将来いつか役に立つ!?福祉/介護の資格「点字技能検定」

近年ユニバーサルデザインが広く注目されています。

ユニバーサルデザインのテーマは、すべての人にとって使いやすいことです。もちろん障害がある人にとっても、使用しやすいものでなければなりません。

一般的に障害があると、健常者が普通に使えるものでも、使用できないことが多いです。その差を無くすことが、ユニバーサルデザインの重要な課題といえます。

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これからの待ちづくりにも活かせる資格

点字技能検定の必要性は?社会的な背景

障害と一口にいっても、さまざまな種類があります。

障害の種類や程度によって、生活面における不自由の度合いは、大きく変わることが多いです。その中でも特に不自由が多いと考えられるのは、視覚に関する障害です。

人間は、情報の大部分を目を通して取得します。そのため、視覚が遮断されると、必要な情報の多くを得られずに困ってしまいます。

自宅でも困ることは多いですが、慣れると生活しやすくなります。問題を感じることが多いのは、外出したときです。たとえば歩くだけでも、苦労することが少なくありません。

歩道と車道の区別をするのも、容易ではありませんし、信号の状態を正しく把握するのも難しいです。駅のプラットフォームから落下する事故が起こり、社会問題になったことを知っている人も多いでしょう。

買い物をするときにも、ディスプレイされている商品を見ることができません。飲食店で、メニューの内容を知ることもできないでしょう。

このように、世間はまだユニバーサルデザインを実現できているとはいえません。そのため、障害者の福祉に関する資格が、注目を集め始めています。

その中でも、視覚障害を持つ人の助けになる、点字技能検定は重要といえるでしょう。

点字技能検定はどのような資格試験なの?

点字技能検定は、点字に関する知識やスキルがあることを証明するためのものです。しかし、誰でも受験できるわけではありません。

受験するには、一定の条件を満たしている必要があります。専門の、社会福祉法人で働いている労働者である必要があるのです。また、点字の資料の作成に3年以上携わっている必要もあります。

この条件を満たさない限り、点字技能検定の勉強をしても、受験することはできないので注意してください。

検定の内容は大きく2つに分類されます。

1つ目は学科試験であり、試験時間は2時間です。障害者の福祉に関する内容や、視覚障害者に対する教育などについて問われます。国語の文法や読解力も問われますし、もちろん点字についての問題も多いです。

点字の歴史や表記に関する内容など、学習していないと答えられない問題が目立ちます。問題の形式としては、4つの選択肢から回答を選ぶことになります。

2つ目は実技試験であり、試験時間は2時間半です。この実技試験は、2種類の技能試験で構成されています。文章を点字で表現する技能試験と、点字の誤りを校正する技能試験です。

どちらの技能試験においても、点字を使用している人は、音声データを再生して聞き取ります。学科試験の合格基準は、正解が7割5分以上あることです。技能試験のうち、点字にする方は、20点以下の減点に収まった場合に合格です。

校正の技能試験は、7割5分以上のポイントを指摘する必要があります。さらに40点以下の減点に収まった場合に合格できます。受験会場は、東京や大阪などにあり、毎年11月に実施されます。

取得する意義を知りたい!どのように役立つの?

点字の存在自体は、知っている人が多いでしょう。

切符の販売機や、エレベーターなどに設けられているので、目にする機会は少なくありません。点字を作成するには、専門的な技術が必要になります。その技術があることを証明するための資格として、点字技能検定は欠かすことができません。

この資格を所有していると、視覚障害者に向けた書籍など、点字を使う物の製作に携わることが可能です。

また点字技能検定には、その他にも大きな役割があります。

それは、点字の普及に貢献することです。視覚障害者が暮らしやすい環境を実現するには、今より多くの場所で、点字が使われる必要があります。そのために点字のクオリティを向上させて、普及を促進させることも、点字技能検定の目標の一つなのです。

このような目的もある資格なので、厳しい受験資格が設けられているのも、頷けるのではないでしょうか。

まずは、受験資格を得るためにスケジュールを組んで、長期的な視点を持って必要があります。また点字技能検定は、受験資格が厳しいだけでなく、試験自体も難易度が高いといわれています。

合格率は2割ほどであり、他の資格試験と比べても、難しいことが分かるでしょう。

就職を有利にするために取得するような資格と異なり、点字技能検定は、社会貢献の意味合いが非常に強いものです。受験者には、視覚障害者の生活環境を改善しようとする意欲が求められます。

障害者の差別を解消するための法律が制定されるなど、今後は視覚障害者へのサポートも充実していくと予想されます。

そのときに、大きな役割を果たしたいと考えるなら、資格の取得を目指してみてはいかがでしょうか。

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