モンスターメーカーは、カードゲーム、ボードゲーム、コンシューマーゲーム、アニメ、小説など、幅広いジャンルに亘って展開されているシリーズです。
モンスターメーカーってどんなもの?
1988年に翔企画よって製作・発売されたカードゲーム「モンスターメーカー」がそのスタートとなりました。
ゲームデザインは鈴木銀一郎氏によって行われ、以降に製作されたシリーズで世界観を共有しており、登場人物となるファンタジックなキャラクターも殆ど同じです。
最初の作品となったモンスターメーカーは初心者でもTPRGを気軽に遊べる入門書のような役割を果たし、この後に日本中で起こったイラスト入りRPG風カードゲームブームの先駆けとなった作品です。
世界観とキャラクターを共有した作品が以降次々に発表され、カードゲームでは同じく鈴木銀一郎氏による「マジックマスター」「モンスターメーカー2 ドラゴンバスター」「モンスターメーカー3 日本妖怪」などがリリースされました。
後にモンスターメーカーをコンピューターゲーム化したのは、鈴木銀一郎氏の実子で「女神転生」でも知られる鈴木一也氏によるものです。
1990年にゲームボーイ「モンスターメーカー」を皮切りに、1991年にはファミコン「モンスターメーカー 7つの秘宝」が、1993年には、スーパーファミコン「モンスターメーカー3 光の魔術師」が作られ人気を得ました。
長期間に亘って日本人に愛されてきたモンスターメーカーは日本の誇る金字塔的ゲームということが出来るでしょう。
モンスターメーカーの遊び方とTRPG
1988年に発売された「モンスターメーカー」は、当時日本には馴染の薄かったTPRGの入門書のような位置づけとなりました。
TRPGとは「テーブルトーク・ロールプレイングゲーム」を意味します。
ゲームの進行役を務めるゲームマスターと、特定のキャラクターを演じる複数のプレイヤーがテーブルを囲み、ゲームのルールに従ってサイコロを振ったり乱数表を活用しながら、会話をして物語を紡ぎ冒険をするという形式のゲームです。
これをマスター無しにプレイヤーだけで遊べるようにし、自分が操るキャラクターをファンタジックなイラストを用いてカードにしたことで、爆発的な人気を得ました。
カードのイラストは当時まだ無名に近かった九月姫氏が担当しました。
プレイヤーはそれぞれ自分の使うキャラクターを選び、ダンジョンの奥にあるお宝を取ってくる任務を担います。
他のプレイヤーの冒険を妨害するためにモンスターを配置することが出来、これに勝って排除しないと先には進めません。
この時、自分のキャラクターを使ってモンスターと戦いますが、カードに書かれた攻撃力がモンスターの力を上回っていないと勝つことが出来ません。
キャラクターの攻撃力は基礎値とダイスを振ることで決定します。
キャラクター「ディアーネ」はパラメータが優秀で、可愛らしいイラストと相まって大変人気がありました。
ダンジョンの奥まで行ってお宝をゲットし、再び無事に脱出できたプレイヤーの勝利となります。
この作品の後、共通の世界観やキャラクターを使ったカードゲームや他の種類のゲームなどが次々に製作されることになったのです。
日本におけるTRPGとゲームの広がり
モンスターメーカーは日本のゲームの世界に多大な影響を及ぼしました。
特にアメリカではTRPGが浸透しており「指輪物語」を基にして作られた「ダンジョンズ&ドラゴンズ」や日本でも人気となった「ソードワールドRPG」などの傑作ゲームも生まれています。
日本では本来のTRPGの形式よりも、ゲームマスター無しでプレイ出来るカードゲームやボードゲームの方に親和性があり、次第にゲームの進行を務める役割をコンピューターに担わせるようになります。
こうしてコンシューマーのRPGゲームが爆発的な人気を得ていきます。
ファンタジー風RPGゲームは日本中を巻き込んでの大ブームとなり、シリーズ化されて長く愛された大作や傑作も数多く制作されました。
また、モンスターメーカーの登場人物が可愛らしいキャラクターとして表現されていたことが日本人の嗜好に大変マッチし、美少女キャラクターを使ったゲーム、アニメ、フィギュアなど幅広いジャンルに展開していきました。
モンスターメーカーのTRPGのプレイをそのまま物語に書き起こしたリプレイ本というジャンルも発達し認知されるようになりました。
今では多くの日本人にキャラクター文化が浸透しています。
最後に
モンスターメーカーにはその名を冠した多くのゲームやアニメ、小説などがあります。
一度は目にしたことがあり、懐かしいと思われる方もいらっしゃるでしょう。
様々なジャンルがあるので、まだ未体験の方がいらっしゃれば、ご自分のお好きなジャンルで一度はモンスターメーカーを経験してみてはいかがでしょうか。
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