いくつか種類のある中でも、ちょっと地味だけど、堅実なイメージのある学校事務。
学生の時に事務室に人がいたけど、あんまり接した覚えのない方も、多いのではないでしょうか。
そんな学校事務に就くために、おすすめの資格を詳しく見ていきます。
学校事務の仕事内容とは
実体のやや見えにくい学校事務ですが、実際の仕事内容はどのようなものなのでしょうか。
先述の通り、ご自分が生徒であったときに、事務の人と関わった覚えのある方はあまりいないでしょう。実は学校事務といっても、子ども(生徒)と触れ合う機会は、ほとんどないのです。
そのため、保育や幼児教育などに興味ある方は、もう少し違う分野をおすすめします。学校事務は、基本的に企業の総務と同じような仕事をこなします。
備品や設備の営繕、教科書や文具の発注などもそうですが、学校事務の最大の特徴は、「お金の出入り」がとても多いことです。
私立であれば、特に寄付金に頼っているためその処理、また奨学金を受けている生徒もいますし、教員の研修や出張費、部活動やクラブでの活動にかかるお金など、細々したお金の処理をする機会がたくさんあるため、これをきちんとこなせることが学校事務の仕事に必要な能力と言えるでしょう。
ちなみに、公立学校では所持している資格で、手当がつくことは基本的にありません。ただ、採用の可否には、ある程度影響しますのであったほうが望ましいでしょう。
基本的な事務スキル資格
学校事務といっても、特殊な業務を扱うわけではない以上、やはりパソコンでの作業がメインとなります。
そのため、持っていると選考時に受けの良い資格の一つとして、MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)がおすすめとして、挙げられるでしょう。
これは、どの職場でもほぼ標準となっている、word・excelなどの機能についての能力をはかるもので、マイクロソフトが公式に認めているもので認知度も高く、取っておいて損はありません。
また、最近始まったマイナンバー制度では、個人情報の管理が非常に高いレベルで要求されます。
こういった情報管理能力を試すものとして、文書情報管理士などもおすすめです。
学校事務に限らず、有用なこれらの事務資格は、基本的であるがゆえにつぶしが利き、どこの職場でも役に立つものですので、余力のある時に対策をとって、取得しておきましょう。
特に女性の場合、受付に立つ場合を考えて、秘書検定などを取得するのも採用につながります。
3級からの取得が出来ますので、最初は無理のない級から受けて、自信をつけると良いでしょう。
学校事務に必要なお金の管理
細かいお金の出し入れが必要となるのが、学校事務。そのため、たとえ担当でなくても、経理としての知識が必要になる場面が、多数存在します。
専門性の高い資格は必要ではないため、基本的なものがおすすめです。給与計算実務能力検定は、厚労省認可の試験で、これの2級があれば実務能力の証明にもなるでしょう。
また、有名な日商簿記も、採用につながりやすいアピールとなります。
日商簿記の場合は、4級~1級までありますが、完全に簿記が初めてという人は4級から取って、2級あたりを最終的な目標にするのが良いでしょう。
少し専門的ですが、FASS(Finance Accounting Skill Standard)も、経理の基礎知識が満遍なく出題され、大企業でも導入されているため、事務でなく経理の仕事に転じる際にも、無駄にならない資格と言えます。
上記、はいずれも数か月の勉強で合格できる、比較的ハードルの低い試験ですので、どれかひとつに絞って学習すれば、取得はさほど難しくありません。
差をつけるためにも、まずは一つ取得に向かって挑戦しましょう。
さらにキャリアアップを目指すなら
学校事務の仕事内容を、ただこなすだけならば、それほど必要とはされないものの、内部で事務長のような管理職に昇進したりするには、ただの事務能力だけでは物足りません。
たとえば私立学校であれば、学校といえども一私企業(公的な補助金はありますが)ですから、ファイナンシャルプランナーや経営学の資格、あるいは資格そのものよりも、そこで学ぶ経営ノウハウ(人件費や広告費の使い方など)が、役に立つ場合もあります。
学校内の、システム構築が出来れば重用されるため、IT関連の知識も役に立ちます。
また、学校事務は教職員の給与や福利厚生など、勤務条件にかかわる仕事でもあるため、その部分の知識を深めたいなら、社会保険労務士も有用です。
さらに、公立学校であれば、行政事務職でもあるため、長く勤務すると無試験で行政書士になれるなどのメリットもあり、単なる事務職ではない幅広い仕事であることがわかります。
わかりやすい特殊な業務がない代わりに、さまざまな範囲に広く関わることになるため、常にアンテナを張って、自分がどこに特化すべきか考えることが重要になるでしょう。
最後に
外側からは良く見えない学校事務ですが、派手ではないものの、非常にさまざまな業務をこなす器用さが要求されます。
メインとなるのは一般事務の能力なので、最初のうちはそれらに関する資格を取って、実務の中で徐々に、自分の得意分野を見つけていくのが良いでしょう。
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