知識が広がる!国立近現代建築資料館の魅力とは?

都内の知識が広がる観光スポットで今、注目を集める国立近現代建築資料館は、主に日本の近現代建築に関する資料の劣化や海外流出を防ぐことを目的にして設立されました。

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文化庁国立近現代建築資料館を知る

By Mr.Asylum (Own work) [CC BY-SA 4.0], via Wikimedia Commons

着工は2012(平成24)年、翌年5月に都内の文京区湯島4丁目に開館しました。

各国の大使館や多くの学校の関連施設、大型ホテルなどを手掛けた「世界のタンゲ」と今でも国際的に高評価を得る丹下健三によって作られた国立代々木競技場の設計図はハーバード大学が所有しています。

そんな背景の中で、戦前に戦火焼失した資料や建物の老朽化をうけ、日本が誇る文化芸術の継承と重要記録を保存するためのアーカイブ構築が必要とされました。

学術的、且つ芸術的に価値が高い日本の近代建築に関わる歴史を未来に繋げるために、文化芸術振興基本法に基づいた文化事業が開設され、国立近現代建築資料館がオープンしました。

建物は、国の重要文化財に指定されている「都立旧岩崎邸庭園」に隣接しています。

名誉館長は、東京大学名誉教授の安藤忠雄です。安藤忠雄は国内外の建築に関わる数々の有名な受賞歴があり、斬新なデザインの「大阪府立近つ飛鳥博物館」や「淡路夢舞台」、新旧世界の建築が魅力的な「国際子ども図書館」の増築など数々の作品を残しています。

国立近現代建築資料館は、旧来の建築基準法で建てられた建物を改修しての利用のため、バリアフリー対応になっていませんのでご注意ください。

車椅子でお越しの際には、前もって連絡されることをおすすめします。

また、20名以上のグループで来館される場合も、事務局へ連絡してくださいとのことです。

日本を代表する建築家について学ぶ

国立近現代建築資料館では、一部の収蔵資料のデジタルデータを見ることができます。

利用希望の場合は、事前予約が必要とされていますので、インターネットで内容を確認されて申し込まれてください。

国立近現代建築資料館のデジタルデータでは、モダニズム建築で知られる坂倉準三、吉阪隆正+U研究室、大髙正人といった著名な建築家の人たちの資料を閲覧できます。

坂倉準三は、東京大学の前身である東京帝国大学文学部美学美術史学科美術史を卒業後、単身でフランスへ渡り、パリ工業大学で学びました。

1937(昭和12)年のパリ万国博覧会では、日本パピリオンの設計を手掛け日本特有の風情があるなまこ壁を彷彿させるデザインと現代を融合させました。

18世紀半ばにフランスをはじめ欧米諸国の東洋趣味に代表されるジャポニズムやシノワズリ文化の再来は、現地でも高い評価を受けました。

現存する代表的なものに、DOCOMOMO JAPANにも選定された日本の近代建築の魁のひとつとも称される神奈川県立近代美術館の鎌倉館本館があります。

また、岡本太郎記念館、名古屋近鉄ビル、小田急百貨店本店など多くの作品があります。

吉阪隆正は、1917(大正6)年に現在の都内の文京区にあたる小石川区竹早町で生まれました。

早稲田大学理工学部建築学科を卒業後、同大学の大学院の修士課程を修了しのちに渡仏しました。

パリでは「近代建築の三大巨匠」といわれるほど業界では絶対的な知名度を誇るル・コルビュジエのアトリエに勤務しました。

代表的な作品は、2年に1一度行なわれる世界でも有数の国際美術展覧会「ヴェネツィア・ビエンナーレ」で日本館を手掛けました。

また、「学校法人アテネ・フランセ」や長野県の安曇野にある「涸沢ヒュッテ」などの建築物は、西欧の香りがします。

企画展と都立旧岩崎邸庭園を楽しむ

国立近現代建築資料館の企画展では、2016(平成28)年10月から翌年2月にかけて「建築と社会を結ぶ~大髙正人の方法」が開催されました。

大髙正人は、日本を代表する建築家であり都市計画家のひとりといわれています。

大髙正人の主な作品は、原爆スラム解消を目的とした「広島基町再開発」、高度経済成長のまっただ中の時期に開催された1970(昭和45)年の「日本万国博覧会」のゲートです。

もっとも新しいものでは、1985(昭和60)年の「神奈川県立近代美術館別館」が挙げられます。

年間を通じて企画展が開催されていますので、お見逃しなく。

都内各地からのアクセスは、「東京メトロ」に乗って千代田線では「湯島駅」下車徒歩8分、銀座線で「上野広小路駅」から徒歩10分です。

JR東日本・山手線で「御徒町駅」下車徒歩10分、「大江戸線」だと「上野御徒町駅」から徒歩10分です。

なお、国立近現代建築資料館へお越しの際は、湯島地方合同庁舎正門守衛室にて入館登録が必要となります。

開館時間は10時~16時30分となっていて、入場料は無料です。

土日と祝日は都立旧岩崎邸庭園を通っていきますので、入園料として一般料金の400円が掛かります。

また、企画展での展示物の入れ替え作業のため、臨時休館の日もありますので来館の際はホームページなどでご確認ください。

都立旧岩崎邸庭園では、建物だけでなく桜や銀杏、紅葉といった季節の草花を観賞でき、施設の中にはビリヤードテーブルや甘味処、売店もありますので機会があれば利用されるのも良いでしょう。

最後に

知識が広がると共に文化的価値にも触れることができる都内の注目スポット、国立近現代建築資料館への来館をおすすめします。

国立近現代建築資料館

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更新日:

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