成長の手助けができる!保育・教育に携わる資格「臨床発達心理士」

心理系の資格の中でも、発達心理学を専門に扱うのが、臨床発達心理士です。発達心理学は、心と体の成長と発達の過程を、心理学の理論を使って研究する学問です。

以前までは、幼児から成人する前までが発達状態とされていましたが、今では人間の一生に対してを発達と定義しているので、老年期までが対象になります。

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成長のサポート役になれる臨床発達心理士

幼児心理学、児童心理学、青年心理学、老年心理学、と成長の段階で分けられていますが、臨床発達心理士の仕事では、乳児期から青年期までを扱うことが多いです。

臨床発達心理士は、発達という観点から心の問題にアプローチしていくのが特徴です。面接、心理テスト、行動観察などの心理的手法を使い、不登校児やひきこもり問題、発達障害がある子どもに対応していきます。

更年期障害や老年期のうつなどの領域を扱うこともありますが、主に子どもに対して働きかけることが多いです。臨床心理士の資格は、発達心理に関する4団体の、日本発達心理学会、日本教育心理学会、日本感情心理学会、日本コミュニケーション障害学会が連合して作った「臨床発達心理認定運営機構」が認定しています。

資格を取得するには、この機構が実施する試験に合格することが必要です。臨床発達心理士は、受験資格を得るために大学院課程の修了を含むという、難易度が高い条件が必要とされているので、資格を取得するにはかなりの準備が必要です。

1次試験と2次試験があり、1次試験は筆記審査、事例報告書審査、業績審査などで、2次試験は口述審査が行われます。1次試験に合格しないと2次試験を受けることはできません。

試験を受けるための条件が厳しい

臨床発達心理士の資格試験を受けるには、発達心理学隣接諸科学の修了課程を修了していること、機構の指定科目を履修していること、200時間以上の臨床経験があること、などの条件を満たす必要があります。

臨床経験というのは、実際に臨床発達心理学を用いた指導や援助を行っていた経験であって、心の相談員などで働いていたという経験では条件を満たしません。すでに専門の心理カウンセラーとして経験があることが、試験を受けるための条件になります。

合格した後も大変で、5年ごとに資格を更新する必要があり、常に勉強して一定の専門性を身につけておくことが求められます。エキスパートになると、臨床発達心理士スーパーバイザー資格認定の申請をすることが可能です。これは、書類審査だけなので、申請だけで結果がわかります。

合格率は詳しく発表されていませんが、高いレベルの学歴が求められることと、実務経験が求められることから、取得のハードルは高い資格でしょう。臨床発達心理学が勉強できるのは、大学の福祉心理学科や臨床発達心理専攻、発達臨床学科、心理学科、などです。他に関係する学問として、教育学や社会学、リハビリ学や保育、児童学などもあるので、その方面に興味のある人にも向いている可能性があります。

臨床発達心理士と似た資格に、臨床心理士がありますが、こちらは主に成人の心の悩みに対応するのが特徴です。子どもの発達をメインに仕事をしたいのであれば、臨床発達心理士の方が適しているでしょう。

両者は名称が似ているので、混同されることが多いですが、扱う内容も資格を取得するためのプロセスも異なります。

臨床発達心理士はどんな場所で活躍できるのか

臨床発達心理士が活躍できる場所は、対応するライフステージによって異なります。例えば乳幼児期であれば、保育所や幼稚園、子育て支援センターや児童相談所などがあります。学齢期の場合は、特別支援学校や特別支援学級、教育相談や学童保育、適応指導教室などです。

それ以降を扱うことは少なめですが、成人や老年期であれば、障害者施設や作業所、老人ホームや老人福祉施設などで働くこともあります。生涯発達であれば、母子生活支援施設や発達クリニック、障害者職業センターなどがあります。

求められている場所は多く、地域に根ざした支援を行うのが特徴です。クリニックや専門機関はもちろん、幼稚園や小学校、中学、高校、などにも支援することがあります。また、高齢化に伴い、社会福祉施設からの需要も増えています。

どこかに所属することもありますし、引きこもりなどで悩んでいる家庭へ訪問するなど、仕事のやり方は一つに決められているわけではありません。 臨床発達心理士は、発達障害を扱うことが多いので、幼児や児童に対峙することが多いように思われていますが、成人でも発達障害で困っている人はいます。

そういう人は、高齢者になっても一生困るので、臨床発達心理士の助けが必要です。臨床発達心理士を目指す人の中には、自分の子どもが発達障害を持って生まれたので、その子の生涯のサポート役になるために、資格取得を目指す場合もあります。

社会人になってから一から勉強し直すのは時間的にも難しいので、少しでも興味がある人は中学、高校のあたりから、どの道に進むのか考えておいたほうがいいでしょう。

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