資格の取得を考えるなら、将来性と安定性のある収入が実現する資格を選ぶことが肝心です。
現在は資格の数が膨大に増えているので、これから取得を目指すとしても、どれを選べば良いか悩みがちです。
ただ、将来性や安定性があって役立つ資格と、そうでないものには見極めるポイントがあるので、要点を抑えて絞り込むことがおすすめです。
将来性や安定性がある役立つ資格とは?
例えば、片手間で学ぶことが出来て、誰でも簡単に取得出来る資格は、将来性において不安があるのが事実です。
誰でも取得が簡単ということは、つまり、ライバルの数が多いことを意味しますし、今後も有資格者が増える可能性があると考えられます。
一方、取得のハードルが高く合格率が低い資格は、将来性に加えて安定性があるといえます。
勿論、その資格を必要とする仕事がある、将来性も間違いなし、といった前提条件は不可欠ですが、少なくとも一般的な資格よりは将来性があります。
本業ではなく副業として資格を活かしたい場合は、片手間で取得出来るものでも将来性のある資格に変わると考えられます。
しかし、着実に収入が得られる安定性を重視するなら、取得を目指す資格を一本化して、将来性重視で選ぶことが欠かせません。
将来性を基本に、収入の安定性を求める時は、数十年後にも資格が役立つことがイメージ出来て、ほぼ間違いなく必要とされる仕事に就ける、と確信が持てる点が重要となります。
電気主任技術者(電験)
電気の工事資格は専門性の高さが求められますし、今後は人材の不足が懸念されるので、反対に将来性や安定性に期待感があります。
中でも電験は年齢を重ねても仕事に就けるので、長く働き続けられる、という収入の安定性に結び付きます。
特に第三種電気主任技術者(電験三種)は高電圧が取り扱える国家資格なので、必要とされる専門性が高く、難易度の高さで知られているのが特徴です。
高電圧を取り扱うので安全面のリスクは少なからずありますが、それに見合うだけの収入に期待することが出来ます。
資格の合格率は1桁台の5%前後なので、その数字から如何に取得が難しいかが分かるでしょう。
学習期間の目安は6ヶ月以上とされていますが、求められる知識量の多さによって、一度で合格出来る人は非常に限られます。
ところが、合格までの苦労は資格の取得が実現すると一転して、仕事や将来性に恵まれる安定性に変化します。
独立の実現は難しいものの、転職や就職が有利になりますし、社会的に役立てるので、取得を検討するだけの価値が備わる将来性のある資格です。
土地家屋調査士
住宅の登記が行える土地家屋調査士も国家資格です。
土地家屋調査士はやや将来性は下がりますが、独学でも学ぶことが出来ますから、普段の生活が忙しい人でも取得出来る可能性があります。
独立性はありますし、平均年収の増加が狙えるので、夢のある選択肢と考えることが出来ます。
中小企業診断士
中小企業の経営が支えられる中小企業診断士も国家資格です。
中小企業診断士はその難しさ故に、合格後のメリットが増加する点が魅力的です。
学習期間は2年以上を必要としながら、合格率5%以下と非常に高難度であることが分かります。
それでも、将来性は最高レベルですし、転職と就職に関するお役立ち度はトップクラスなので、取得を目指すだけのうまみがあるのは間違いありません。
大企業に就職する道が開けたり、何より中小企業診断士の肩書が得られますから、キャリアアップに役立つ可能性に繋がるのも魅力となるでしょう。
最後に
高難易度の資格を目指すのであれば、早めに挑戦の意思を確認して、計画的に取得を目指すことがポイントとなります。
将来性、あるいは安定性を重視する場合、収入の増加には必ず専門性が欠かせなくなるので、必然的に知識を詰め込む必要性が高まります。
新しいことを覚えるには集中力が不可欠ですから、年齢を重ねる程不利になる傾向があります。
専門的な知識は一定期間で集中的に取り組んで覚えてしまえば、高齢になってからも、身につけた技術として活かすことが可能です。
高難度の専門資格の取得を目指す時は、思い立ってから間を開けずに取り組みを始めると良いでしょう。
人生の選択肢や仕事に関する就職の自由度は、年齢と共に次第に減って少なくなるのが現実です。
未来に選択肢を残し、将来性を確保する為には、道を切り開く力を得る必要があります。
人は年をとると難しい挑戦が困難になるので、将来性が欲しいのであれば、早期に選択肢をリストアップして絞り込み、選択の決断を行うことが大切です。
将来性のある資格には、40代や50代になってからも取得が目指せたり、男性や女性に特化したものも存在しています。
取得は出来るだけ早く済ませるのが理想的ですが、決して遅過ぎるということはないので、何時でも諦めない気持ちがチャンスに変わります。