現在では、アニメは昔と違って子供達のためのものではなく、大人が見てもおかしいと思われない、一つの趣味として確立された存在となっていますし、また日本を代表する文化として、海外の人たちからも注目されています。
そんなアニメのジャンルの代表格と言えば、ロボットものだと言えるでしょう。
日本のアニメの歴史はロボットなしでは語れない
日本で最初に放映されたテレビアニメは、多くの人がその存在を知っているであろう、伝説的な名作である鉄腕アトムで、それと近い時期に作られて多くの人たちの心をつかんだのが、鉄人二十八号とエイトマンでした。
つまり、日本のテレビアニメの始まりの頃から、ロボットをメインとした作品が作られていたということです。
それらの先駆者的な作品が大きな人気を得たことから、その後もロボットをモチーフとした作品は、数多く作られるようになりましたが、その中でも一つのエポックメイキング的な存在となったのが、1972年から放映されたマジンガーZです。
巨大ロボットの中に人間が搭乗し、操縦するという現在にまで続いているスタイルは、この作品によって確立されたものです。
また、同じように漫画家の永井豪が関わったゲッターロボは、合体ロボットの元祖として、後の作品に大きな影響を与えました。さらにエポックメイキングな存在と言えるのが、1979年から放映された機動戦士ガンダムでしょう。
この作品が、ロボットアニメにリアルな世界観を取り入れたことにより、後の作品に与えた影響の大きさは、計り知れないものがあります。
その後も、次々と素晴らしい作品が製作されたロボットものは、日本のアニメを語る上で、とても重要なジャンルだと言えます。
アニメの歴史を変えた機動戦士ガンダム
日本のロボットアニメの代表的存在として、多くの人が思い浮かべるのがガンダムシリーズでしょう。
最初に放映されてから、およそ40年もの年月が経過しても、まだ新しい作品が作り続けられているこのシリーズは、幅広い世代の人たちから愛されています。
そんな大人気シリーズの第1作目、ファーストガンダムとも呼ばれる機動戦士ガンダムは、日本のアニメの歴史を変えたと言える歴史的な大傑作です。
この作品が画期的だったのは、ロボットにモビルスーツという名称を与え、戦争の兵器として扱ったという点です。それまでの作品のほとんどでは、敵のロボットは毎週異なるタイプのものが1体ずつ登場していたました。
しかしこの作品では、主役メカであるガンダムは1体しか登場しないものの、敵サイドでは1話から同じタイプのモビルスーツが何体も、また何話にもわたって登場しました。
この作品が歴史を変えたと言える理由は、そのストーリーやキャラクター設定についての理由が、大きいと言えます。
味方と敵の両陣営のどちらにも戦う理由があり、絶対的な正義が存在しない戦争というリアルな状況の中で、ロボットアニメらしくない繊細な主人公が、悩みながら戦う姿を描いた深みのあるストーリーが、それまではアニメをあまり見なかった大人世代にも、広く受け入れられたからです。
隠れた大傑作と言える伝説巨人イデオン
機動戦士ガンダムの生みの親である冨野由悠季監督は、その後も優れた作品を数多く作り続けている巨匠ですが、中でもファンの間では彼の最高傑作と言われている作品が、1980年から放映された伝説巨人イデオンです。
この作品は、日本のアニメ界に燦然と輝く巨星であるガンダムの陰に隠れて、それほど知名度は高くないかも知れませんが、ストーリーの深みや世界観の壮大さは圧倒的で、現在でも熱心なファンが大勢います。
この作品に登場する敵側のロボットは、重機動メカと呼ばれるほとんどが量産型の機体で、そのデザインはモビルスーツのように人間型のものではなく、かなり兵器然としたものとなっています。
主役メカであるイデオンが、それまでの作品のスーパーロボットに近いデザインであるため、逆に異質感を覚えるほどの敵側のメカの自由度の高さは、この作品の大きな特徴だと言えます。
そして、この作品の最大の特徴と言えるのが、救いようがないほどに重く、厳しいストーリー展開です。
主人公たちは、生まれ育ったソロ星を離れ、宇宙をさまよいながら母星である地球を目指すのですが、彼らがソロ星の遺跡から発掘したイデオンの力を欲し、また恐れる異星人に追われ続け、戦いの中で多くの犠牲者が出るという、とてもシリアスな物語となっています。
その重さこそが、この作品を大傑作としている、強烈な個性だと言えるでしょう。
シリアスとコミカルのバランスの良いガンソード
ガンダムやイデオンを制作していたスタジオであるサンライズからは、数多くの実力派のクリエイターが誕生しているのですが、その代表的存在の一人と言えるのが谷口悟朗監督です。
彼の代表作には、無限のリヴァイアスやコードギアス反逆のルルーシュといった、ハードなタッチのSFがありますが、それらとは少し毛色が違うものの、ロボットアニメの傑作と言える作品がガンソードです。
この作品は、シリアスとコミカルのバランスがとても良く、多くのアニメファンの心を惹きつけました。
この作品に登場するロボットはヨロイと呼ばれ、人型で高性能のものからレトロなデザインのものまで、バラエティーに富んでおり、それらが繰り広げるバトルも大変面白いのですが、この作品の最大の魅力は、独特の雰囲気の漂うストーリーでしょう。
この作品の主人公は、結婚式当日に最愛の妻を殺され、復讐に燃える男なのですが、普段は緊張感があまりなく、ひょうひょうとした性格です。
そんな彼と行動を共にする少女を始めとして、段々と増えて行く仲間たちとの掛け合いはユニークですが、時折垣間見える主人公の復讐への執念には、強い迫力が感じられます。
その主人公が、復讐なんて意味がないときれいごとを言う敵にたいして、ぶつける魂からの言葉は、多くのファンの心に残る名セリフとして有名です。
最後に
日本のアニメは、世界的に見ても高いレベルを誇っており、大人が見ても楽しめる作品が数多く存在しています。
そのジャンルとしてはロボットものが代表的で、その中には傑作と言われる作品も少なくないので、それらを見ることで、日本のアニメのすばらしさを堪能することができるでしょう。
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