心理職の初の国家資格「公認心理師」とは?

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公認心理師とは?

心理学を専門としている資格として比較的知られているものとしては「臨床心理士」や「産業カウンセラー」が有名です。

ですが、これらの資格が民間資格であるということを知っている人はそれほど多くはありません。

これまで心理学を専門とする国家資格が存在していなかったため、民間資格の中でも非常に大きな活躍をしてきた資格が国家資格に代わる形で信用を集めてきたと言えます。

しかし、この様な状況は適切なものであるとは言えず、国家資格化を望む動きはこれまでも継続的に続けられてきました。

その様な活動も様々な資格制度が乱立する日本の環境下においてはなかなかまとまらなかったというのが現実でしたが、平成27年にようやく話がまとまり、国家資格化の流れが本格的に進むことになりました。

その心理学を専門とする初めての国家資格は「公認心理師」という名称になりました。

公認心理師は名称独占の国家資格であり、今後、心理学を用いた活動を行う専門職としてスタンダードな存在になっていくと考えられています。

公認心理師と臨床心理士は違う資格

臨床心理士の資格を持っている専門家の多くも、必然的にこの資格の取得に向けて活動していくことになると言われています。

よく誤解をされている面がありますが、公認心理師と臨床心理士はイコールの存在ではありません。

そのため、臨床心理士が公認心理師の資格を取得しようとするのであれば、国家試験を受けて合格しなければならないのです。

国家資格化をするに当たり、民間資格を持っているということが国家資格の取得要件となることはありませんので、例外なく国家試験の受験が義務付けられるものであると言えるでしょう。

これは責任を持つ専門家としては当然のことであると言えます。

また、公認心理師の国家試験を受けることが出来るのは、臨床心理士に限定されるものではありません。

公認心理師の試験を受験することが出来る要件には、通常のものに加えて移行措置と呼ばれる手続きが課されることになるのが一般的であると言えます。

詳細についてはまだ不明確な部分もありますが、新しく国家資格が作られるということが現在実際に業務を行っている人材を排除するものではないのです。

ただし一定の資質を確認するために国家試験の受験と合格は必須要件となる点は変わりません。

誰でも簡単に国家資格が取得できるというものになることはないと言えるでしょう。

公認心理師への期待

国家資格が出来ることによって大きく変わるのは、責任と権限のような部分が法的に明確になるという点にあります。

臨床心理士の場合は、これまでもしっかりとした職業倫理を身に付けて活動を継続してきており、特別な法律の規制が無くても一定の資質を維持することが出来ていたと言えます。

しかし法的に責任が明確にならないということは、様々な活動を行う上での足かせとなってきた背景もあります。

例えば医療領域で働く臨床心理士は少なくありませんし、その歴史は非常に長いものがあります。

しかし法的な位置づけが無いということは、医療の世界の中で心理の専門家の立ち位置が無かったということにも関連しているのです。

それでも、これまで仕事をしてくることが出来た背景には、ニーズが存在しているということが挙げられるのです。

健康保険を適用する保険診療において、臨床心理を始めとする心理の専門家が直接的にかかわることはできませんでしたが、国家資格となることによってその位置づけが明確となり、様々な医療活動に参加しやすくなるという流れが生まれることになるのです。

国家資格を持つ専門家の集まりである医療の現場には、国家資格が非常に重要な存在となるのです。

しかし今回、国家資格化されることになる公認心理師は医療専門の資格ではありません。

臨床心理士がそうであったように、公認心理師も医療の他に教育の現場や産業の現場、司法や矯正の世界は勿論、警察や自衛隊に至るまで、様々な場所で働く心理の専門家のための資格になると考えられています。

それぞれの分野で必要となる知識や経験には違いがありますが、基本的な心理学の知識は共通しているものであると言えます。

新しい資格を取得することにより、様々な分野で働く心理学の専門家の足並みをそろえ、より社会に貢献することの出来る人材を育成する方向に進んでいくことが期待されているのです。

公認心理師のメリット

この国家資格化によって恩恵を受けることが出来るのは、心理の専門職本人だけではありません。

心理学を基礎とする様々なサービスを利用する側にとっても、国の認定を持っている専門家を選ぶことが出来るという点において、非常にメリットがあると言えます。

この意味では、広く一般市民に至るまで大きな影響のある資格制度であると言えます。

長年、国家資格が存在していなかったこの分野には、非常に多くの数の民間資格が乱立しており、利用する側の混乱を招いていました。

それが是正されるという意味でも大きな恩恵のあるものです。

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