育てやすいハーブの1つにローズマリーがあります。
育て方や増やし方、使い方について紹介します。
育てやすいハーブの代表格
ハーブの中でもローズマリーは栽培しやすく増やしやすいもののひとつです。
しかも宿根草として冬でも元気に生育します。
したがって年間を通じて栽培ができますので、ふだん使いのハーブティーやお料理の風味付けなど、おおいにつかうことができます。
ハーブティーに使用するうえででも、落ち着いた香りと風味は飽きの来ない日常的に用いることがしやすいものです。
お茶として試してみようとする方が、自分で栽培して真っ先に取り入れるのに扱いやすい植物のひとつです。
ハーブティーとしての効果も温和で、お茶代わりとして用いてもよいほどです。
本格的な西洋料理のブーケガルニとして利用することはもちろん、シチューをはじめとする煮物料理などにも一枝の生葉をそのまま利用することができます。
すると、本格的な深みのある風味を料理に簡単に加えることができます。
しかもローズマリーの優れたところは、食用としてだけでなく、さまざまな用途に利用できる点にもあります。
例えばリース、ポプリ、香りを生かしてにおい袋や、枕の中に入れるなどすることもできます。
石けんに混ぜてハーブ入り石けんとして使うこともできます。
落ち着いた香りを生かして乾燥させたものを部屋に置くこともできます。
また煮出した汁を入浴時に利用するのもいいです。
からだが温まりしかも湯冷めしにくい効果が期待できます。
このように様々な用途に利用できるハーブの代表格といえるのがローズマリーです。
オールマイティで優れモノのローズマリーが、ハーブの中でもじつはとても栽培が簡単で育てやすいこともうれしいことです。
挿し木でかんたんに増やすことができる
ローズマリーの挿し木法を紹介します。
増やし方は、挿し木で増やすのがいちばんいいです。
梅雨時などに春以降に伸びた部分を7~8㎝ほど切り取ります。
枝の末端を斜めに切ります。
いちばんいいのは小刀で、はさみよりよいです。
小刀がよい理由はその部分の組織をつぶさないからです。
そのまま水を入れた容器にしばらくつけておくます。
一方、赤玉土を入れた素焼き鉢を準備します。
土は赤玉土以外でも構いません。
ただし、肥料分を含まない土が望ましいです。
市販の挿し木用土でももちろん構いません。
こうした用土を素焼き鉢に7分目ほど入れます。
そうして水で湿らせておきます。
さて、こうして準備した鉢に、先ほどから水に浸けておいたローズマリーの小枝を斜めにさします。
小枝は斜めに多めの数を挿して構いません。
葉が多すぎる場合には半分ほど落として構いません。
葉が多すぎるとしばらくのあいだは根がないので、葉からの蒸散が盛んすぎることもあるからです。
この素焼き鉢全体を大きめのビニール袋に入れて、明るい日陰に置いておきます。
挿し木がついたかどうか知りたくなるものですが、十分湿っていることを時々確認します。
決して小枝を動かすようなことはしないでください。
しばらく放置しておきます。
根が出ると新しい芽が少しずつ伸びてきます。
その年はその鉢のまま、少し日が当たる場所で育てます。
すでに根は出ていますが動かさないように管理し、水は表面の土が乾いたらやるぐらいで十分です。
翌年の春までは、覆っていたビニールをはずして管理します。
薄い液肥を1か月に1度ぐらいやるといいです。
ローズマリーは陽当たりを好むハーブ
このように挿し木で根が出ましたら、翌年に鉢から出して植え替えることができます。
もちろん露地で栽培することも可能です。
適地は庭や畑のよく日が当たる風通しの良い場所が最も良いです。
もちろん半日でも日が当たるぐらいでも構いません。
植え替える場所は20㎝ほどの深さに穴をあけて、そこへ腐葉土やたい肥、化成肥料を少々入れてよく中の土をかきまぜます。
基本的に肥料は少な目で構いません。
特に土質は選びません。
肥料を含む穴には薄く肥料を含まない土をかけておき、じょうろで水やりをしておきます。
挿し木した鉢から小枝を取り出すときには、根を傷めないようにそっと取り出すようにします。
根を大事に扱います。
根は掘った穴に広げるように置きます。
そこへ掘った土をかぶせていきます。
挿し木苗を植えた土の表面には、わらなどのマルチを薄くかけます。
わらがないときには剪定した枝や枯れ草などでも構いません。
乾燥をさせないために用います。
少し高めにして枝の周囲に水ばちの溝をつくります。
そこへじょうろで水を十分に入れます。
この状態でしばらくすると枝が伸び始めます。
様子を見ながら液肥や化成肥料を少量少し離れた場所にパラパラとまき土をかけておきます。
このような手順で挿し木苗をつくると、ひとつの苗からたくさんのローズマリーをふやすことができます。
ハーブティーとして活用する、あるいは様々な用途に利用するにはこのようにして増やすとふんだんにもちいることができるようになります。
ローズマリーはこのように育てやすいので、ぜひ生活に潤いを持たせたい場合にはまずここから始めてみるとよいでしょう。
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