現在は様々な健康法を実践している人が数多くいますが、健康を保つために、特に重要なのが栄養です。
健康的な食事法として有名な「マクロビオティック」は、健康効果だけでなく美容効果も高いため、女性の実践者が多いです。
マクロビオティックで美容と健康を手に入れよう
マクロビオティックは、元は「正食」と言われていました。
食文化を研究していた桜沢氏が1950年に正食を世界に広めるために、ヨーロッパやアメリカ、インド、アフリカなどに行き、正食を広めたのです。
それが、マクロビオティックなのです。
その後、日本に逆輸入という形で入ってきました。
マクロビオティックの考え方
マクロビオティックは、とてもシンプルな食事法です。
玄米などの穀物を主食にして、旬の野菜料理と味噌汁、漬物というメニューは、昔の日本人にとっては親しみがあるメニューです。
戦後、日本人は肉類や乳製品などの摂取量が増えました。
動物性食品の摂取量が増えたことで、戦前には少なかった病気にかかる患者が増えているのです。
マクロビオティックで大切にされているのが、一物全体です。
一物全体とは、命ある食べ物を、全部食べるという考え方です。
野菜の葉や根、皮は、包丁でむかずに丸ごと食べるのです。
また、ご飯は白米でなく玄米食です。
野菜の葉や根、皮には、栄養素が多いのです。
米も、精製した白米よりも、玄米の方が栄養が豊富です。
丸ごと食べることで、ゴミも減り、環境対策にもなります。
マクロビオティックでは、身土不二と言って、国産の食品、地元の食品を食べることを重要視しています。
住んでいる土地の食物を摂取することで、その土地に合った体を作り、心身を健康に保てるという考え方です。
また、陰と陽のバランスが取れた食事を大切にしています。
陰陽は、東洋独自の考え方です。
心と体の病気は、食べ物が原因だと考えられています。
マクロビオティックの調理方法
マクロビオティックでは、食材の選び方は調理の方法が決められています。
調理法も、陰と陽に分けることができます。
サラダなどの冷たいものは陰性になり、スープやシチューなどの温かいものや煮込み料理は、陽性になります。
マクロビオティックに興味を持った場合、本やインターネット上の情報を利用して、独学で学ぶ人もいます。
一方で、料理講座が各地で開催されているので、料理講座に参加してマクロビオティック料理を学ぶ人もいます。
今は、インターネットの普及により、欲しい情報は自宅に居ながら入手することが可能です。
様々な料理の作り方を教えている動画も数多くあるので、最初は何度も動画を見ながら、マクロビオティック料理の基本を勉強している人もいます。
まずは玄米を取り入れてみよう
最初は、まず白米を玄米にすることから初めて、少しずつ調理法を学び、作ることができるメニューを増やしている人も少なくありません。
主食にできる穀物は、玄米を含む全粒の米、小麦、ソバ、トウモロコシなどですが、最も基本的で重要なのが玄米です。
マクロビオティックと言えば玄米と言えるほど、玄米は大切なのです。
日本人の場合、欧米人と違って白米から玄米に変化するだけなので、無理なく取り入れられる人が多いです。
最初から玄米100%を実践するのは無理だと思う人は、3合のうち1合だけを玄米にするなど工夫をすることで、無理なく続けることができます。
慣れてきたら、玄米の割合を増やしていき、最終的に玄米100%になればいいのです。
玄米は、精白米に比べて、歯や骨を作るのに必要なカルシウムが2倍、マグネシウムは5倍、ビタミンEになると12倍にもなります。
また、食物繊維も豊富なので、腸をきれいに掃除してくれます。
日本人女性は、便秘で悩んでいる人が多いのですが、食事をマクロビオティックに変えてから、便秘が解消されたという人が少なくありません。