プロ野球・不滅の記録は?|シーズン最多投球回

プロ野球の長い歴史の中で、今なお破られることがない記録というのは、多数ありますが、シーズン最多投球回というのも、そのひとつとなります。

どのようなスポーツでも言えることですが、創世記の頃というのは、選手間の実力差が大きいだけに、特定の選手の能力が突出しやすく、それらの選手が記録を残して、後世まで語り継がれるということは少なくありません。

競技として成熟をしていくごとに、選手間の実力差が縮まることになるので、一人の選手が頭一つ飛び抜けた成績を残すということは、難しくなってきてしまいます。

また、スポーツ科学というのも、時間がたつごとに発達してきますから、無理をしなければ更新をすることができないという記録も、更新をすることが難しくなってしまいます。

陸上競技のようなものであれば、タイムを競うのもひとつの目的であるため、時間がたつごとに、よりタイムを縮めやすい環境が整ってきますが、プロ野球の場合には、勝利をすることが目的で、ありそれに付随する記録というのは、あくまでもおまけにしか過ぎません。

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プロ野球!不滅の記録

シーズン最多投球回は不滅の大記録のひとつ

シーズン最多投球回を更新するために、投げまくるというのは非現実的なことですし、現代野球でそれをしようとすれば、疲労が溜まって滅多打ちを食らってしまい、チーム全体の成績が悪くなることが考えられてしまいます。

よしんば、十分な活躍を見込むことができるにしても、そのような起用法をすれば、貴重な選手が潰れてしまうことは目に見えていますから、やはり無理やり記録を更新するということはありえません。

そのため、シーズン最多投球回というのは、不滅の記録の一つになっています。

現代野球の3シーズン分を投げた林安夫

プロ野球のシーズン最多投球回は、戦前に記録された林安夫の、541.1回というものがあります。

現代野球では、1シーズンに200回も投げれば、ほぼ一位になることができるレベルであり、登板過多と言われるほどです。

平均すれば、エースクラスで150から180回程度の投球回となりますから、林安夫は、現代のプロ野球でいれば、3シーズン分に当たる投球回数を、わずか一年の間で達成をしたということになります。

登板数は、71試合で内先発は51試合、完投はなんと44試合という、先発した試合のほとんどは、完投をしたということになります。

勝利数に関しても、32勝をあげ、防御率は1.01と、現代の感覚で言えば信じがたい記録を残したということになります。

もちろん、全てを現代基準で考えることはできませんから、当時だから達成をすることができた記録というのは、留意しておく必要があります。

戦前のプロ野球というのは、まだ始まったばかりで、現代の感覚で言えば初心者レベルの選手というのも、少なくありませんでした。

つまり、プロとアマチュアが試合をするようなものであるため、一部の実力のある選手以外は、林安夫クラスともなれば、赤子の手をひねるようなものであるため、このような成績を残すことができたということになります。

そのような背景があるにしても、これだけの成績を残したというのはまさに超人的としか言う他なく、実際に500回以上の投球回数を残した選手というのは、同じく戦前の名選手であった野口二郎の527.1回しか他にいないため、どれだけ林安夫の記録が、抜きん出ていたのかということがわかります。

記録の更新の可能性は果たしてあるのか

シーズン最多投球回の記録ですが、更新の可能性はあるのかというと、これはほぼないと言えるでしょう。

現代プロ野球の基盤ができて、以降の記録を考慮しても、1961年に権藤博が達成した429.1回が記録となっているだけに、もはや現代では絶対に不可能な記録だといえます。

記録を抜くことだけを考えるのであれば、不可能ではない記録であり、単純に一人の投手に対して、61試合を完投させれば良いということになり、何点とられても27個のアウトを取るまで、一人の選手に任せきるということをすれば、達成はできないわけではありません。

しかし、プロ野球というのは、投球回数を競うゲームではなく、チームとして相手よりも多い得点を競うゲームですから、わざわざ負けるようなこのような行為をするということはありえないため、この方法で記録を達成しようとするのは、非現実的だといえます。

それでは、飛び抜けた実力を持った選手が登場をして、その選手が年間61試合を完投するということなら、あり得るのかというと、可能性としてはないわけではありませんが、スポーツ科学の発展した現代では、仮にそれだけ飛び抜けた選手がいたとしても、当然大事に起用をすることになりますから、無理やり完投をさせるということがなくなるため、どれだけ投げさせることがあったとしても、300回も投げさせることは考えにくいものとなっています。

このように、シーズン最多投球回というのは、理論的には破ることができたとしても、野球というスポーツの目的を考えると現実的ではなく、実力で達成をできる可能性があったとしても、こちらもチーム的な事情で達成をされることはない記録だということがいえます。

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