レジンキャストのガレージキットの特徴は?メリット・デメリットについて

ガレージキットでよく使われる制作方法のレジンキャストについて紹介します。

By Alessio from Brescia, Italy (Silicone two-part mould to cast resin dolls.) [CC BY 2.0], via Wikimedia Commons
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レジンキャストキットとは?

レジンキャストキットとは、合成樹脂を材料とした組み立て模型キットのことです。

合成樹脂としては、一般的には無発砲ウレタン樹脂が用いられます。

この無発砲ウレタン樹脂は、二つの液に分かれた形で売られています。

これらの液を混ぜ合わせてシリコン型に注ぎ込むと、二つの液の化学反応で硬化するので、レジンキャストキットが出来上がります。

シリコン型はあらかじめ作っておいた原型を型取りすることで作ります。

レジンキャストキットはこのような作り方をする組み立て模型のため、大きなメーカーから売られているプラモデルのように大量生産には向きませんが、現在ではシリコンゴムや無発砲ウレタン樹脂が入手しやすくなったため、模型店や小さなメーカー等が組み立て模型を製造して販売しようとするときによく用いられます。

そのため、今日ではレジンキャストキットは、ガレージキットと呼ばれる組み立て模型の代表的な製品となっています。

模型店や小メーカーなどの製造元は、組み立て模型としたいものの原型を作れば、その原型をシリコンゴムで型取りしてレジンキャストキットを複製することができるため、そのお店やメーカーの独自のキャラクターやこだわりのある乗り物類など、大手メーカーがプラモデルで商品化しているもの以外にも様々な製品が販売されています。

かつては無発砲ウレタン樹脂もシリコンゴムも一般向けには入手が困難でしたが、1980年代になると入手しやすくなったため、これらを使ったレジンキャストキットも次第に多く作られるようになり、現在では数多くの製品が販売されています。

レジンキャストのメリット

レジンキャストキットを製造する際に用いるシリコンゴムは柔らかいため、無発砲ウレタン樹脂が硬化した後に型であるシリコンゴムを外す際、多少変形させながら外すことができます。

そのため、原型に細かなモールド表現や、シャープなエッジ、或いは複雑な形状があっても複製を製造することができます。

これに対してプラモデルは金型と呼ばれる金属製の方を用いてプラスチックを成型するため、あまり複雑な形状やシャープな形状、或いは細かなモールドを再現することはできません。

この点が、レジンキャストキットの一番のメリットです。

実際、現在では非常に複雑な製品も数多く販売されています。

レジンキャストキットはまた、プラモデルで用いられている射出成形と呼ばれる製造に比べると、非常に安価な初期費用で製造することもメリットとして考えられます。

なぜならば、初期費用が安いことで小さなメーカーや模型店でもレジンキャストキットを用いた組み立て模型の業界に参入しやすいため、様々な製品が世に出やすいことになるからです。

様々な製品があると、お互いに刺激しあうことでより高品質な製品が生まれやすい風土が形成されるため、組み立て模型を購入しようとする人から見ると、より良い製品が次々と販売されることになるからです。

組み立て模型の主な楽しみは、それを組み立てることと塗装することですが、レジンキャストキットは部品同士の接着や塗装も比較的簡単なので、模型を組み立てる楽しみを十分に味わうこともできます。

また、その製法から部品はすべて中まで無発砲ウレタン樹脂が詰まった状態になるので、ユーザーがいろいろな加工をしながら組み立てることも容易であり、模型製作に慣れた方でも大いに楽しむことができます。

レジンキャストのデメリット

レジンキャストキットは、導入時の初期費用は非常に少なくて済みますが、ランニングコストは比較的高くなるため、プラモデルに比べると製品価格が高くなる傾向にあります。

なぜならば、シリコンゴムを用いた型は、無発泡ウレタン樹脂によって少しずつ浸食されるために、一つの型からは数個から多くても数十個程度の複製しか作ることができません。

従って、頻繁に原型から型取りをする必要があり、その分製造コストが高くなるからです。

レジンキャストキットに使用する無発泡ウレタン樹脂は、二種類の液を混ぜ合わせてから硬化が始まりますが、完全に固まるまでには数時間から場合によっては数日程度の時間を要します。

また、作る工程のほとんどは手作業で行われることが多いので、せっかく良い製品を作ることができても、一度にはあまり数多くの製品を作ることができません。

また、たくさんの種類の製品を製造すると、その分多くの種類の原型やシリコンゴムの型、或いは製造工程などの管理が必要になるため、小さなメーカーや模型店では対応できなくなります。

そのため、欲しい製品が中々手に入らないという事態になることがあります。

硬化前の無発泡ウレタン樹脂をシリコンゴムの型に流し込む際に気泡が発生したり、型の中に空気が残っていたりすると、複製のその部分に穴が開いたり、欠けた状態になります。

また、柔らかいシリコンゴムは、複製を型から抜く際に便利ですが、肝心の複製を作る工程では、その柔らかさのために複製が歪みやすくなります。

従って、製品の品質を維持し歩留まりを上げるためには、熟練した作業者のノウハウが必要であったり、専用の機械を使用する必要があり、製品の価格を上げてしまうことになります。

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-ホビー, 模型

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