曲の聴き方が変わる!パンクロックの話


ひとくちにロックと言っても、ロックミュージックには様々なジャンルがあります。

今回はパンクロックについて紹介します。

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普通の人は知らないパンクロックの話

ニューヨーク・パンク

パンクロックの発祥は1970年代中盤のニューヨークでした。

1974年にラモーンズが結成されて、1976年に歴史的な名盤として名高い『ラモーンズの激情』を発表しています。

またその1年後の1975年にはパティ・スミスがこれもまた不朽の傑作、ファースト・アルバム『ホーセス』を発表して、その後の音楽シーンに大きな影響を与えています。

この2組がパンクロックのパイオニアということになるのですが、両者のタイプはまったく異なりました。

ラモーンズ

ロックがどんどん複雑な構成になって、高度なテクニックが要求されるような流れの中で、そのアンチテーゼとして、ラモーンズはひたすらシンプルな曲を作り続けました。

特別な人間にしか出来ない音楽ではなくて、誰にでも出来る音楽を演奏するということ自体が彼らのメッセージでもあったのです。

聴きたい音楽がなかったら、自分たちで作って、自分たちで演奏するというのが、彼らの基本的な理念です。

パティ・スミス

一方、パティ・スミスは60年代のヴェルヴェット・アンダーグラウンド、ザ・ストゥージズなど、ニューヨークのアンダーグラウンド・シーンで活躍していたアーティストに影響を受けて、活動をスタートさせています。

歌詞においては、アルチュール・ランボーなどの影響も大きくて、哲学的で文学的でアート的な音楽を作り出し続けました。

ラモーンズにもパティ・スミスにも共通するのは、自主的、自立的であるということ、そしてまた、権威に対してアンチの姿勢を貫いている店にあると言えそうです。

ロンドン・パンク

こうしたニューヨーク・パンクの流れはロンドンに飛び火して、1975年にセックス・ピストルズが活動をスタートし、1976年には放送禁止用語を満載したシングル「アナーキー・イン・ザ・U.K./アイ・ワナ・ビー・ミー」をリリースして、翌年には一気に時代の寵児になっていった。

またダムドもまた、1976年にファースト・アルバム『地獄に堕ちた野郎ども』を発表、1977年にはクラッシュが『白い暴動』を発表して、若い層からの熱烈な支持を得て、パンクロックは一大ムーブメントとなっていきます。

ひたすらシンプルで、反体制的なメッセージを発していくというのが当初のスタイルでしたが、クラッシュはロックンロールだけでなく、ワールドミュージックにまで視野を広げて、レゲエ、カリプソなどの要素も取り込んで、音楽的にも斬新な楽曲を数多く生み出していって、それまでのパンクロック・バンドとは一線を画した活動を展開していってきました。

日本でのパンクロック

さてでは日本ではどうだったのでしょうか?

ニューヨーク・パンク、ロンドン・パンクなどの流れとはまったく関係なく、パンク・ロックと共通するような過激なメッセージと攻撃性とを兼ね備えたバンドはいくつかありました。

政治的な思想をロックのビートに乗せた頭脳警察、激しいライブ・パフォーマンスを展開した村八分など、1970年代前半から活発な活動を展開していたアーティストたちは、ニューヨークやロンドンで生まれたパンクロックと共通する精神性を持っていたと言えそうです。

その他にもLIZARD、フリクション、THE ROOSTERS、INU、ザ・ロッカーズ、THE MODS、アナーキー、スターリンなどなど、パンクロックに通じる要素を持った多彩なアーティストたちが1970年代後半から1980年代前半にかけて、独自の活動を展開していました。

日本の音楽シーンにおいて、ニューヨーク・パンクやロンドン・パンクを思春期に聴いて育ったミュージシャンたちが表舞台に登場してくるのは1980年代半ばになってからでした。

その中でもその後のシーンに大きな影響を与えたのは1987年にメジャーデビューしたTHE BLUE HEARTSです。

THE BLUE HEARTS

甲本ヒロトというたぐいまれな歌手がいて、なおかつ、甲本ヒロト、真島昌利という2人の突出したソングライターが在籍したこのバンドは、パンクロックのみならず、バンドシーンを一変させていきました。

彼らの曲の中にそのものずばりの「パンクロック」という曲があります。

その歌詞の中に、“優しいから好きだ”というフレーズはそれまでのパンクロックの概念を180度、変えていく画期的なものでした。

パンクロック=反体制、過激というイメージから、パンクロック=疎外されたり、迫害されたりしているマイノリティーのための音楽、弱い者たちのための音楽という視点をはっきりと打ち出したのが、THE BLUE HEARTSだったのです。

シンプルでキャッチーで親しみやすいメロディ、平易でわかりやすい言葉、体が自然に動き出すビート。

彼らの生み出す曲は一見、とても簡単そうに見えました。

シンプルなものを作って、聴かせて、共感を集めるというのは、実はそんなに簡単なことではないのですが、彼らの奏でる音楽は“自分にも出来そうな気がする”という意欲をもたらすという点でも大きな影響力を発揮しました。

聴くものから演奏するものへ、参加するものへ。

そうしたリスナーの意識の変化はバンド・ブームへと繋がっていきます。

音楽は特別なものではないという流れを作ったという点においても、THE BLUE HEARTSの功績は大きかったのです。

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