れてみませんか?
秋冬におすすめ!タートルネックを使ったコーディネート
ヘルシーに肌見せする季節である春夏と打って変わり、秋冬は「首つまり」トップスが流行します。
そんな肌寒くなってくる季節に、タートルネックのレイヤードコーデはいかがでしょうか?組み合わせとしては、断然ニットがおすすめです。
秋冬コーデには欠かせないニットは、1枚で着るのはもちろん、シャツを中に着たりと着回しもしやすいですよね。インナーを変更するだけで、着回しのバリエーションをさらに増やすことができます。
基本的には、無地のアイテムが多いため、ロゴ入りや柄物と組み合わせることで、カジュアルに着こなすことが可能です。
また、首元で程よく顔をのぞかせることで、縦長感を生むため、今流行りの「縦のレイヤード」を簡単に実現することができますよ。
しかし、首詰まりアイテムには「太って見えそう」「上手く着こなせない」などと、ネガティブな印象を持つ方も多いのではないでしょうか。増してや重ね着なんて…と思う方も、いらっしゃるでしょう。
そこで、おすすめしたいのが「付け襟」です。今や、ニットやカーディガンの付属品として販売されていることも多く、実際に重ね着をせずともレイヤードスタイルが楽しめるアイテムとして、定着化されている付け襟ですが、なんとその進化版として「付けタートル」が注目されているのです。
ラインを崩さず、綺麗に着こなすことができる便利なアイテムなので、重ね着のモコモコ感が苦手な方は、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?
最後に
今やレイヤードスタイルは、自分自身の個性を発揮するための、コーディネートの一部として定着されつつあります。
若者たちのカジュアルスタイルは、ほとんどがレイヤードスタイルといっても、過言ではありません。
皆さんも枠にとらわれない、自由な組み合わせでおしゃれを楽しんでみませんか?