プロ野球・不滅の記録は?|シーズン最多奪三振

江夏豊は、日本プロ野球史上、伝説的な投手ですが、その残した功績の中で特に大きなものが、シーズン最多奪三振記録です。

年間で401個の奪三振を記録して、これは日本プロ野球だけでなくメジャーリーグをあわせても、トップの世界記録となっています。

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プロ野球!不滅の記録

江夏豊のシーズン最多奪三振は日本プロ野球のみならず世界記録

ただし、黎明期のメジャーリーグでは、513個の三振を記録した選手がいる他、それ以外にも、400個以上の三振を記録した選手は数人いますが、近代野球で見れば、江夏豊が残した401個の三振が世界一となっています。

そして、この記録の更に驚くべきところというのが、入団2年目にして達成をした記録という点にあり、江夏は高卒でプロ野球の世界に飛び込んできたため、高校を卒業してからわずか2年にして、世界一の投手となったということになります。

江夏の才能に関しては、初年度からすでに開花をしていて、一年目は13敗をしてしまうながらも、12勝を挙げ三振に関しても225個を奪っていました。

プロ野球の水に慣れた江夏は、2年目からは快調に飛ばすことになり、2年目のジンクスなどもろともせずに、勝利と三振を積み重ねていったのです。

この影には、投手コーチであり林義一の存在があり、投げ方の癖を矯正され、さらに変化球を教え込まれたことによって、この飛躍に繋がりました。

後年の江夏は、人間関係のトラブルを良く引き起こすという印象を持っている人も少なくないものですが、実は非常に義理堅い人間であり、反りの合わない相手とはとことん合わない一方で、真摯に自分のことを考えてくれる相手に対しては、どこまでもついていくという人物が、本当の姿でした。

シーズン最多奪三振をとる相手を決める

江夏が、シーズン最多奪三振の記録を打ち立てるなど、開幕当初は誰もが予想だにしなかったことですが、序盤から快調に勝利と三振を積み重ねていった結果、シーズンの終盤に差し掛かる頃には、稲尾和久が持つシーズン記録353個が見えてきました。

そこで江夏は、シーズン最多奪三振の記録は、ライバルである王貞治から353個めの三振奪うと宣言をし、見事に王から奪うのですが、これはタイ記録であり新記録にはなりません。

なぜ、このようなことになったのかというと、江夏がシーズン最多奪三振の記録を勘違いをしていて、353個めで記録を更新したと思っていたのです。

このままでは、公言したことを実行することができませんが、江夏の凄いところは、ここから三振をとらずに、王まで打順を回し、再度三振を取るということを実行したことにあります。

三振を取るよりも、打たせてとるほうが簡単だとは言っても、相手のいることであるため、三振をされてしまってはそこで終わってしまいます。

三振をとらずに、更に相手に点数を与えることなく、王まで打順を回し、そこで三振をとってようやく公言を実行するという非常に難しい難題を、江夏はクリアしなければなりませんでした。

それでも江夏は、シーズン最多奪三振は、王から奪うと公言をした以上は、男のプライドにかけて、それを実行することにしたのです。

現役の中で、最も脂乗り切っていた江夏は、この計画を実行に移すことにして、三振をとらずに王まで打順を回すことにしたのです。

シーズン最多奪三振記録に向けてある意味、三振をとらないということが最もハードルの高い試練でした。

公言通りに王貞治から三振を奪う

王まで打順を回す上で、一番大きな問題となったのが、森昌彦と高橋一三に、三振をされないようにするということでした。

森はキャッチャーであり、打撃はそれほど期待をされていない選手であったため、三振をしてしまう恐れがありましたし、高橋一三は、投手であるため、こちらも三振をしてしまう可能性は十分にあります。

並の投手であれば、どうすれば打たれないようにするのかということを考えるところですが、江夏は打たれないのは当たり前、どうやって三振をとらないようにアウトを取るのかと、次元の違うことをしていたのです。

森は、なんとか打たせてとることに成功をしたものの、高橋一三は、2ストライクと追い込んでしまったことで、新記録を狙っている江夏からすれば、逆に追い込まれるような状況となってしまいました。

それでも運を天に任せて投げた緩いカーブを、高橋一三は引っ掛けてくれて、ここでも三振をとらずにアウトを取り、それからは危なげなく、王貞治のところまで打順を回すことに成功をしたのです。

ここで三振を取ることができなければ、今までの苦労も水の泡というところでしたが、この日の江夏は、すべてのバッターを自分の手のひらの上で躍らせることができるぐらいに冴え渡っていたため、あの王貞治でさえも、公言通りに三振に打ち取られてしまい、江夏は見事に、シーズン最多奪三振を成し遂げたのです。

その後、江夏は三振を取るための縛りがなくなったことから、更に奪三振を積み重ねていくことになり、50個近い上乗せをして、最終的には401個のプロ野球史上に燦然と輝く、偉大な記録を打ち立てることになりました。

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