メタルキャストのガレージキットの特徴は?メリット・デメリットについて


模型の制作方法の1つ、メタルキャストについて紹介します。

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メタルキャストキットとは?

ガレージキット、つまり模型の製作方法の一つにメタルキャストキットというものがあります。

高温で融かした合金を型に流し込んで成型する方法で、主に鉄道模型や車両模型を作る際に使用されます。

使用する合金でメジャーなのは、ホワイトメタル合金というスズや鉛を含んだ白銀色の金属です。

現在では溶けた金属を入れてもすぐには変形しない耐熱シリコンを成型用の型として使用するのが主流となっていますが、この手法の中には石膏型を利用する手法や金型を用いる手法もあり、金属を成型する過程もそれによって様々です。

その歴史は古く、ヨーロッパでは昔からホワイトメタルを用いた兵隊の人形や、帆船や軍用車両のミニチュア模型を製作する際に用いられてきました。

現在でもミニカーなどを中心にホワイトメタル合金製のフィギュアは流通していますが、ソフトビニール製のフィギュアが主流の日本ではあまりホワイトメタル製のフィギュアは有名ではありません。

過去に映画「スターウォーズ」に登場する機体の模型がホワイトメタル製で制作されましたが、その後に続く隆盛は迎えられていません。

現在では金属の重厚さや独特の光沢を活かし、キャタピラーを作りこむことで戦車の組み立て模型を作ったり、鉄道の組み立て模型を細部まで作りこむ際金属パーツ成型に利用されるくらいとなっています。

ガレージキットの手法だけあって、簡単な設備さえそろえれば自宅でも出来てしまう、金属を扱っているとは思えない意外な手軽さと完成品の美しさがホワイトメタル合金を用いたメタルキャストキットの魅力の一つです。

メタルキャストのメリット

メタルキャストキットの手法によって模型を作る際、他の成型法にはない特徴として、金属を使っているために独特の重量感と光沢が得られるという点が挙げられます。

この特性を利用し、鉄道や帆船の組み立て模型をパーツ単位で作成する際には重厚な印象を与えることができ、また本物さながらの工程を経ることによって作る楽しみもひとしおです。

また、研磨の具合によって全く違った印象を与えられることも魅力です。

時間をかけてしっかりと目の粗い紙やすりから細かいものまでしっかりとかけると鏡のような光沢を発揮しますし、逆にラフに仕上げることで鈍く光を跳ね返すざらっとした質感になって味のある仕上がりを楽しむこともできます。

また、メタルキャストキットの特徴として、やり直しがききやすいという点があります。

シリコン型は比較的安価に作成することができるので、納得のいく型を作るのも多種多様な成型用の鋳型を作るのも自由自在です。

また、流し込んだ金属は固まった後でも溶解炉に戻すことで再び液状に戻り、次のパーツを作成する上での材料として再活用が可能です。

特に多数のパーツを要求し、それぞれがかみ合わなければ完成しない組み立て模型においては、やり直せる、適合する形に成形しなおせるというのは他にはない長所です。

また、ソフトビニールを材料として使用する場合よりも型に流し込んでから気泡が発生する割合が少なく、簡単な遠心操作によってきれいに型どおりのパーツが完成するというのも利点です。

失敗が少ないので次々に違うパーツを作る作業に着手でき、組み立て模型を作る楽しみを目いっぱい味わえます。

メタルキャストのデメリット

金属を用いて独特の質感が味わえることが魅力のメタルキャストキット手法ですが、製作する上での注意事項は数点あります。

まず一つ目は、シリコン型はすぐに融けだしたりはしないものの、熱によって摩耗してしまうために思い通りに成形できなくなることがあり、そのため複数回の成型を行う場合は金属型の使用を要します。

その場合、型の作成はシリコン以上に手間がかかってしまいます。

そのため、個人レベルでガレージキットを作成する場合、同じパーツを大量生産するのには骨が折れるということです。

二つ目に、原材料となる金属の価格があります。

ホワイトメタル合金などの材料となる金属は1キロ単位で購入することが可能ですが、ソフトビニールやシリコンに比べてやや値が張ってしまいます。

その他にも金属を融解させるため専用の炉を用意しなくてはならないなど、若干の設備投資を要するという金銭的な問題もあります。

また、最大の特徴である金属を使用していることが裏目に出て、塗装や装飾が簡単に行うことができない、という製作上の難点もあります。

また、接着剤も付きづらいので材質の異なる部品を接着する上で苦心することになるでしょう。

金属で成形したパーツのみを利用して組み上げるなら丈夫でゴージャスなキットなのですが、それ以上のことをしようとすると途端に難易度が上がってしまうところがこの手法の難点です。

最後に

相応に技量を求められるという点で取り掛かりは少しやりやすいのに、いざ取り組んでみると上級者向きであるメタルキャストキットという他にはない特徴を持った手法をマスターできれば、模型製作の世界がグッと広がります。

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-ホビー, 模型

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