猫・犬ともに年に一回の予防注射は必ず受けて!

日本には狂犬病予防法という法律が存在しているため、犬は年に一度の予防注射を受ける必要があるという認識は広くありますが、猫には予防注射に関する法律が定められていないので注射しなくても良いと思われがちです。

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なぜ予防注射が必要?

犬や猫といった身近なペットたちは、人間と同様に病気になることがあります。そして、その病気の中には人間にも感染する病気もあるのです。
ペットから人間に感染する可能性のある病気を「ズーノーシス」と言いますが、人間がズーノーシスになってしまうと命に係わることもあるので、ペットの予防注射を定期的に行って、ペットと人間の命を護ることはとても大事なことになります。

法律で定められている

犬だけに法律が定められてる理由は、法律の名称にもなっている狂犬病にあります。
狂犬病は、狂犬病ウイルスが原因の病気で、狂犬病ウイルスを持っている生物の唾液から感染するといわれていますが、飛沫感染や角膜移植手術の際に感染した事例もあります。
犬からの感染では唾液感染が一般的で、噛み付かれたり舐められたりすることで感染します。また、引っかかれることで感染する場合もあります。

人間が感染した場合には、潜伏期間を経て発症し、死亡に至ります。
潜伏期間は最短で10日、最長で6年以上ですが、通常は2週間から8週間です。現れる症状は頭痛・発熱・呼吸や嚥下障害・感染部分の知覚異常・昏睡で、最終的には呼吸麻痺が起きるために感染後の死亡率が100%になっているのです。

日本では1957年から今まで発症した人がいないため、世界的にみても狂犬病の予防注射が適切に行われている国とされます。海外では現代にも感染報告がされていますが、日本は何十年も感染者がいないから予防注射を怠って良いということではないです。

狂犬病は犬だけではない

その理由は、狂犬病ウイルスは犬だけが持つウイルスではないからです。
犬の他に、コウモリ・アライグマ・スカンク・ネコ科動物・イヌ科動物が持っていることがあるため、これら動物が出現する地域のペットほど、狂犬病の予防注射をちゃんと行うことが求められます。

犬に対する予防注射には狂犬病の他に、イヌジステンバー・イヌ伝染性肝炎・イヌパラインフルエンザ・イヌアデノウイルス2型感染症・イヌレプトスピラ症・イヌコロナウイルス感染症・イヌパルボウイルス感染症もあります。
狂犬病以外は必ず行うべきことではなく、行うか行わないかは飼い主さんの任意になりますが、海外に行く機会が多い場合は医師と相談した上で、任意の予防注射も行うと良いです。

猫にも予防注射を

猫は必ず行わなければならない予防注射はないのですが、毎年一回は行うことが勧められています。
任意で行える予防注射には、ネコクラミジア症・ネコウイルス性鼻気管炎・ネコ免疫不全ウイルス感染症・ネコカリシウイルス感染症・ネコ白血球ウイルス感染症・ネコ汎白血球減少症があり、予防注射をした猫の方が感染率が下がったことが明らかになっています。

猫を外に出してあげる習慣がある場合は感染症に注意で、感染経路の多くはゴミ・野生動物・虫などにあります。屋外に出す習慣がある飼い猫ほど、予防注射を行っておくと病気リスクが軽減されます。

予防注射の前は必ず診察を

ペットの予防注射を行う際は、健康状態・今後の予定・アレルギー反応・妊娠・生後の期間が行える基準を満たしていないと行うことができないので、行う前には必ず診察や検査をします。

健康状態は良好であることが必須条件で、妊娠中も負担となるため避けた方が良いです。今後の予定では、お出かけ・入浴・トリミングといた、特別な予定がワクチン接種後の一週間以内にない方が、ペットの心身に負担がかからないとされます。
アレルギー反応というのは、以前に接種したことがあるワクチンで何かしらの症状が現れたことがあるか、ということです。もしある場合は、診察の段階で獣医さんに伝えておくと安全です。

予防注射の回数

犬と猫のワクチン接種プログラムでは、四回の接種を行いますが、犬と猫で期間が異なります。
犬の一回目は生後から6週間~8週間後に行い、二回目は一回目から3週間~4週間後に行います。三回目からは、前回の接種から一年後ごとに予防注射をします。

猫の一回目は生後8週間~9週間後に行い、二回目は一回目から2週間~4週間後に接種します。三回目以降は犬と同じで、前回から一年後に行います。

両者とも一回目が生まれてすぐでない理由は、母子免疫にあります。
母子免疫とは初乳を飲むことで、子どもに受け継がれる母体の抗体のことで、これがないと正常な免疫力を構成することができなくなります。そのため、産まれた子どもには必ず初乳を飲ませることがいわれているのです。

この母体免疫が消滅する前にワクチン接種を行ってしまうと、ワクチンの意味が無くなります。
母体免疫によって、子どもの体内が病原微生物を認識できるようになっていないとワクチンを入れても抗体が作られないので、母体免疫が役目を終えて消滅してから
ワクチン接種をするために、一回目の期間が誕生からしばらく経ってからになっているのです。

最後に

ペットの一年に一回の予防注射及び予防接種(ワクチン接種)は、接種を受けるペットだけでなく周りの人間を病気から護ることができます。接種の際は獣医さんによる診察・検査と、獣医さんと飼い主さんの相談をちゃんとしてから適切な接種を行うことが大切です。

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