ハンガリーは、第一次世界大戦まで広大なオーストリア・ハンガリー帝国領でした。
この地を治めたハプスブルグ家の皇妃エリザベートは、陰鬱なウィーンの宮廷よりも自由で明るいハンガリーを好み、この地を頻繁に訪れました。
エリザベートが好んだブダペストゆかりの場所を、ご案内いたします。
ハンガリーの皇后エリザベートを訪ねて
戴冠式を行なった「マーチャーシュ教会」
後日、ハンガリーの民族衣装風のドレスを着た肖像画で、一躍この教会は有名になりました。教会の聖遺物室には、ハンガリー王冠と笏杖のレプリカと、戴冠式の衣装が展示されています。
「エリザベート橋」
別名、自由橋とも言われています。ハンガリー語を話し、独立運動にも理解を示したかつての皇妃に対する、モニュメントでもあります。
「ハンガリー国立オペラ座劇場」
19世紀の壮麗な装飾を施した建物には、エリザベート専用のボックス席があります。ネオルネッサンス建築の歌劇場は、第2次世界大戦による戦災も受けず、19世紀の建築をそのまま残している貴重な建物です。
「ハンガリー国立博物館」
エリザベートが、ジュネーブで暗殺された時に着用していた衣装が、展示されています。
郊外には、長期滞在した「ゲデレー宮殿」があります。是非、日帰り観光でお楽しみください。
ハンガリーは、夫のフランツ・ヨーゼフ皇帝に、エリザベートが自治権を与えるように提言した事がきっかけで、独立国家になりました。現在、皇妃エリザベートにまつわる名所があるのは、そうした過去の歴史からきているのです。
びっくり!ピリっと辛い、スパイシー
ハンガリー料理の特徴は、
・数種類のパプリカを使う
・サワークリームをよく使う
・香りの良いハーブや香草を使う
です。ではご紹介します。
「ハンガリーグヤーシュ」
牛肉や豚バラ肉と、玉葱・にんじん・じゃがいもなど、根菜類をゆっくりと、赤ワインとパプリカをたっぷり使って煮込む、ハンガリーの定番料理です。
グヤーシュは、スープとして出される事もあります。韓国料理のような、猛烈に辛いパプリカを多量に使用している店もあり、少し注意が必要な料理です。
「ハラースレー」
川魚や鯉などの淡水魚を、辛いパプリカで香辛料を使って煮込んだ料理です。肉の使ったグラーシュよりも、さっぱりした味わいです。
「ホルトバージパラチンタ」
鶏や牛肉を、パプリカやサワークリームを使用したソースと一緒に、柔らかくなるまで煮込こんで、パラチンタ(クレープ)で包んで仕上げる一品です。前菜として出される事も、多い物です。
「パプリカチキン」
鶏肉を、玉葱や人参をニンニクのみじん切りとパプリカパウダー、トマトソースで煮込んだ料理です。スパイスの芳醇な香りが、口いっぱいに広がります。
ハンガリーは、スウィーツ帝国でもあります。パストールと呼ばれる牛乳のパイは、カスタードプリンを固めてタルトのようになったものです。素朴な味わいなので、いくらでも食べられそうです。
クレープ(パラチンタ)に、ジャムやクリームなどかけてデザートとして食べる事もあります。他にも、カフェに行けばたくさんのケーキがあります。
ハンガリー料理は、基本的に辛いパプリカや香辛料をたくさん使うので、最も辛い西洋料理になります。でも日本人の口に合う物が多く、ハンガリーでは食欲不振になる日本人は少ないです。
観光に便利な隣国で乗り換えましょう
日本から直行便はありませんので、周辺国の空港で乗り換えてハンガリーに向かうことになります。所要時間は、約13時間半~15時間ぐらいになります。一番便利なのは、お隣のオーストリア・ウィーンで乗り換えです。
短時間で便数が多く、一番乗り継ぎしやすいです。ブダペスト行きの便数が多く、お値段もリーズナブルなのが、ロシアやポーランドの航空会社です。さらにリーズナブルで多少時間がかかっても良いのなら、中東のエミレーツ航空や東南アジアの航空会社になります。
レアな行き方としては、お隣のウィーンで降りて、陸路列車で行くか、ドナウ川の遊覧船を利用して、ブダペストに入るコースです。川船には、ドナウ川沿いの国を複数またいで遊覧する、クルーズ船もあります。
ご予算と時間に余裕があるのなら、ぜひとも乗船してください。こちらは全行程食事・観光付きの船が多いです。
列車に関しては、昼間の列車・夜行列車ともに、周辺諸国から発着しています。こちらも車窓から観光ができて、ブタペストに入るのは、旅の醍醐味だと思います。特にロシアからの長距離の列車は、座席がゆったりとしたコンパートメント方式で、食堂車はもちろん、1等車はシャワー・トイレ付、バーサロンまであります。
有名なオ、リエント急行ほどゴージャスではありませんが、海外旅行ならではの醍醐味を味わえます。
安い、お手頃、買い物三昧
西ヨーロッパ諸国よりは、確実に物価が安い国になります。他の国々でグルメや買い物を我慢していた人は、少し羽根を伸ばしましょう。ハンガリーでは現在「フォリント」という、オリジナル通貨を使用しています。少し注意が必要なのは、他の周辺国とちがって、1円が小数点以下になることです。
急に札束が増えますので、お金の計算やレートを勘違いないようにしましょう。
ハンガリーの物価の安さは、ヨーロッパで1位2位を争います。だいたいの物価の目安で、雑貨や食料のお値段を掲示します。
・食事昼食(安い食堂)約400円~
・高級レストラン夕食約2000円~
・ミネラルウォーター(500ml)約36円~
・ビール(350ml)約60円
・ハンバーガー約80円
・パン一斤 :約120円
・1L牛乳:約75円
・タクシー初乗り運賃:150円前後
など東南アジア並の物価です。ただし、都心部の有名な高級レストランや、外資系のホテルでのレストラン・カフェは高くなります。
どこへ行ってもそうなんですが、外国人の観光客相手の土産物屋や、ホテルではなんでも物価が高いのです。ついお金を使いすぎないように、気をつけましょう。
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