プロ野球・不滅の記録は?|シーズン最多登板

プロ野球でのシーズン最多登板記録を見ていくと、70試合以上投げた選手は延べ52人います。

そのほとんどは、21世紀に入ってからの記録ですが、中には1950年代60年代という記録もあります。

昔の選手は、先発を務め、他にリリーフもこなさないといけないような状態であり、その分登板回数は増えていきました。

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プロ野球!不滅の記録

昔と今とでシーズン最多登板の重みが違う

例えば、稲尾和久さんは78試合登板を果たしましたが、これは現在のパリーグ記録となっています。

78試合登板をした時は、30試合先発し、25試合完投、404イニングを投げています。
1959年には75試合登板し、30試合先発し、23試合完投402イニングという結果を残しており、70試合登板している4回とも、400イニング近く投げています。

神様、仏様、稲尾様という言葉があるように、どんな場面でも、稲尾ならなんとかしてくれるという期待感がその数字にも出ています。

そして、もっと投げているのが、朝日軍の林安夫さんです。

71試合の登板で、51試合の先発、44試合の完投を果たし、541イニングをマークしました。
これは投球回数の歴代1位記録となっています。

林さんは、たった2年しかプロ野球では投げておらず、すぐに戦争に召集され、戦死をしたと言われています。

多く登板することが現代のプロ野球にとって、酷使であると言われていますが、さらに厳しいことを昔のプロ野球では強いられていたのも事実です。

昔のシーズン最多登板、そして、現在のシーズン最多登板では、その重みも内容もまったく異なっており、投手の分業制がいかに進んでいるか、こうした数値を見るだけでもわかります。

プロ野球のシーズン最多登板は久保田智之選手が樹立

プロ野球のシーズン最多登板において、80試合以上投げているのはたった2人しかいません。

しかも、90試合投げているのは、その中でもたった1人です。
それが阪神タイガースに所属していた久保田智之さんです。

久保田さんは、2003年に阪神に入団すると、当初は先発として18年ぶりの優勝に向けてまい進する阪神を支えました。

翌年も先発として活躍しましたが、アテネオリンピックの影響で、抑えに回ることになり、抑えとしての活躍が目立ちました。

久保田智之さんが90試合の登板を果たすのは抑えからセットアッパーに移行した時、2007年のことです。

2007年は、先発投手陣が芳しくなかったこともあり、登板機会が非常に多く、ホールド数は46、救援勝利は9となり、最優秀中継ぎのタイトルを獲得することになりました。

翌年も、69試合投げた久保田さんでしたが、この時から故障が相次ぎ、往年の速球を投げることができなくなり、若くして引退となりました。

80試合の登板を記録したのが藤川球児さんです。
久保田さんが抑えをしていた頃、藤川さんはセットアッパーを担っており、46ホールドをマークしました。

その役割は、久保田さんの時と変わらず、藤川さんと久保田さんの役割を入れ替えただけで、その中身もほとんど同じなのが特徴です。

久保田さんと違い、藤川さんは長く一線で活躍し、メジャーリーグ、四国アイランドリーグを経て阪神に復帰し、今も現役として活躍しています。

いかにダメージを残さないか、登板回数の多い選手に課せられた課題であり、その克服は難しいものがあります。

登板回数の多さは反動を生みやすい

シーズン記録歴代3位は、79試合の登板となっており、2人います。

1人目は久保裕也さんです。
久保さんは、元々先発として活躍していましたが、配置転換により2005年から中継ぎに回り、2007年に再び先発に再転向となるなど、なかなか起用法が定まりませんでしたが、2010年突如として活躍し、79試合登板を達成し、翌年は抑えとして20セーブをマークするなど、67試合に登板を果たしました。

しかし、ケガに泣かされ、手術を繰り返し、巨人を戦力外となると、その後もなかなか復帰できず、今に至ります。

もう1人の79試合登板経験者である浅尾拓也さんもその1人です。
2008年から中継ぎ投手として活躍すると、2009年には先発7試合を含めて67試合、2010年には72試合、2011年に79試合に登板し、3年間で200試合以上の登板を果たすなど、ハイペースで登板しました。

しかし、段々とケガに泣かされていき、2016年はプロ入り後初めて一軍の登板がありませんでした。

今までに402試合登板していますが、2009年から11年までで半数以上を投げていることからも登板の多さがわかります。

歴代の登板回数を見ると、現役では岩瀬仁紀さんの904登板が歴代3位となっており、あと46登板で歴代1位となりますが、そこに続く投手は五十嵐亮太投手の708登板、アメリカでの成績を入れると791登板となっており、その後は山口鉄也投手の624登板となっており、長続きさせることがいかに難しいかがわかります。

登板回数の多さを維持することは、かなりのリスクを生むことになることが明らかです。

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