ピットはどんなゲーム?
ピットは農産物や鉱物などの商品を立ち会い取引する場面がモチーフになっているカードゲームです。
カードには価値の違う数種類の商品が描かれており、プレイヤーはこれらの商品を落札して買い占めることで勝利者となります。
ピットは罠を意味しています。
お邪魔となるカードをうまく他のプレイヤーに渡しつつ、自分の手を伸ばす必要があります。
非常にテンポの速いカードゲームで、アメリカのパーカー・ブラザーズによって発明され、1904年に最初に発売されました。
プレイ時間は1ラウンドに付き平均10分程度と大変短く、一般に3ラウンド以上で行われます。
ピットの使用カードについて
ピットは8種類の商品が書かれたカードが各9枚ずつあり、それぞれ50、55、65、70、75、80、85、100の得点が書かれています。
時代とともに選ばれる商品のバリエーションが変わっており、古典的なバージョンでは亜麻、干し草、カラスムギ、ライ麦、トウモロコシ、大麦、小麦の7種類が使われていました。
近年で最もポピュラーなのは、大麦、トウモロコシ、コーヒー豆、オレンジ、カラスムギ、大豆、砂糖、小麦が使われています。
これらの取引商品を表すカードの他に、特別な働きをするカードが2枚追加されます。
牛と熊や、番犬と農夫などの組み合わせで追加されます。
商品のカードにはそれぞれ価値を示す数字が書かれています。
例えば50と書かれたカードを9枚集めて買い占めた場合は450点が獲得できますが、牛のカードを持っていれば更に倍の得点を得ることが出来ます。
熊のカードは逆にお邪魔カードで、最後まで持っていた人はマイナス20ポイントとなってしまいます。
牛のカードを持っていたのに、他の人に先に上がられるとマイナス20ポイントとなります。
ピットの遊び方
ゲームは3~8人で遊ぶことが出来ますが、プレイヤー人数と同じ種類数のカードを使いますので、予めどのカードを使用するかを事前に決めておきましょう。
例えば4人で遊ぶなら4種類のカードを選びます。
これに特別カード2枚を入れてシャッフルし、各プレイヤーに配ります。
全員が9枚ずつ手札を持つことになりますが、2人で遊ぶ場合は10枚ずつになります。
ゲームがスタートすると、プレイヤーは自由に1~4枚までのカードを他の人と交換し始めます。
ターンという概念はなく、「誰か3枚交換しませんかー」「2枚交換する人ー」などと叫びながら、さながら立ち会い取引の現場のような状態が演出されます。
誰かが9枚同じ商品を揃えて買占めに成功すると取引は終了します。
そのプレイヤーは「〇〇を買い占めた」と宣言して、商品カードに書かれた数字の分だけ得点を獲得します。
プレイヤー全員の得点が計算されて1ラウンドが終了します。
中央にベルが置かれ、それを鳴らして取引を終結させるバージョンもあります。
牛のカードは、ワイルドカードと見なされ、他の9枚のカードと同じものと見なして使うことが出来ます。
手早く取引を進めながらも自分のところに熊のカードを残さないようにしなければなりません。
牛のカードを持ったまま負けてしまうとダメージを食らうので注意しましょう。
ピットの魅力
ピットは長い間愛されてきた伝統的なカードゲームで、いろいろなバージョンが出ています。
2004年には最初の発売から100周年になるのを記念して、「100周年記念バージョン」がリリースされました。
扱われている商品もより現代的になっており、ココア豆、白金、金、牛、石油、米、銀、ガスの8種類で構成されています。
実際の立ち会い取引のような活気ある盛り上がりが楽しく、わいわいとプレイすることが出来ます。
大変スピーディにゲームが展開するため、短時間で遊べることも魅力の一つです。
プレイヤーはなるべく高得点の商品を狙いながらも、みんなの思惑が被ると商品が出回らないため、プレイヤー同士の腹の探り合いも必要になってきます。
お邪魔カードをひっそりと他のプレイヤーに渡したいところですが、スピーディかつ誰がどんな取引をしているのか分からないため、追い払ったはずのお邪魔カードが再び手にもどってくることも珍しくありません。
何枚ずつトレードするのかも頭を使うところで、せっかく牛カードを持っていても、誰かに先に上がられたら困るので悩みどころです。
安い商品で先に上がることを目指すか、じっくり高い商品を買い占めるのかプレイヤーの思惑が入り乱れます。
ルールによってはラウンドの数で勝負する方法や、先に最初に500点に到達したプレイヤーを勝ちとする方法もあり、遊ぶ人たちで自由にルールを設定しても良いでしょう。
他ではあまり類を見ない同時進行型のピットは大変オリジナリティに溢れたカードゲームです。
長い間多くの人々に愛されてきた傑作ゲームを是非1度体験してみて下さい。
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