育てやすいハーブの1つにキャットニップがあります。
育て方や使い方について紹介します。
親しみやすいハーブ、キャットニップ
キャットニップの特徴とは?
キャットニップ、この名前は猫が好きなハーブという事で、マタタビと同じ成分ネペタラクトンが葉に含まれ、一部の猫の中には酔ったようになる事があり、特に欧米の愛猫家にはお馴染みです。
小さい布袋に入れて与えると猫が大好きなおもちゃになります。
キャットニップの学名についているnepetaは、古代エトルリアの都市の名前nepeteから付けられていて、この土地の特産物だった事から来ています。
現在で言えばイタリアのラツィオ州ヴィテルボ県にある町、ネーピの古い名前が由来です。
原産地はヨーロッパ、アジアの北半球各地に分布しています。
日本にはいつ伝来したのか不明で、あちこちの国で近い品種のものがあり、日本には帰化している近品種としてチクマハッカがあります。
これは長野県筑摩郡で発見された為地名にちなんで名付けられています。
アメリカなどでも帰化植物としてキャットニップの仲間があるそうです。
昔、中国からお茶を飲む習慣が浸透していなかった地域では、キャットニップをお茶にして飲んでいた地域があり、味わいはミントより控えめで、飲みやすい味です。
同じシソ科の植物でイヌハッカ属の青っぽい紫の「キャットミント」とよく混同されますが別のもので、白い花のキャットニップのほうがお茶として美味しく飲めますし、花の色や草丈、葉の形などで違いを見分ける事ができます。
キャットニップには、古代から薬草として活用されてきた歴史がありますが、他にも言い伝えがあって、家の周りに吊るしたり家の中に吊るすと幸運がもたらされ、猫に与えれば飼い主との結びつきが強くなると言われています。
キャットニップの栽培で気をつける事は?
キャットニップは栽培のしやすさが魅力です。
過剰な変化を好まないため、極端な乾燥や水のやりすぎ、直射日光、特に夕方の強い日差しを避ける事を心がけます。
また、梅雨などに育ちすぎで株が密生しすぎると蒸れて害虫を招いてしまったり、カビや細菌の蔓延で病気になりますので、いつも変化に注意を向けておくのがポイントになります。
背丈が1mになり、とても根が張ると大きなものなので、プランター栽培の場合は2株を目安に植え付け、地植えの場合は50cm間隔を空けます。
植えておくと蚊や蚤を寄せ付けない効果が期待できますが、猫に見つかると草を噛んで花壇を荒らす可能性があるので、植える場所には注意する必要があります。
こぼれ種でも充分増やす事ができますが、収穫は2年目からと決めたほうがよく、早すぎる収穫では株が大きくなりにくいので枯れやすくなり、過剰に採り過ぎないのがポイントです。
植える前や植え替え前には有機配合肥料を元肥とする事、やや湿り気がある土を好みます。
一般的にハーブ類は乾燥気味に育てるものですが、キャットニップはあまり乾燥し過ぎると枯れやすいので、水切れには気をつけます。
日当たりがいいほうが香りが強くなる傾向がありますから、バランスよく管理するようにこまめに土の湿り気をチェックします。
一番注意するのはやはり梅雨時で、開花時には花がらを取り除き、株が密生しないようにします。
株を梅雨前と晩秋に刈り込むと管理がしやすくなります。
キャットニップはいつでも葉を利用できるが便利です。
保存には開花前が適しています。
栽培したキャットニップを使うコツ
保存用にキャットニップを収穫したら、風通しがいい場所に株を束ねて逆さに吊るして乾燥させます。
収穫は開花6~8月の前が適しています。
・ハーブティーに
初めてハーブティーでキャットニップを楽しみたい人が、あまりいい感想を持っていないコメントをする場合がありますが、ちょっとしたコツを知っていれば、キャットニップのハーブティーはとても魅力的な飲み物になります。
ハーブ活用では、それぞれの特徴や使う部分によって利用にコツが必要になるので、初心者は事前に調べておく事をオススメします。
特に日本では「レモンキャットニップ」という名前で販売されているものは、レモンの香りがしてハーブティーでおいしい種類です。
葉を軽く揉んでからお茶にする、乳鉢を使って細かくするなどで、香りを出やすくする事を覚えると楽しめます。
・料理に
ハーブティー以外で利用する方法として、料理に生かす事も魅力的です。
イタリアではキャセロール料理に使われています。
細かく乾燥した葉か生の葉を刻んでサラダに振り掛ける、スープに香りづけする、肉の臭い消しとして使うなどです。
葉は乾燥したほうが香りが軽やかになります。
・ネコに
猫を飼っていてマタタビと同じように与えてみたいと考える場合、特に関心を示さない猫もいる事を理解しておくようにします。
これは猫の約1/3が、キャットニップに興味を示す遺伝子を持っていない事が原因です。
マタタビの方が効果は大きく、適量は粉末で耳かき1杯程度のごく微量で、過剰摂取は危険ですので注意します。
キャットニップでも与えすぎは禁物で、常習すると反応しなくなる猫もいるようです。
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