いまさら聞けない年金入門|遺族年金の仕組み

遺族年金は、生計を1つにしていた家族が死亡した場合、遺族に支給されるものます。65歳を超える必要はありません。

遺族基礎年金と遺族厚生年金の2種類があり、公務員を対象にした共済年金が、2015年から厚生年金に一本化されることになったため、遺族年金についても同等の扱いとなります。

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遺族基礎年金の仕組みについて

遺族年金は、国民年金と厚生年金で扱いが大きく違います。厚生年金で非常に手厚く、国民年金だけの場合、いざという時のために、自分でカバーしていかなくてはならないでしょう。

遺族基礎年金は、子のある妻か夫が受給対象となります。子が18歳を超えない期間、一定額が支払われますが、18歳を超えると支給が止まります。子の無い人には支給されないので、子育て支援の意味合いが強くなります。

該当する場合、年毎に基本額(平成29年度で779,300円)+子の加算金が人数に応じて支払われます。子ども1~2人の場合、平成29年度で一人当たり224,300円、3人以上の場合は平成29年度で一人当たり74,800円が支給されました。

子が無い人だと、保険料が掛け捨てになる事を防ぐため、寡婦保険か死亡一時金のどちらかを受給できます。

寡婦保険とは、残された子どものいない妻が受け取れるもので、夫が受け取るはずだった額の3/4を支給されます。ただし25年保険料を納めている必要があり、受け取れる期間は妻が60歳から65歳までの間だけです。

遺族厚生年金の仕組みについて

遺族厚生年金は、生計を1つしてきた家族が亡くなった場合に、遺族が受け取れるお金です。

受給権利は、妻または子、55歳以上の夫、55歳以上の父母、18歳未満の孫の順になっており、受給者の年収が850万円未満であることなどが要件となります。

厚生老齢年金として受け取っていた場合、夫が先立つことで、残された妻に厚生遺族年金と名を変えて支払われることになるのです。

遺族厚生年金は終身なので、子が18歳を超えても、支給が止まる事はありませんが、遺族基礎年金の支給は止まります。

すると自身の老齢年金の支給までの間に、手当が薄くなるため、この間に中高齢寡婦加算という追加支給の制度があります。40歳以上で子が無いか、40歳以上で子が18歳以上の人が対象です。

中高齢寡婦加算は、1年間につき594,200円となっています。遺族厚生年金の支給額の算出は、非常に複雑ですが、受給者の3/4程度になります。

夫の死亡時30歳未満だった妻が受け取る場合には、夫の死亡か、子どもが18歳になってから5年経過すると、支給が停止することに注意が必要です。

遺族年金の資格が失効する場合

遺族年金では、一定の要件で受給資格を失効することがあります。本人が死亡した時は当然ですが、離縁により死亡者との親族関係が終了した場合や、婚姻した場合などで、欠格となります。

一旦欠格すると、婚姻関係を元に戻しても権利を取り戻すことはできません。

このため、新しい結婚の予定があったとしても、子どもが18歳までは遺族年金がもらえることから、結婚の届け出をせず、籍を入れないといった方法を採る人が多く見られます。

また、基礎年金では子が全員欠格になった場合には、親も欠格になります。子が死亡した場合や結婚した時、離縁により被保険者の子でなくなった場合や、生計を1つにすることが無くなった場合などがこれに当たります。

近年増えているのが、熟年結婚です。若者の結婚離れをしり目に、配偶者に先立たれた老齢カップルが、増えている現状があります。

これまで夫の厚生遺族年金を貰っている人の場合、新たに婚姻をすると、当然ながら支給はストップします。元夫が長く勤めてきた人だった場合、かなり高額であることも珍しくないため、収入が減ってしまう恐れがあります。

夫が妻の遺族年金を受け取れる場合

夫が妻の遺族年金を受け取れるのは、基礎遺族年金に加入していて、子どもが18歳未満の場合です。かつては妻だけに受給資格がありました。しかしこれが不平等ということで、夫にも権利が見つめられるようになったのです。

また妻を亡くした夫が、妻の遺族厚生年金を貰えるのは、夫が55歳以上の場合に限られています。これより若い場合は、自分で働いてなんとかできるだろうという、判断があるものと推測されます。

夫が定年まで働いた場合、妻の遺族年金を受け取るより、自分の老齢厚生年金を受け取った方が額が大きくなるケースが殆どなので、妻の遺族年金を受給する人はあまり多くないのが実態です。

妻が専業主婦だった場合でも、子が18歳未満であれば、基礎遺族年金を受給できます。ただし夫の年収が850万円をこえた時点で、支給は停止されます。

これらの遺族年金は、全て申請しなければ受給することができません。知らないで損をしている人は、大勢いるものと推測されます。

急に家族を亡くすと、悲しみに見舞われ、経済的な問題にも正しく対処できなくなることがあります。日ごろから知識を得ておけば、いざという時に慌てないで済むでしょう。

最後に

遺族年金は、生計を1つにする家族が亡くなった場合に、残された遺族に支給されるお金です。

請求しないと、全く払われることは無いため、前もって仕組みについて理解を深め、しっかりと知識を得ておくことが大切でしょう。

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