ギターを始めたきっかけとして、女性にもてたいという理由で始めた人は少なからずいると思います。
動機が不純な分、長続きする人はあまりいないようです。
それでも依然としてギターの人気は高く、中高年の男性でもギターに男のロマンを求めて、習い始める方は多いようです。
弾き語りの快感が作り出す自分だけの世界
なぜこれほどまでに多くの人がギターに魅せられるのでしょう。
ギターはとりあえず弾けば音が出ます。
ピアノの鍵盤などと違って、ギターの弦は6本なので非常に取りつきやすい気安さがある半面、特有のスタイルで和音を押えなくてはなりません。
コードフォームの習得は意外と簡単です。
よくFのコードが押さえられなくて挫折した、という話をよく聞きますが、一般的な男性の握力であれば、バレーコードと呼ばれるFやBは簡単に押さえることができます。
問題はリズムに合わせたコードチェンジができるか、ストロークで弾くのかアルペジオなのかなど、越えるべき壁はたくさんあります。
ですが、それらの難問もそれほど苦労せずにこなせるはずです。
なぜなら、最初のうちはどんなに演奏が下手であろうと、自分で弾いて自分で歌う弾き語りの快感は、まさに自分だけの世界です。
自己陶酔の領域ですが、この自分の演奏に酔いしれるという感覚がなければ、おそらく技術の上達は難しいかもしれません。
なぜなら、楽しくないからです。
ギターが人気の高いわけは弾いていると楽しいからです。
演奏の良し悪しはとりあえず置いておいて、この自分だけの席にどれだけ浸っていられるかというのが、男のロマンに進化していくのです。
いろいろな音楽を聴きながら
ロマンチシズムの対局には必ず強力な敵が出現してきます。
それは抗いがたい強力な武器を持っているばかりか、複雑に入り組んだ迷宮の中に潜んでいるのです。
一通りのことは覚えて同じことなら間違えずにできるようになって、気分はいっぱしのミュージシャンだと思いだしたころ、鼻っぱしをへし折られるような事実を突きつけられます。
異ジャンルの出現がそうです。
自分がいつも慣れ親しんでいる曲や演奏ならば、冷静な判断ができるのに、全く見ず知らずの、聴いたことも見たこともないような超絶技巧の演奏を見た瞬間、自分の自信がぐらついて、冷静な判断ができなくなるかもしれません。
それでも打たれても立ち上がるのが男の世界です。
ギターが人気の秘密は必ずしも正確に弾ける必要はないということです。男性が持つクールなムードというのは一つの世界を構築します。それは一人一人がそれぞれ異なる世界です。
いろんな音楽を聴きながら、それがどんなに習得不可能な難解なものでも、自分の技術の向上につながる部分はあるはずです。
このロールプレイングな部分が、男のロマン、成長していく過程に必要な要素なのです。
ギターを知ることと自分を知ること
世の中に機械好きの男性はたくさんいます。
幼いころにも工作にのめりこんだり、プラモデルやその他の玩具にのめりこんだ人はたくさんいるでしょう。
この物を作るという、ある種男性特有の嗜好性こそが、男のロマンの中心に居座るものかもしれません。
使った道具は手入れが必要です。最良の演奏をするためには、道具を最高の状態に保っておく必要があります。
愛情を注ぎこめば道具もそれに呼応するかのように応えてくれます。
道具の性能を発揮するにはその道具を知り尽くす必要があります。
ギターの構造を知ることも技術が上達することの役に立ちます。
きちんとしたセッティングができていればギター常に最良の状態で鳴ってくれますが、そうでないと鳴らないどころか、演奏にも支障をきたしてきます。
ギターの丁度よいセッティングを知っていれば、その弾きやすさだけでも演奏力は格段に増してきます。
さらにギターから出る音色が演奏する自分の気分を高めてくれるほど素晴らしいものであれば、これこそ演奏者と楽器との意思の疎通が表現できたといえるのです。
結局最後は自分との闘い
男のロマンは最終的に突き詰めれば自分だけの世界です。
弾けば響くギターの音で、いろいろなものを表現するというのは言葉の世界にも似て、聴く耳もいろんな感覚で表現しようとします。
男性は皆いつでも子供に戻れるほど物事に対して夢中になることができます。
楽しくて夢中になれるおもちゃがあれば、子どもは何時間でも遊び続けます。
それは大人になっても同じで、無我夢中になれるのは決してお金にならず、趣味の範疇だからなのかもしれません。
お金儲けではないので怠けることも先に延ばすことも自由です。
それで自分が納得できればいいのですが、手を抜くことはすべてに悪影響を与えるでしょう。
ですが趣味なので息抜きも大切です。
一生続けられるほど長続きする趣味ならなおさらです。
結局最後は自分との戦いになります。
ですがギターを弾くという自己満足こそが、男のロマンなのです。ウイスキーを飲みながら自分の演奏に酔いしれてみるのが、最高の贅沢でしょう。
聴いてくれる人たちがいて、その人たちみんなが自分の音楽が最高だといってくれれば、それが一番幸せなことです。
最後に
音楽のカテゴライズやジャンル分けに意味があるわけではありません。
大好きな音楽を自分のスタイルで世の中に披露するというのが最終目標に思えますが、結局は自分が納得できる演奏ができれば満足なのです。
自分の演奏の最高の聴衆は自分なのかもしれません。
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