育てやすいハーブの1つにラベンダーがあります。
育て方や増やし方、使い方について紹介します。
利用したいハーブといえばラベンダー
ハーブをいくつか挙げてくださいと質問されると、ラベンダーを真っ先に挙げる方が多いかもしれません。
それほどこの植物はよく親しまれており、香りはおなじみで、さまざまなものに利用されています。
そして、高温多湿の日本においても栽培しやすいラベンダーの品種の選択やノウハウが生まれてきました。
もちろん種をまいて栽培することもできます。
ラベンダーは一度植えると、冬を越すこともできる宿根草として長く利用できるようになります。
特にハーブティーや生活の様々な場面で使えます。
ハーブティーはわずかな量で十分な風味を味わえます。
豊潤で豊かな香りは鎮静効果が期待できます。
親しみやすい香りは、ハーブを利用する手始めにうってつけといえます。
また、料理に利用できます。
わずかな量でも加えると風味に深みが加わります。
上品な香りはケーキ、パン、お菓子に一味違った芳醇さを加えます。
ラベンダーは食べるだけでなく、活用法も多いです。
車内に小さなにおい袋をつりさげておくだけで気分よく過ごせます。
同様に玄関先などに乾燥したものをリースにしたり、ドライフラワーとして飾ると豪華でしかもいつまでも香りを放ってくれます。
お客様をお迎えするにもふさわしいものといえます。
その持続性のある香りをうまく使って、ポプリ、ハーブウォーター、リース、ポプリ、におい袋として寝具の中に入れることもできます。
手作り石けんを作る際に、ラベンダーを加えた石けんにすることもとしても利用できます。
また風呂に煮た液を入れると香りのなかで入浴できます。
入浴によってからだを温めることもあいまって、深い睡眠に導く効果がえられることでしょう。
このように多くの活用が期待できるラベンダーを栽培して身近におきたいものです。
種まきで簡単に栽培できる
ラベンダーを栽培するには、種まきが代表的です。
初めてならば苗で購入するとよいでしょう。
高温多湿の地域でも育てやすい品種のラベンダーもあります。
「イングリッシュラベンダー」よりは一般に「フレンチラベンダー」の方が高温多湿には耐えられることが多いです。
店の方に紹介してもらい、好みの香りのものを選ぶとよいです。
ラベンダーは地上部の全体から香ります。
苗に鼻を近づけると香りを確かめることができます。
さて、品種を選びたい場合には、種子ならば確実に栽培を始められます。
種子は3月から4月の桜の花が膨らみ始めるころ~咲きはじめ以降ならば失敗しにくいでしょう。
市販の種まき用の用土が簡単です。
ご自分で作りたい方は、バケツ一杯の用土を作る場合、赤玉土:腐葉土=7:3の比率に混ぜたものに、ちょこ一杯程度の化成肥料を混ぜます。
素焼き鉢などに鉢底石を敷き、この土を8分目ほど入れ、じょうろの水で十分土を湿らせます。
種をまき、種が隠れるほど同じ土をかぶせ不綿布をのせます。
わらなどのマルチでもよいです。
これは乾燥を防ぐためです。
ラベンダーは草花の中では発芽しにくい方です。
したがって、何回かに分けて蒔いてみるとよいです。
蒔いてしばらくの間、低温にあてておくこともポイントです。
10日から2週間ほど発芽までにはかかりますから、水やりを忘れずに行います。
発芽したら不綿布をとり、明るい場所に少しずつ出します。
土の表面が乾いたらしっかり水やりをします。
水やりは鉢底から水が出るほど十分やる方が、空気の流通もよく根の生長にはよいです。
勢いよく芽が伸びてきていて混んでいる場合には、翌年の4月頃には植え替えられます。
挿し木でも増やすことができる
ラベンダーを挿し木で増やしたい場合には、4月~6月頃が適期といえます。
その時期ならばしっかりした枝がありますから、その枝を切り詰めて用いるといいです。
枝の部分を7~8㎝ほど切りそろえ、末端を斜めに小刀で切ります。
はさみより小刀のほうが組織がつぶれにくいです。
そうした作業をしたうえで、水を入れた容器に浸けます。
一方、鉢底石を敷いた素焼き鉢を準備します。
挿し木用土か赤玉土を8分目ほど入れます。
土は粒子の小さめの赤玉土以外でも構いません。
ただし肥料分は必要ありません。
市販の挿し木用土でもちろん大丈夫です。
この土をじょうろの水で湿らせておきます。
準備した鉢に、水に浸けておいたラベンダーの枝を上下を間違わないように斜めにさします。
葉は4~5節あれば十分ですので、多いときはある程度おとすとよいでしょう。
挿し木に葉は必要ですが、多すぎると蒸散が盛んすぎることになりかねません。
根のない挿し木には負担が重くなるからです。
発根促進剤の粉を末端に付けてから挿すこともあります。
斜めにさすことで根の出るチャンスが増えます。
挿し穂をさし終えた素焼き鉢をビニール袋で全体を覆います。
そして明るい日陰に置きます。
枝を動かさないように、移動や水やりでは注意します。
芽が伸び始めたあとになっても、まだ動かすのはよくありません。
根が出はじめると、芽が少しずつ成長しはじめます。
そうして少しずつ日の当たる場所に慣らして育てます。
水やりは、表面の土が乾いたら与える程度で構いません。
水やりの際にはしっかりやり、根に酸素を行きわたらせます。
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