曲の聴き方が変わる!フュージョンの話


フュージョンという音楽ジャンルをご存知でしょうか?

CDショップに行けば、「ジャズ・フュージョン」というジャンル分けがなされているので、何となくジャズなのかなと思っている方がほとんどかもしれません。

しかし、意外なジャンルに結びつきがあり、色んなジャンルを複合的にはらんだ、実に多彩で奥の深い音楽ジャンルなのです。

そんなフュージョンの魅力をたっぷりご紹介していきますね。

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普通の人は知らないフュージョンの話

フュージョンって何?

フュージョンが生まれたのは、1960年代。

ジャズ界の帝王・マイルスデイビスという天才トランペッターによって編み出された音楽です。

ハードバップ・モダンジャズなど、これまでのディキシーなどクラシックなスタイルから脱却しようと、さまざまな音楽的実験を繰り返していたマイルスが、ロックやファンクとジャズを融合させることにより誕生させたのが「クロスオーバー」です。

これが、現在のフュージョンと言われるジャンルの雛形。

70年代に入ると、マイルスバンド出身者である、いわゆる「マイルス学校卒業生」たちであるところのチックコリア、ハービーハンコックたちが各々思う形でさまざまな音楽をクロスオーバー、フュージョン(融合)させていき、独自の音楽を発展させていきます。
ウェザーリポートも忘れてはなりませんね。

70年代末期~80年代に入ると、チックやハービーと共演した次の世代が台頭しはじめます。

巨匠・パットメセニーやマイクスターン、攻撃的なアグレッシブなアドリブラインを奏でるマイケルブレッカーといった東海岸勢、リーリトナーやラリーカールトン、デヴィッドサンボーンなど爽やかな西海岸勢。

このあたりから、ハードで難解な音楽性と、耳馴染みのよい「スムースジャズ」といったジャンルも登場しはじめます。

90年代の大ヒットといえば、スムースジャズステーションの申し子、ケニーGが外せません。

フュージョンってどんな音楽?

大きく分けて3つ。

1.アドリブ主体・キメ(フレーズ)主体で、2.アドリブなど演奏者のアンサンブルの巧みさを楽しむスタイル、3.ポップでキャッチーで耳馴染みの良いスタイル、そしてこのどちらも混ぜた「フュージョン」したスタイル。

ジャズに近いと思われているのが1つ目のスタイルで、2つ目が「さわやか」というイメージのスタイル、3つ目は「BGMにしやすい」とイメージされているスタイルですね。

そして曲の特徴として、例外はありますがほとんどがインストゥルメンタルといって、歌がありません。

主役となる楽器は、サックス(ウィンドシンセ)、ギター、シンセやピアノ、ベースといったものが主です。

意外と身近なところで聴くことができるフュージョン

こうやって歴史を追いかけると、何だか敷居の高い音楽のように感じるかもしれません。

しかし日本人の身近なところでいえば、F1のテーマ、T-SQUAREの「Truth」を聴いたことがありませんか?
(いまはパチンコのテーマソングにもなってますね)

あと、ニュース番組のアタックに使われたり、スポーツ番組のダイジェストにハードなインスト曲が流れたり、天気予報のバックでさわやかな曲が流れたり、ショッピングセンターやホームセンターなどのBGMもさわやかなフュージョン曲が流れていることが多いです。

現在はおしゃれな場所で流れるのはボサノバやR&B、EDMなどが多いですが、80年代でおしゃれなお店でかかる曲はフュージョンでした。

その名残りか、今でもスーパーやショッピングセンターのバックでフュージョンやそれ風にアレンジされた楽曲が流れています。

あなたの好きなアイドル・ボーカルのバックにフュージョンミュージシャンが…?!

実はフュージョンというジャンルで活躍するミュージシャンは、マルチな音楽性を持つ方が多いです。

それもそのはず、アーティストやプロジェクトによっては、ラテン・ファンク・ロック・ジャズ・カントリーなどを混ぜたりしており、いわばセッションミュージシャン・スタジオミュージシャンが「音楽的に遊ぶ」というジャンルでもあるわけです。

SMAPのバックには、一時期マイケルブレッカーやハイラムブロック、デニスチェンバースという世界最高峰のフュージョンスターがちりばめられていました。
(スマッピーズというアルバムは、フュージョンファンの中でも有名。)

また、モーニング娘。のバックに、ウィルリーやハイラム、スティーブジョーダンという24丁目の面々も。

杏里なんてリーリトナーと結婚しています。
(現在は離婚、和解もしています。)

スティーブルカサーやジェフポーカロといったLAスターたちも、80年代に日本人のアルバムに数多く参加したり、日本のスタジオプレイヤーに多大なる影響を与えました。

また、アニメ界隈でも田村ゆかりのバックにDIMENSIONの増崎孝司、カウボーイビバップなど数々の劇伴に本田雅人やエリック宮城といった日本のフュージョンスターも参加しています。

ジョジョのテーマ曲にパットメセニーの「ラストトレインホーム」が使われたのも記憶に新しいですよね。

あなたの持っているCDのクレジットにも、ひょっとしたらフュージョンスターが紛れているかもしれません。

最後に

最後におすすめ楽曲を。
チックコリア「Spain」、ブレッカーブラザーズ「Some Skunk Funk」、ウェザーリポート「Birdland」、パットメセニー「Third Wind」、ラリーカールトン「Room 335」、T-SQUARE「MEGALITH」、Stuff「foots」などが聴きなじみやすくておすすめ!

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