医療系の資格:音楽療法士

音楽療法士は病気や障害を持っている人に対して、音楽の力を活かしてリハビリテーションなどを行う仕事です。

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音楽の力で人を元気にするお手伝いを

障害の回復や生活の質の向上、痛みや苦痛の緩和などを目的として、福祉施設や医療機関、発達障がい児のサポート機関などで、音楽療法を行っているというケースが多いです。

音楽療法には、音楽を聴いてもらう「受動的音楽療法」と、音楽に合わせて歌ったり手遊びなどをして体を動かしたりする「能動的音楽療法」があります。

音楽療法士が接する人たちは、乳幼児から高齢者まで老若男女を問わず対象者となります。

元々はアメリカで発展した仕事ですが、日本ではまだ認知度があまり高くはありません。

現在日本では、自閉症などの発達障がいを抱えた児童・生徒や脳性まひの子ども、認知症の人たちに対して、音楽療法を行っているケースが多いです。

しかし、日本はまもなく超高齢化社会を迎えます。
今後は認知症のケアに音楽療法士は欠かすことのできない職業となるのではないかと予測されています。

音楽療法士になるには

では、音楽療法士になるには、どのような進路を辿ればいいのでしょうか?

まず最初に知っておきたいのは、現時点では、音楽療法士の資格は国家資格ではない、ということです。
現時点では、民間資格です。

この資格を与えている機関の1つに、日本音楽療法学会の認定音楽療法士があります。

高校卒業後、大学や短大、専門学校などで音楽療法を学んだあと、医療や福祉の現場で5年以上の臨床経験が必要です。

その上で、学会の講習を受けます。

もう一つは、全国音楽療法士養成協会の音楽療法士専修1種・2種という資格があります。

音楽療法士のお給料や将来性は?

現在は音楽療法士だけで生活している人はごくわずかです。

大半は心理カウンセラーなどの心理系や福祉系の資格を持った人が、プラスαとして音楽療法士の資格を取得してバイト的に活動しているケースが多いです。

作業療法士や理学療法士などの医療系のスタッフが音楽療法士を取得するケースもあります。

また、ピアノ講師のかたわら、ボランティア的に活動をしている人もいます。

残念ながら、2足のわらじの人が多く、音楽療法士はサブ的な仕事となっているケースが多いのが今の状況です。

年収は平均300万円程度といったところです。

しかし、将来性はあると言えます。

まだまだ認知度が低い仕事ですが、前述のように日本はあと少しで超高齢化社会を迎えます。
認知症に音楽療法の効果があることは既に判っているので、今後は医療機関でも福祉施設でも、需要が増えるだろうと言われています。

また、発達障がいを抱えた子どもも増えています。
高齢出産が増えていることも一因かもしれませんが、発達障がいを診察できる専門家が増えて診断力が上がってきたため、軽いうちに発見できるようになっていることで増えていると考えられています。

発達障がいを持つ子どもたちの親の会やサポート機関などで、ボランティアなどで音楽療法を行っているケースが多いのですが、今後は公的な教育機関でも音楽療法士の需要は増えることが予測できます。

今後は国家資格となって、この資格一本でも充分に生活ができるようになるだろうと考えられています。

日本の音楽療法士の待遇や認知度、活躍の場がアメリカ並みになるのも、そう遠い日ではないでしょう。

大変だと感じる時と、やりがいを感じる時

どんな職業でも、大変なことの1つや2つは絶対にあります。
音楽療法士はどのようなことが、大変だと感じているのでしょうか?

よく聞く声は、他のスタッフと相談して音楽療法のプログラムを進めていくのですが、自分の思い描いていた通りにはなかなか進めることができない、計画通りには行かないということです。

新人の頃はそのことで落ち込むこともあった、という声をしばしば聞きます。
しかし、次第に臨機応変に対応できるようになるので、過剰な心配はしないようにして下さいね。

また、看護師や他の医療スタッフと比べると、患者さんの病状や気持ちを理解するスキルが乏しいと感じて落ち込むこともあるようです。
その辺は勉強するしかないかもしれません。

しかし逆に、医療知識に長けていないことで、違った視点から患者さんや障害を抱えた人を見ることができるというメリットもあります。
看護師から「ああ、そういう考え方もあるね」「そういう見方もできるね」と言われることもあります。

自分の足りない所ばかり気にして落ち込んでばかりいると、ますますデメリットになってしまうかもしれません。
デメリットをメリットに変えるのは自分自身です。

やりがいを感じるエピソードは数多くあります。
言葉を発しなかった子が声を出して歌った、感情を出すことが苦手な子が音楽を聴いて泣いていた、機嫌の悪かった人が機嫌良く歌を歌いながら手遊びをしていたなどと、音楽の持つ力を再認識することは多々あるようです。

このようなことがあると、つらいことや大変なこともどこかに飛んで行ってしまいます。
やりがいを感じる瞬間です。

最後に

音楽療法士は、音楽が好きで人と接するのが好きで人を救う仕事がしたい、と思っている人に向いている将来性のある仕事です。

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