曲の聴き方が変わる!スカの話


スカという音楽ジャンルをご存知でしょうか?

日本では名前にも入っているとおり、東京スカパラダイスオーケストラが有名でしょう。

スカについて紹介します。

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普通の人は知らないスカの話

日本でも人気があるスカは、ジャマイカ発祥の音楽です。

ジャマイカはイギリスが統治していた時代があり、その時のブラスバンドの形式が、キングストンにおいて複数のジャズ楽団として残っていました。

しかし、ジャマイカでは、ジャズは中産階級の人に好まれており、労働者階級の人々はメントでした。

メントとは、スカやレゲエ以前にあったフォーク音楽で、メントの有名な曲としては、ハリー・ベラフォンテのバナナボートが知られています。

西キングストンの感化院では、品行を正す教育を実施していましたが、ジャズの音楽教育プログラムも組み込まれていました。

メントの次に登場する音楽が、スカです。

第二次世界大戦の後、ジャマイカではラジオを購入する人が増えます。

なぜかと言うと、アメリカ南部の都市にあるラジオ局の放送を聴くことができたからです。

1960年代に入ると、スカの曲が一気に人気を集めるようになります。

1964年にニューヨークで開催された国際見本市では、初めてスカが紹介されます。

スカの初期のリスナーは、地方から仕事を求めてキングストンに来ていた、ルードボーイと呼ばれる貧困層の青年達でした。

ルードボーイやルーディは、ジャマイカのスラングで、不良行為をする少年を表している言葉です。

1970年代後半以降のイギリスでは、スカのファンのことをルードボーイと呼ぶこともありました。

キングストン市内では、トレンチタウンなどのゲットーが生まれており、ゲットーでは貧困からギャングになる者もいたのです。

ルードボーイは、ハリウッド映画に出てくるギャングの真似をして、黒いスーツを着て、細いネクタイを締め、帽子をかぶっていました。

スカが流行する1960年代は、ルードボーイの生活を反映した歌が流行ります。

1960年代以降は、イギリスにもジャマイカから多くの移民が入ってくるようになります。

ルードボーイが踊るスタイルは、スカにも影響を与えることになり、ベースラインはシンプルに変化して、音楽は激しくなったのです。

多くの人はスカのビートと速度に疲れてしまい、ロックステディへと移行します。

ロックステディは、短い時代ではありましたが、ジャマイカの音楽産業にとっては大きな発展を遂げた時期でもあったのです。

ロックステディの時期から、リディムを使いまわすジャマイカ音楽特有の手法が誕生します。

リディムはアメリカのヒップホップのミュージシャンからも注目を集めることになります。

ロックステディで使われたベースラインの多くが引用され、後に人気を集めるようになるレゲエにも大きな影響を与えることになります。

ロックステディのダンスは、緩やかなスタイルを持ち、ベース部分はギターリフで重ねられ、メロディアスなリフを使ってシンコペーションを強調するように演奏されていました。

シンコペーションとは、拍節の強さのパターンを変えることで、独特の効果をもたらすことです。

3つの方法があり、シンコペーションを使うことで、メロディーが前の小節に食い込み、躍動感が生まれます。

シンコペーションの例としては、ラグタイムやモーツァルトのピアノ協奏曲第20番の第1楽章が有名です。

ラグタイムは、ジョージ・ガーシュウィンも影響を受けています。

ジャマイカでは音楽ビジネスの成長に従って、アメリカの音楽に影響を受けたミュージシャンが出てきます。

トリニダード島で生まれたリン・テイトは、アレンジの才能に恵まれ、1968年にカナダに移住するまで活躍することになります。

1970年代の初期は、ラスタファリ運動が人気を集めるようになります。

ラスタファリ運動は、思想運動で、アフリカ回帰運動の要素を持ったものです。

そのため、曲は恋愛よりも政治や人権などについての内容が多くなります。

1970年代の終わりになると、イギリスではパンクロックやモッズスタイルとスカが融合した2トーンスカが人気を集めます。

2ストーンスカと区別するために、ジャマイカ産のスカのことをオリジナルスカと呼ぶこともあります。

2トーンはレーベルのことで、レコード会社に自分達の曲を持って行っても相手にしてもらえなかったバンドが、自分達でレーベルを立ち上げたのです。

1970年代後半のイギリスは、ジャマイカから出稼ぎに来る労働者の出入りが激しくなります。

イギリスのレーベルからは、スカの曲が数多くリリースされることになります。

アメリカでは、スカとパンクが融合したクロスオーバーと呼ばれる音楽が展開されます。

曲が売れ、人気が高まると、それまでジャズを演奏していたミュージシャン達も、ブームに乗ってスカを演奏するようになります。

アメリカではスカレーベルが設立され、第三の波と呼ばれるムーブメントを引き起こします。

1990年代に入ると、ヘルキャットレコードが創設され、スカバンドの多くがこのレーベルから誕生しました。

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